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March 17, 2025
##【前日の為替概況】】ドル円、反発NY時間の下押しは148.20円台までユーロドルも反発
14日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は148.64円と前営業日NY終値(147.81円) と比べて83銭程度のドル高水準だった。日本時間夕刻に一時149.02円まで上昇した影響が残った。 NY市場序盤は3月米ミシガン大学消費者態度指数速報値が予想を下回った一方、同時に発表された1 年先・5年先の期待インフレ率が予想を上回ったため、売買が交錯。指標発表直後には148.89円付近ま で上げたものの、1時30分過ぎには148.26円付近まで押し戻された。
ただ、NY午後に入るとじりじりと下値を切り上げる展開に。米政府機関の一部閉鎖が回避される可能 性が高まったことなどが好感されて、ダウ平均が一時700ドル超上昇。米国株の大幅反発に伴う円売り・ ドル買いが出て148.67円付近まで持ち直した。市場では「一目均衡表転換線が位置する148.36円が意識 されている状況」との声も聞かれた。
ユーロドルは3営業日ぶりに反発。終値は1.0879ドルと前営業日NY終値(1.0852ドル)と比べて0.0027 ドル程度のユーロ高水準となった。欧州時間に「独主要与野党は、国防費支出の増加などを含めた財政パ ッケージを巡り『緑の党』と合意した」と伝わった。ドイツで拡張的な財政政策が早期に実現するとの見 方が強まると、ユーロ買い・ドル売りが優勢となり一時1.0912ドルと日通し高値を更新した。
ただ、11日に付けた5カ月ぶりの高値1.0947ドルがレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。ユ ーロ円の失速や米長期金利の上昇も相場の重しとなり、23時30分過ぎに一時1.0866ドル付近まで下押 しした。もっとも、NY午後に入ると1.0880ドルを挟んだ狭いレンジ取引に終始した。来週18-19日の 米連邦公開市場委員会(FOMC)やウクライナ停戦合意の行方などを見極めたいとの思惑から様子見ムード が広がった。
ユーロ円は反発。終値は161.69円と前営業日NY終値(160.42円)と比べて1円27銭程度のユーロ高 水準。ドイツで財政拡大策が実現に向かうことへの期待が高まる中、欧州時間には162.33円と日通し高 値を付ける場面があった。ただ、NY市場では12日の高値162.36円がレジスタンスとして意識され、じ り安の展開に。1時前には161.28円付近まで下押しした。もっとも、引けにかけては米国株高やドル円 の買い戻しにつれた動きとなり、161.80円付近まで持ち直した。
本日の東京外国為替市場のドル円は、18-19日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融 政策決定会合を控えて動きづらい展開が予想される中、引き続きトランプ米大統領による突発的な発言に は警戒しておきたい。
また、過去最大を更新中のIMM通貨先物の非商業(投機)部門取組の円のネットの買い持ちポジション の手仕舞いのタイミングにも警戒しておきたい。
3月11日時点では133902枚まで拡大し、昨年までの記録である71870枚(2012年6月4日時点)を大 幅に更新している。ネット円ロングポジションは、ネガティブ・キャリー取引であることでコストを支払 い続けなければならないため、経験則的に6万枚を超えると過熱感が警戒され始める。
FOMCでは、2月の米消費者物価指数や卸売物価指数がインフレの鈍化を示したものの、パウエルFRB 議長が「不確実性の高まりにもかかわらず、米経済は良好な状態が続いている。われわれは急ぐ必要はな く、状況がより明確になるのを待てる良い状況にある」と述べているように、1月会合に続いて金融政策 の現状維持が見込まれている。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッ チ」が示している今年の利下げ回数は3回、年末のFF金利誘導目標は3.50-75%となっている。
・6月FOMC:-0.25%=4.00-25% ・9月FOMC:-0.25%=3.75-4.00% ・12月FOMC:-0.25%=3.50-75%
日銀金融政策決定会合でも、植田日銀総裁が「こういうご時世なので、海外の経済・物価動向を巡る不 確実性については非常に心配している」と述べているように、金融政策の現状維持が見込まれている。 オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場での追加利上げ時期は、6月会合と予想されて いる。
金融政策の現状維持が予想される日米金融政策決定会合では、パウエルFRB議長と植田日銀総裁による 金融政策変更時期への言及が注目ポイントとなる。
11時に発表される2月中国小売売上高は前年比+3.8%と予想されており、1月の同比+3.7%からの改 善が見込まれている。2月中国鉱工業生産は前年比+5.3%と予想されており、1月の同比+6.2%からの悪 化が見込まれている。
今年の中国の景況感は、米国との貿易戦争により悪化が懸念されており、ネガティブサプライズによる リスク回避要因に警戒しておきたい。
<国内>
特になし
<海外>
○11:00 ◎ 2 月中国鉱工業生産(予想:前年比5.3%)
○11:00 ◎ 2 月中国小売売上高(予想:前年比3.8%)
○21:15 ◇ 2 月カナダ住宅着工件数(予想:24.76 万件)
○21:30 ◇ 1 月対カナダ証券投資
○21:30 ◎ 3 月米ニューヨーク連銀製造業景気指数(予想:▲2.0)
○21:30 ☆ 2 月米小売売上高(予想:前月比0.6%/自動車を除く前月比0.3%)
○23:00 ◇ 1 月米企業在庫(予想:前月比0.3%)
○23:00 ◎ 3 月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数(予想:42)
○メキシコ(ベニート・フアレス生誕日)、休場
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。
##【前日までの要人発言】
14日08:00ルブラン加財務相
「(米国と)対話を継続することで合意」
「北米の競争力を高めることについて話し合った」
「関税は国境の両側に有害である」
14日08:27バンス米副大統領
「(景気後退の可能性を否定できるかと問われ)将来を 予測することは決してできない」
「米経済のファンダメンタルズはかなり強い」
14日09:37ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁
「貿易紛争は世界経済に悪影響を与える」
「トランプ米大統領の決定は懸念を引き起こしている」
14日16:29ビルロワドガロー仏中銀総裁
「今年の欧州のインフレ率は2%程度まで低下する見込 み」
14日20:16ドイツのメルツ次期首相候補
「緑の党と財政パッケージで暫定合意した」
14日20:51ラトニック米商務長官
「あらゆる国からの自動車への関税が公平」
14日21:51ホルツマン・オーストリア中銀総裁
「関税引き上げと政府歳出増が新たなインフレ上昇リス クにつながるため、4月の金利据え置きを支持する」
「関税引き上げ、国防費増、ドイツの債務ブレーキ緩和 がインフレ上昇を招いた場合、利上げが必要になる可 能性もある」
14日23:04エスクリバ・スペイン中銀総裁
「サービスインフレのさらなる緩和が必要」
「関税がインフレに及ぼす影響を評価するのは難しい」
「4月の決定は不明確、選択肢を残しておく必要がある」
「ベースラインシナリオに対するリスクは非常に大きい」
「関税は需要と信頼を損なう可能性」
15日01:41プーチン露大統領
「クルスク州のウクライナ軍は武器を捨て、降伏する必 要」
「クルスク州のウクライナ軍に関するトランプ大統領の要 請を検討」
「米国との関係について進展が見られる。様子を見よう」
「トランプ大統領はロシアとの関係修復に全力を尽くして いる」
15日03:57カーニー・カナダ新首相
「今は我が国にとって重大な時期」
「政府はカナダ経済を改善し、より安全な国にする」
「フランスと英国を訪問する予定」
「いかなる形でも米国の一部になることはない」
「トランプ米大統領と進展ある。解決策は見つかるだろ う」
※時間は日本時間
陽線引け。一目均衡表・転換線148.36 円を上回り、一時
149.02 円まで上昇した。
149 円半ばから前半へ低下する21 日移動平均線を上値に控
えてやや伸び悩み、転換線方向へやや押し戻されるような格
好でNY を引けている。だが、転換線は現状からすれば今週
19 日にも147.87 円で底打ちする見込み。同線前後を下値と
した底堅い推移が想定できる。
レジスタンス1 149.28(21 日移動平均線)
前日終値 148.64
サポート1 147.92(ピボット・サポート1)
サポート2 147.42(3/13 安値)

小陽線引け。1.08 ドル後半で上昇の勢いを緩めてきた5 日
移動平均線前後で、上下にひげをつけた気迷いを示す足型を
形成した。頭打ちの可能性が出てきた5 日線ともに下押す流
れとなるか。しかし本日1.0775 ドル、明日には1.08 ドル半
ばへ切り上がってくる見込みの一目均衡表・転換線付近が、
まずは下げ渋りのポイントになるとみる。
レジスタンス1 1.0947(3/11 高値=年初来高値)
前日終値 1.0879
サポート1 1.0805(3/10 安値)

陽線引け。13 日は192.26 円に位置していた一目均衡表・
雲の下限手前から下振れたものの一目・転換線を前に反発し、
先週末は雲の中でじり高となる底堅さを示した。192.93 円前
後で低下中の90 日移動平均線や雲の上限は重しとなりそう。
低下中の雲の下限191.53 円を追うような調整も想定してお
きたい。しかし上昇傾向の転換線190.95 円が次第に押し上
げ効果を示し始めてくるとみる。
レジスタンス1 192.93(90 日移動平均線)
前日終値 192.28
サポート1 191.35(3/14 安値)

大陽線引け。一目均衡表・基準線85.28 円を一気に上抜く
堅調な動きを示した。同線前後の底堅さを維持できるか見定
めることになる。基本的には同線を上回る水準での推移を想
定するが、85.18 円前後で低下中の21 日移動平均線を追うよ
うに調整が進むリスクも視野に入れて臨みたい。
レジスタンス1 86.16(2/24 高値)
前日終値 85.45
サポート1 84.94(5 日移動平均線)

