Titan FX(タイタンFX)

デイリーレポート 3月24日

March 24, 2025

##【前日の為替概況】】ドル円、続伸148円台では下げ渋るユーロドルが一時1.0798ドルまで下落

21日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は149.32円と前営業日NY終値(148.78円) と比べて54銭程度のドル高水準だった。欧州株相場や時間外のダウ先物の下落を背景にリスク回避の円 買い・ドル売りが先行。米長期金利の低下に伴う売りも出て22時頃に一時148.61円付近まで値を下げた。

ただ、アジア時間に付けた日通し安値148.59円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。

トランプ米大統領が4月2日に導入する予定の相互関税について「柔軟性がある」との認識を示すと、投 資家の過度なリスク回避姿勢が後退。一時500ドル超下落したダウ平均が上げに転じ、円売り・ドル買い を促した。米長期金利が上昇に転じたことも相場の支援材料となり、5時30分前には149.37円付近まで 値を上げた。

なお、トランプ氏は「中国の習近平国家主席と関税を巡り協議する」とも語ったが、具体的な時期など には言及しなかった。

ユーロドルは3日続落。終値は1.0818ドルと前営業日NY終値(1.0851ドル)と比べて0.0033ドル程 度のユーロ安水準となった。米長期金利の低下を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行すると、21時 過ぎに一時1.0861ドルと日通し高値を付けた。ただ、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。貿易摩擦 が欧州経済に悪影響を及ぼす可能性が改めて意識される中、欧米株価の下落を背景にリスク・オフのユー ロ売り・ドル買いが優勢に。1時前には1.0798ドルと日通し安値を付けた。米長期金利が上昇に転じた ことも相場の重し。引けにかけては1.08ドル台前半で下げ渋ったものの、戻りは鈍かった。

ユーロ円は3日ぶりに小反発。終値は161.55円と前営業日NY終値(161.47円)と比べて8銭程度の ユーロ高水準。米国株相場が大幅に下落するとリスク回避の円買い・ユーロ売りが先行し、1時前に一時 160.75円と日通し安値を付けた。ただ、トランプ米大統領の発言をきっかけに投資家のリスク回避姿勢 が和らぐと、株価の持ち直しとともに円売り・ユーロ買いがじわりと強まった。3時前には161.61円付 近まで値を戻した。

【本日の東京為替見通し】ドル円、上値が重い展開か投機筋の持ち高偏りには要注意

本日の東京外国為替市場のドル円は、米長期金利が低下基調にあることで上値が重い展開が予想される。 19日の日米金融政策決定会合を受けて、6月の日銀追加利上げ観測、FOMCの追加利下げ観測が高まっ ており、ドル・円の上値を重くしている。

注目されているIMM通貨先物の投機部門の円のネットの買い持ちポジションは、3月11日時点の過去 最大の133902枚から、18日時点では122964枚まで減っていた。ドル円が19日に150.15円まで上昇し たことで、さらに縮小しているかもしれない。依然として投機筋が大規模な円の買い持ちポジションを抱 えている可能性があるため、ドル高・円安材料が出た場合は、手仕舞う動きには警戒しておきたい。

日銀金融政策決定会合の声明文は、「各国の通商政策」がリスク要因に加えられたことは、ハト派的だ った。しかし、植田日銀総裁が「4月初めには通商政策の内容がある程度でてくる。次回の決定会合ない し展望リポートの中である程度消化できる」と述べて、「4月初め」や「次回会合(4/30-5/1)」という時 間軸を示したことがタカ派的と受け止められて、円買い要因となっている。

なお、オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場での日銀の追加利上げのタイミングは、7 月の参議院選挙の前の6月16-17日の日銀金融政策決定会合との見方が優勢だ。

トランプ米大統領は、先週末に4月2日に導入する予定の相互関税について「柔軟性がある」との認識 を示しており、植田日銀総裁の発言に現実味を帯びさせている。今後は、4月2日に向けて、トランプ米 大統領による関税の発動、延長、緩和などの発言に振らされる展開が予想される。

米連邦公開市場委員会(FOMC)では、トランプ関税によるインフレ率上昇と景況感悪化という「スタグ フレーション」への警戒感が示され、4月からの米国債のランオフ(償還に伴う保有証券減少)ペースの 上限が月間250億ドルから50億ドルに減額、すなわち間接的な利下げが決定されたことは、ドル売り要 因となっている。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッ チ」が示している追加利下げ時期は、6月FOMC(-0.25%=4.00-25%)、そして9月FOMC(-0.25%= 3.75-4.00%)、12月FOMC(-0.25%=3.50-75%)と、年内3回と予想されている。

【本日の重要指標】※時刻表示は日本時間

<国内>

特になし

<海外>

○14:00 ◎ 2 月シンガポール消費者物価指数(CPI、予想:前年比0.9%)

○17:15 ◎ 3 月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(予想:46.4)

○17:15 ◎ 3 月仏サービス部門PMI 速報値(予想:46.3)

○17:30 ◎ 3 月独製造業PMI 速報値(予想:47.0)

○17:30 ◎ 3 月独サービス部門PMI 速報値(予想:51.6)

○18:00 ◎ 3 月ユーロ圏製造業PMI 速報値(予想:48.2)

○18:00 ◎ 3 月ユーロ圏サービス部門PMI 速報値(予想:51.0)

○18:00 ◎ ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演

○18:30 ◎ 3 月英製造業PMI 速報値(予想:46.4)

○18:30 ◎ 3 月英サービス部門PMI 速報値(予想:50.9)

○22:45 ◎ 3 月米製造業PMI 速報値(予想:51.8)

○22:45 ◎ 3 月米サービス部門PMI 速報値(予想:50.8)

○22:45 ◎ 3 月米総合PMI 速報値

○25 日03:00 ◎ ベイリー英中銀(BOE)総裁、講演

○25 日03:30 ◎ エスクリバ・スペイン中銀総裁、講演

○25 日04:10 ◎ バー米連邦準備理事会(FRB)理事、講演

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。

※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

##【前日までの要人発言】

21日12:51トランプ米大統領

「FRBが金利を引き下げれば素晴らしいことだ」

22日01:04

「中国への関税について話し合うことは可能」

「4月2日は解放の日」

「自動車会社にはここで製造してもらいたい」

「関税には柔軟性がある」

「相互だから柔軟性はある」

「関税免除を求める人はたくさんいる」

「1つの国に関税免除をしたら、すべてに免除をしなけれ ばならない」

21日21:49グールズビー米シカゴ連銀総裁

「今後1年から1年半の間に金利は低下するだろうと信 じている」

「報復措置が伴わない1回限りの関税の影響は一時的 なものになる可能性が高い」

「不確実性がある時は事態が収束するまで待たなけれ ばならない」

21日23:16ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事

「バランスシートの縮小ペースは現状維持が望ましい」

21日23:19ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁

「現在の緩やかな引き締め政策は完全に適切」

「現在の金利は堅調な雇用市場と目標を上回るインフレ 率に合致」

「現在、経済と政策には多くの不確実性がある」

「移民の減少により成長が鈍化すると予想」

「経済データはさまざまなシグナルを発している」

「金融政策の変更を急いではいない」

「経済の下振れリスクとインフレ上昇リスクはともに非常 に高い」

「現在の予測経路は妥当に見える」

「関税がインフレにどのような影響を与えるかはまだはっ きりしない」

「ミシガン大学のインフレ期待データは外れ値」

「現時点では見通しを予測することが難しくなっている」

※時間は日本時間

【日足一目均衡表分析】

<ドル円=下向きの一目基準線を巡る攻防にまず注目>

陽線引け。149 円後半まで下りてきた日足一目・基準線が 抵抗となり売り戻される場面はあったが、同・転換線には届 かず149 円台に切り返した。2 手連続の陽線引け。 転換線は本日148.79 円まで水準を上げ、上向きバイアス の強まりを示唆。まずは、149.47 円まで低下してきた基準線 を巡る攻防に注目か。同線の上で推移が続くようだと、19 日 につけた150 円前半を試す展開が想定される。

レジスタンス1 150.15(3/19 高値)
前日終値 149.32
サポート1 148.18(3/20 安値)
サポート2 147.42(3/13 安値)

<ユーロドル=上値切り下げる展開、200 日線も視野に>

陰線引け。1.08 ドル台で強含む場面もあったが、日足一 目・転換線の手前で頭を抑えられて失速。1.0798 ドルを下値 に下げ幅を縮小して終えるも、3 手連続の陰線引け。 先週前半に1.09 ドル半ばまで上昇した後は上値を切り下 げる展開が続いている。本日も1.0877 ドルに位置する転換 線が抵抗として意識されるか。1.07 ドル台で下値を試し始め るようだと、200 日線が徐々に視野に入ってきそうだ。

レジスタンス1 1.0917(3/20 高値)
前日終値 1.0818
サポート1 1.0726(200 日移動平均線)

<ユーロ円=転換線や20 日高値を上抜けできるかがポイント>

小陽線引け。162 円前半では20 日高値が抵抗となり、160.70 円台まで失速。もっとも同日安値には触れず切り返すと、161 円半ばまで持ち直した。3 手ぶりの陽線引け。 20 日安値の下にも、160.60 円台には90 日線、160.20 円台 に日足一目・雲の上限など支持となる線が見受けられる。一 方、転換線が162.10 円台まで水準を上げ、同線から20 日高 値をクリアに上抜けるようだと上昇力が強まりそうだ

レジスタンス1 162.33(3/20 高値)
前日終値 161.55
サポート1 160.64(90 日移動平均線)

<豪ドル円=転換線から基準線が抵抗帯に>

小陰線引け。94 円台を一時回復したが、一目・基準線に届 かずに93.10 円台まで失速。20 日線を下回ったところから切 り返すも、4 手連続の陰線引け。 転換線は先週末高値の下、94.10 円台まで上昇してきた。 同線から本日94.37 円の基準線が抵抗帯と想定。目先は93.80 円台の21 日線を巡る攻防か。下サイドは、20・21 日に下げ 止まった93.10 円台が再び支持となるか注目したい。

レジスタンス1 94.37(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 93.64
サポート1 92.80(3/14 安値)