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March 4, 2025
##【前日の為替概況】】ドル円、151円前半から149.10円まで下落ユーロドルは一時1.05ドル台乗せ
3日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに反落。終値は149.50円と前営業日NY終値 (150.63円)と比べて1円13銭程度のドル安水準だった。投機筋の円ロング(ドル円のショート)ポジ ションの偏りを警戒する向きが増える中、欧州株相場の上昇を手掛かりに円売り・ドル買いが先行。21 時過ぎに一時151.30円と日通し高値を付けた。
ただ、2月米ISM製造業景況指数が50.3と予想の50.5を下回ったことが分かると、米長期金利の低下 とともに全般ドル売りが優勢に。NY午後に入ると、トランプ米大統領が「日本と中国が通貨安政策を取 るなら米国は不当に不利な立場に立たされる」と述べ、両国を名指しして「こうした国に関税を課す」と 表明。円買い・ドル売りが活発化した。米国株や日経平均先物の下落に伴うリスク・オフの円買いも入り、 三村淳財務官の発言後に付けた149.95円を下抜けると一時149.10円まで下げ幅を広げた。
ユーロドルは4日ぶり反発。終値は1.0487ドルと前営業日NY終値(1.0375ドル)と比べて0.0112ド ル程度のユーロ高水準となった。欧州の主要国が米国とウクライナの関係修復を目指すとの見方から、ウ クライナ情勢を巡る懸念が和らぐと全般ユーロ買いが先行。2月米ISM製造業景況指数の下振れと米長期 金利の低下も相場の支援材料となり、0時30分過ぎに一時1.0503ドルと日通し高値を更新した。米長期 金利の指標となる米10年債利回りは一時4.1456%前後と昨年12月9日以来の低水準を付けた。
ただ、トランプ米大統領は予定通り4日にカナダとメキシコに対する関税を発動することを決めたと伝 わると、ユーロ売り・ドル買いがやや優勢に。5時30分過ぎに1.0467ドル付近まで伸び悩んだ。
メキシコペソとカナダドルは急落。トランプ米大統領が「明日、カナダとメキシコに関税を課す」「(発 動までに合意できる余地は)全くない」と発言したことを受けた。ドルペソは一時20.7452ペソ、ペソ円 は7.20円までペソ安に振れたほか、米ドルカナダドルは一時1.4542カナダドル、カナダドル円は102.55 円までカナダドル安に振れた。
ユーロ円は続伸。終値は156.79円と前営業日NY終値(156.27円)と比べて52銭程度のユーロ高水準。 ウクライナ情勢に対する過度な懸念が後退する中、英独株価指数が史上最高値を更新したことなどが相場 の支援材料となり、22時前に一時158.47円と日通し高値を付けた。
ただ、NY午後に入りトランプ米大統領の発言が伝わると米株式市場でダウ平均が一時920ドル超下落 し、リスク・オフの円買いが活発化。5時30分過ぎに156.09円付近まで下押しする場面があった。
本日の東京タイムでは、1月失業率・有効求人倍率や10-12月期法人企業統計調査・ソフトウェア含む 全産業設備投資額などの発表が予定されているが、ドル円の動意につながる可能性は低い。ドル円は昨日 の大幅安の反動で調整の買い戻しが入る可能性はあるものの、円安に言及したトランプ米大統領の発言も 重しに戻りの鈍い動きが想定される。昨日、トランプ大統領は「円や中国元は通貨として弱い」「通貨安 の国に関税を課す」などと述べた。昨日は三村淳財務官も円安の経済へのマイナス影響に言及し、為替 動向を注視する必要があると発言した。米株の大幅安と米長期金利の低下もドル円の重しとなる。
依然として市場のメインテーマはトランプ関税であるが、関税による米インフレ高への懸念は根強いも のの最近の米長期金利は低下気味と、インフレ高による景気鈍化への警戒感が根強いことが反映されてい る。トランプ関税はドル高よりもリスク回避の円買いに傾く可能性がある。トランプ米大統領は4日から 予定通りにカナダとメキシコに関税を課すと述べた。
また、ウクライナ停戦交渉関連のヘッドラインにも注目。先週末に米ウクライナ首脳会談が決裂し、米 国がウクライナへの軍事支援停止を検討しているとの報道も出るなか、スターマー英首相主導で欧州各国 の首脳が緊急の会議を開いた。欧州独自の停戦案を作成し米国に提示するとしているが、ウクライナの平 和よりも自分たちの利益に目線が置かれており、停戦案は順調に進まず市場のセンチメント悪化につなが る可能性もある。また、ウクライナ停戦をめぐり米国と欧州の溝が深まると、トランプ米大統領が近いう ちに発動すると示唆している欧州連合(EU)への関税決断にも影響を与える可能性もあるか。
<国内>
○08:30 ◎ 1 月完全失業率(予想:2.4%)
○08:30 ◎ 1 月有効求人倍率(予想:1.25 倍)
○08:50 ◇ 10-12月期の法人企業統計調査(法人季報、ソフトウェアを含む設備投資額、予想:前年比5.0%)
○08:50 ◇ 2 月マネタリーベース(予想:前年比▲1.8%)
○14:00 ◇ 2 月消費動向調査(消費者態度指数一般世帯、予想:35.3)
<海外>
○09:30 ◇ 10-12 月期豪経常収支(予想:119 億豪ドルの赤字)
○09:30 ◎ 1 月豪小売売上高(予想:前月比0.3%)
○09:30 ◎ 2 月豪準備銀行(RBA)理事会議事要旨
○18:30 ◎ 10-12 月期南アフリカ国内総生産(GDP、予想:前期比0.9%/前年同期比0.9%)
○19:00 ◎ 1 月ユーロ圏失業率(予想:6.3%)
○5 日04:20 ◎ ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、投資フォーラムに参加
○5 日午前 トランプ米大統領、議会演説
○ブラジル(カーニバル)、休場
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。
##【前日までの要人発言】
3日16:30中国商務省
「関税に対応して自国の利益を守ると改めて表明」
3日16:41三村財務官
「円安は懸念事項の一つ、実質賃金や物価高との関連 で」
「金利上昇、利払い費の増加という点ではネガティブ」
3日18:28クレムリン(ロシア大統領府)
「ゼレンスキー・ウクライナ大統領は少なくとも外交能力 の完全な欠如を示した」
「ゼレンスキー・ウクライナ大統領は平和を望んでいな い」
「西側の一部はウクライナ戦争の継続を望んでいる」
「ロシアは二国間関係の正常化に向けて米国との対話 を継続」
4日00:44スターマー英首相
「欧州の対ウクライナ計画には軍事援助継続が盛り込 まれる」
「ウクライナの安全確保には米国が不可欠」
「和平協定はウクライナの主権を保証しなければならな い」
4日01:42トランプ米大統領
(ゼレンスキー・ウクライナ大統領の「戦争終結はまだ遠 い」との発言を引用)
「ゼレンスキー氏、最悪の発言」
4日03:44
「4月2日、外部製品(外国産農産物)に関税がかけられ る」
「米国の偉大なる農民たちへ、米国内で販売する農産 物をたくさん作り始める準備をしておくように」
「明日、カナダとメキシコに関税を課す」
「議会演説でウクライナについて言及する」
「ウクライナの鉱物資源取引が終わったとは思わない」
「カナダ、メキシコ関税の合意には余地はない」
「円や中国元は通貨として弱い」
「通貨安の国に関税を課す」
4日02:40ムサレム米セントルイス連銀総裁
「経済成長の見通しは良好、雇用市場は健全」
「最近のデータは経済成長の下振れリスクを示唆」
「FRBがインフレ期待を抑制することが重要」
「政策は適度に抑制的、忍耐強いアプローチが望まし い」
「物価安定にはさらなる金融政策の取り組みが必要」
4日02:56ゼレンスキー・ウクライナ大統領
「可能な限り早期にこの戦争を終わらせることが重要」
「平和への道における米国の支援を期待」
※時間は日本時間
陰線引け。151 円前半まで上昇するも2 月20 日高値には届
かず反落。150 円を割り込むと、同月28 日安値に並ぶ149.10
円まで下げ幅を広げた。4 手ぶりの陰線引け。
日足一目・転換線をクリアに下抜けており、下値への警戒
感が再び高まっている。同線は本日150.03 円まで水準を切
り下げており、目先の上値めどとして意識されるか。下サイ
ドはまず、先月25 日につけた安値148.57 円がポイント。
レジスタンス1 150.46(3/3 レンジの下値から61.8%戻し)
前日終値 149.50
サポート1 148.57(2/25 安値)
サポート2 147.35(2024/10/8 安値)

陰線引け。1.04 ドル前半で頭を抑えられて売り優勢になる
と、薄い日足一目・雲を下抜けて1.0360 ドルまで下げ幅を
広げた。3 手連続の陰線引け。
転換線は1.0440 ドル台に位置し、90 日線も1.0470 ドル台
で下向きと上値の重さを示唆するポイントが複数見受けら
れる。薄い雲を挟み上下もあり得るが、1.0330 ドル台の基準
線を下抜けると下値余地を探ることになりそうだ。
レジスタンス1 1.0586(ピボット・レジスタンス2)
前日終値 1.0487
サポート1 1.0404(日足一目均衡表・雲の上限)

上影陽線引け。買いに勢いがつき190 円後半の日足一目・
基準線を上抜けて、192 円手前まで上げ幅を拡大。その後190
円割れまで失速したが、2 手連続の陽線引け。
転換線は189.83 円まで水準を下げて暫く横ばいの見込み。
本日は同線を意識しながら方向感を探る展開か。昨日の上ヒ
ゲが上値の重さを示唆する可能性もあり、その場合は188 円
後半の昨日安値を目指す展開もあり得るだろう。
レジスタンス1 190.77(3/3 レンジの下値から61.8%戻し)
前日終値 189.89
サポート1 188.82(3/3 安値)

陰線引け。先週末高値を上抜けるも84 円後半で頭を押さ
られて失速。83 円半ばでは下げ渋ったものの反発力は限られ、
5 手連続の陰線引け。
日足一目・転換線は本日85.20 円台まで低下し、週後半に
は84 円後半まで水準を切り下げる見込み。基準線も下向い
ており、下落トレンドの強さが伺える。昨日高値辺りを上値
めどに売りスタンスで臨みたい。
レジスタンス1 84.87(3/3 高値)
前日終値 83.96
サポート1 82.82(ピボット・サポート2)

