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March 19, 2025
##【前日の為替概況】】小幅続伸節目150円に接近した場面では上値重くなる
18日のニューヨーク外国為替市場でドル円は小幅ながら3日続伸。終値は149.27円と前営業日NY終 値(149.21円)と比べて6銭程度のドル高水準だった。2月米住宅着工/建設許可件数や2月米輸入物価 指数が予想を上回ったことが分かると、米長期金利の上昇とともに円売り・ドル買いが先行。21時30分 過ぎに一時149.93円と日通し高値を付けた。
ただ、節目の150.00円に接近した場面では戻り売りなどが出たため、上値が重くなった。トランプ米 政権による関税政策が貿易戦争や米経済の下押しにつながるとの懸念が根強い中、米国株相場が下落した ことも相場の重し。好調な米20年債入札を受けて、米長期金利が低下幅を拡大したこともドル売りを促 した。アジア時間の安値149.13円を下抜けると一時149.10円まで値を下げた。
なお、トランプ米大統領とプーチン露大統領はこの日、ウクライナ停戦案を巡り電話協議を行った。プ ーチン氏はウクライナのエネルギー資産に対するロシアの攻撃を制限することを確約したものの、米国が 提案した即時の全面的な停戦には同意しなかった。
ユーロドルは3日続伸。終値は1.0945ドルと前営業日NY終値(1.0922ドル)と比べて0.0023ドル程 度のユーロ高水準となった。独財政拡大やウクライナの停戦協議進展への期待から、欧州市場序盤には一 時1.0955ドルと昨年10月10日の高値に面合わせする場面があった。
ただ、NY市場に入ると米住宅指標の上振れなどを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが進行。21時30 分過ぎに一時1.0893ドルと日通し安値を付けた。
もっとも、前日の安値1.0869ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。「独連邦議会 (下院)は財政改革パッケージ案を可決した」と伝わった直後こそ独長期金利の上昇幅縮小の動きに伴っ て1.0897ドル付近まで下押ししたが、そのあとは徐々に買いが強まり1.0952ドル近辺まで切り返した。 米長期金利が低下に転じたこともドル売りを誘った。
ユーロ円も3日続伸した。終値は163.39円と前営業日NY終値(162.98円)と比べて41銭程度のユー ロ高水準。欧州市場では一時164.19円と1月7日以来の高値を付ける場面もあったが、NY市場では上値 が重い展開に。ドル円の失速や米国株相場の下落に伴う円買い・ユーロ売りが入り、一時163.02円付近 まで下押しした。
本日の東京外国為替市場のドル円は、日銀金融政策決定会合では現状の金融政策の維持が予想されてお り、植田日銀総裁の記者会見に注目することになる。
日銀金融政策決定会合では、植田日銀総裁が「こういうご時世なので、海外の経済・物価動向を巡る不 確実性については非常に心配している」と述べているように、金融政策の現状維持が見込まれている。
15時30分からの植田日銀総裁の会見では、内憂としての石破降ろしリスクなどの政局不安、外患とし てのトランプ関税などの不確実性が高いことを指摘した上で、今後も経済・物価が想定通りに推移してい けば、徐々に利上げを進めていくという従来の方針を繰り返すことで、150円台の円安を回避するのでは ないだろうか。
すなわち、春闘の第1回回答集計結果を受けて、「春闘では良い結果がみられており、見通し実現の確 度はさらに高まっている」と述べ、コメ価格などの食料品価格の上昇基調に対して「物価には上振れリス クが少し高まっている」と述べれば、市場が見込んでいる6月、7月の会合での追加利上げが追認される ことになる。
もし、植田日銀総裁が内外の不確実性を理由に利上げ時期を先送りするようなハト派的見解を述べ、ド ル円は150円台に乗せるような局面になれば、過去最大規模に膨れ上がったIMM通貨先物の投機部門の円 のネットの買い持ちポジション(※3/11時点:133902枚)の手仕舞いを誘発する可能性が高まることで、 リスクシナリオとして警戒しておきたい。
トランプ米大統領は「あなたの国の通貨を切り下げ、弱体化させ続けてはならないと日本の指導者たち に電話で伝えた」と述べ、ベッセント米財務長官は「他国が自国通貨を弱くすることは望まない。多くの 国が対米貿易黒字を抱えるなか、金利抑制による通貨安がその一因となっている可能性がある」と、通貨 安(※円安)を牽制している。
そして、4月2日辺りに発動が見込まれている相互関税に関して、ベッセント米財務長官は「トランプ 大統領が打ち出した相互関税は、貿易相手国の為替操作の有無を検証し、関税率に反映させる。米国は強 いドル政策を取るが、それは他国が通貨安政策を取ることを意味しない」と述べ、「為替レート」が検証 の対象となっていることを示唆していた。
<国内>
○08:50 ◎ 1 月機械受注(予想:船舶・電力除く民需 前月比▲0.5%/前年比6.9%)
○08:50 ◎ 2 月貿易統計(通関ベース、予想:季節調整前7228 億円の黒字、季節調整済4915 億円の黒字)
○未定 ☆ 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表(予想:0.50%で据え置き)
○13:30 ◇ 1 月鉱工業生産確報
○13:30 ◇ 1 月設備稼働率
○15:30 ☆ 植田和男日銀総裁、定例記者会見
○未定 ◇ 3 月月例経済報告
<海外>
○17:00 ◎ 2 月南アフリカ消費者物価指数(CPI、予想:前月比1.0%/前年比3.3%)
○19:00 ☆ 2 月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値(予想:前年比2.4%)
○19:00 ☆ 2 月ユーロ圏HICP コア改定値(予想:前年比2.6%)
○20:00 ◇ 1 月南アフリカ小売売上高(予想:前年同月比4.0%)
○20:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数
○20:30 ◎ センテノ・ポルトガル中銀総裁、講演
○21:00 ◎ デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁、講演
○22:00 ◎ ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
○22:00 ◎ エルダーソンECB 専務理事、講演
○23:30 ◇ EIA 週間在庫統計
○20 日03:00 ☆ 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表(予想:4.25-4.50%で据え置き)
○20 日03:00 ☆ FOMC、経済・金利見通し発表
○20 日03:30 ☆ パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
○20 日05:00 ◎ 1 月対米証券投資動向
○20 日06:30 ☆ ブラジル中銀、政策金利発表(予想:14.25%に引き上げ)
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。
##【前日までの要人発言】
18日07:38トランプ米大統領
「18日午前中にプーチン露大統領とウクライナを巡り議 論する」
「ウクライナ停戦に向けた最終合意の多くの要素につい て合意している」
「ウクライナでの戦争を巡り議論すべきことは、まだ多 い」
「習中国国家主席はそう遠くない将来に訪米する見通 し」
18日08:31ハンター豪準備銀行(RBA)副総裁
「10-12月期の家計消費の回復は一時的な上昇ではな い」
「RBAの予測と理事会の政策決定の関係は機械的では ない」
「中心的な経済予測には常にリスクと不確実性が伴う」
「米国の政策決定がオーストラリアのインフレに与える 影響を注視」
「米国の関税政策がインフレに与える影響は不確実」
「2月の金融政策声明は市場の予想よりも慎重な姿勢を 反映」
18日09:44加藤財務相
「金融政策の具体は日銀が自主的に決める」
18日09:46赤沢経済再生相
「日銀には政府と緊密に連携し、2%目標の持続的実現 を目指し、引き続き適切な政策運営を期待している」
18日18:44レーン・フィンランド銀行(中央銀行)総裁
「中期的に防衛費の増加はGDP成長を支える可能性が 高い」
「短期的には米国の関税と不確実性の高まりがすでに 経済に悪影響を及ぼしている」
18日23:51格付け会社フィッチ・レーティングス
「支出が財政再建や成長の持続的な改善によって相殺 されなければ、ドイツのAAA格付けに圧力がかかる可 能性」
19日00:14カッツ・イスラエル国防相
「人質が全員解放されるまで戦闘停止はない」
19日00:35米ホワイトハウス
「トランプ・プーチン電話会談は継続中」
19日02:30
「トランプ氏とプーチン氏は平和と停戦の必要性につい て協議」
「中東で直ちに交渉開始」
「米ロ関係改善は利点あるとの見解で一致」
「エネルギー施設やインフラへの攻撃停止から和平を開 始」
19日02:23プーチン露大統領
「ロシアはウクライナと捕虜交換を行う」
「ウクライナの平和へのコミットメントを再確認」
「平和への道を探り続ける用意がある」
「エネルギー施設を30日間攻撃しない構想を支持」
19日02:33ロシア大統領府
「プーチン大統領はエネルギー施設への攻撃停止を命 令」
※時間は日本時間
上影小陽線引け。一時149.93 円と、5 日以来の150 円回復
に迫る場面もあった。
しかし押し戻されてNY を引けている。149 円前半で低下中
の21 日移動平均線の低下を追うような調整にも見え、本日
149.07 円前後へ切り下がる同線の動向に沿うようなじり安
も想定できる。だが、148.85 円前後へ上昇した5 日線前後で
下げ渋り、上向きの流れを再開する展開が見込める。
レジスタンス1 149.93(3/18 高値)
前日終値 149.27
サポート1 148.60(ピボット・サポート2)
サポート2 148.24(日足一目均衡表・転換線)

上抜け、昨年10 月10 日以来の水準1.0955 ドルまで上値
を広げた。1.09 ドル前後で上昇中の5 日移動平均線付近へ下
押す場面を挟みつつも持ち直す底堅さを示している。5 日線
の切り上がりをともなう上向きの流れが継続しそうだ。同線
は本日1.0909 ドル前後で推移。下押しがあっても5 日線付
近にとどまり、底堅い動きを維持するとみる。
レジスタンス1 1.1040(2024/10/4 高値)
前日終値 1.0945
サポート1 1.0869(3/17 安値)

上影小陽線引け。一時194.91 円と、1 月9 日以来の195 円
回復をうかがう場面もあった。しかし194.30 円前後で低下
中の200 日移動平均線を上回る同水準から押し戻され、194
円付近でNY の取引を終了。強弱の節目である200 日線を終
値で上回れなかった。ただ、下押しが進んでも5 日線や一目
均衡表・雲の上限193.01 円が支えとなり、下振れは回避で
きるとみる。
レジスタンス1 194.91(3/18 高値)
前日終値 194.09
サポート1 193.15(5 日移動平均線)

上影極小陽線引け。大きな陽線が2 つ続いた後を受けての
続伸が、2 月14 日以来の高値87.37 円まで進んだ。一目均衡
表・雲の中に入った同水準からは押し戻されている。まだ小
幅に低下している雲の下限付近で戻りの鈍い展開か。急激に
水準を切り上げた動きが一服したところでもあり、86.05 円
前後で推移する5 日移動平均線付近への調整も視野に入れて
おきたい。
レジスタンス1 87.37(3/18 高値)
前日終値 86.86
サポート1 86.05(5 日移動平均線)

