Titan FX(タイタンFX)

デイリーレポート 3月26日

March 26, 2025

【前日の為替概況】】ドル円、4日ぶりに反落し一時149円半ばまで下落ユーロドルは5日続落

25日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに反落。終値は149.91円と前営業日NY終 値(150.70円)と比べて79銭程度のドル安水準だった。3月米消費者信頼感指数や同月米リッチモンド 連銀製造業景気指数、2月米新築住宅販売件数が軒並み予想を下回ると、米長期金利の低下とともに円買 い・ドル売りが優勢となった。月末・期末が近づく中、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシング に向けた円買いのフローも目立ち、一時149.55円と日通し安値を付けた。

ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。一目均衡表基準線149.43円や転換線149.18円がサポートとして 働くと149.94円付近まで下値を切り上げた。

ユーロドルは小幅ながら5日続落。終値は1.0791ドルと前営業日NY終値(1.0801ドル)と比べて0.0010 ドル程度のユーロ安水準となった。日本時間夕刻に一時1.0777ドルと6日以来の安値を付けたものの、3 月独Ifo企業景況感指数が市場予想通りの結果となり、昨年7月以来の高水準を更新したことが分かると 買い戻しが優勢に。22時前に一時1.0830ドルと日通し高値を更新した。

ただ、前日の高値1.0858ドルが目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。引けにかけ ては1.0790ドル付近まで押し戻された。

ユーロ円は3日ぶりに反落。終値は161.78円と前営業日NY終値(162.78円)と比べて1円程度のユ ーロ安水準。ドル円の下落につれた売りが出ると、1時前に一時161.62円と本日安値を更新した。ロン ドン・フィキシングに向けた円買いも目立った。

ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時193.64円、豪ドル円は94.34円、NZドル円は 85.82円、カナダドル円は104.54円、スイスフラン円は169.71円、メキシコペソ円は7.44円、南アフ リカランド円は8.20円まで値を下げた。

【本日の東京為替見通し】ドル円は2月企業向けサービス価格指数、豪ドルが豪CPIに要注目

本日の東京外国為替市場のドル円は、2月企業向けサービス価格指数で物価情勢を確認することになる。 また豪ドルは、2月豪消費者物価指数(CPI)で動意付くかに注目。

8時50分に発表される2月企業向けサービス価格指数は前年比+3.1%と予想されており、1月の同比 +3.1%と変わらずと見込まれている。予想通りに48カ月連続での上昇を記録した場合、日銀の追加利上 げ観測をさらに高めることになる。

日本の2月の物価指数は、以下の通りとなっている。

・総合消費者物価指数(CPI):+3.7%(1月+4.0%) ・コアCPI(生鮮食品を除く):+3.0%(1月+3.2%) ・企業物価指数:+4.0%(1月+4.2%) ・基調的なインフレ率を捕捉するための指標 「最頻値」:+1.2%(1月+1.3%) 「刈込平均値」:+2.2%(1月+2.2%) 「加重中央値」:+1.4%(1月+1.4%)

植田日銀総裁は3月19日の記者会見で「昨今のコメ価格上昇が、未だ2%には届かないとする基調的 インフレを押し上げる遠因になり得る」と述べていた。コメ価格の上昇や光熱費補助の終了による物価上 昇への警戒感が、日銀金融政策決定会合での早期利上げ観測を高めており、ドル円の上値を抑える要因と なっている。

3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)のドット・プロット(金利予測分布図)、消費者信頼感指数、ミ シガン大学消費者信頼感指数が、トランプ関税によるスタグフレーション(景気停滞下の物価上昇)への 警戒感を示したことで、昨日は米長期債利回りがやや低下し、ドル円を149円台まで押し下げた。

アトランタ連銀の予測モデル「GDPナウ」では、第1四半期の米国内総生産(GDP)は、-1.8%とマイナ ス成長に転落することが予想されている。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物 の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」が示している追加利下げ時期は、6月FOMCとなっている。

他方、9時30分に発表される2月豪消費者物価指数(CPI)は前年比+2.5%と予想されており、1月の 同比+2.5%と変わらずと見込まれている。コアインフレ率の指標として注目されるCPIの中銀トリム平均 値は同比+2.8%と、12月の同比+2.7%から上昇していた。

豪準備銀行(RBA)がインフレ指標として重視している四半期消費者物価指数(CPI)の発表は、4月30 日まで待たなければならず、3月31日-4月1日に開催されるRBA理事会での金融政策の変更はないとの 見方が優勢となっている。しかしながら、予想を大幅に下回るネガティブサプライズには警戒しておきた い。

【本日の重要指標】※時刻表示は日本時間

<国内>

○08:50 ◇ 2 月企業向けサービス価格指数(予想:前年比3.1%)

○14:00 ◇ 1 月景気動向指数改定値

<海外>

○09:30 ◎ 2 月豪消費者物価指数(CPI、予想:前年比2.5%)

○16:00 ◎ 2 月英CPI(予想:前月比0.5%/前年比2.9%)

○16:00 ◎ 2 月英CPI コア指数(予想:前年比3.6%)

○16:00 ◇ 2 月英小売物価指数(RPI、予想:前月比0.8%/前年比3.6%)

○16:45 ◇ 3 月仏消費者信頼感指数(予想:94)

○19:00 ◎ ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演

○20:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数

○21:30 ◎ 2 月米耐久財受注額(予想:前月比▲1.0%/輸送用機器を除く前月比0.2%)

○23:30 ◇ EIA 週間在庫統計

○27 日02:00 ◎ 米財務省、5 年債入札

○27 日02:10 ◎ ムサレム米セントルイス連銀総裁、講演

○27 日03:00 ◎ チポローネ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。

※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

##【前日までの要人発言】

25日08:501月23-24日分の日銀金融政策決定会合 議事要旨

「わが国の景気は、これまで『展望レポート』で示してき た見通しに概ね沿って推移している」

「昨年11月の毎月勤労統計で実質賃金が前年比プラス に転化するなど、前向きな変化が生じている(一人の委 員)」

「為替円安に伴う輸入物価上昇や米・生鮮食品の価格 上昇が消費者物価を押し上げており、このことが実質所 得・個人消費を下押ししている(何人かの委員)」

「物価情勢は、これまで『展望レポート』で示してきた見 通しに概ね沿って推移している」

「現時点での焦点は、春季労使交渉で賃金上昇のモメ ンタムが持続するかという点と、米や生鮮食品の価格上 昇や為替円安の継続に伴う物価の上振れの行方」

「委員は、こうした中心的な物価の見通しを、昨年10月 の展望レポート時点と比べると、2024年度と2025年度 が、米価格の上昇に加え、このところの為替円安等に伴 う輸入物価の上振れもあって、上振れているとの認識を 共有」

「米国の新政権発足という大きなイベントを無事に通過 し、国際金融資本市場が比較的落ち着いている状況は、 政策金利の変更を検討するうえで適切な環境である(複 数の委員)」

「上下双方向のリスクがかなり大きいことを考えると、利 上げのペースや、その到達点を示すターミナル・レートを 示唆することにはきわめて慎重であるべき(一人の委 員)」

「経済・物価が見通しに沿って推移していくならば、2025 年度後半に1%程度という水準を念頭に置き、そこに向 けて政策金利を引き上げていくことが望ましい(ある委 員)」

25日12:48植田日銀総裁

「保有ETFの処分は、すぐにとは考えていない」

「保有ETF処分は、具体的な姿を言える段階にはない。 もう少し時間をいただき検討したい」

「保有ETF処分は、適正な対価、損失回避、市場影響に 配慮」

「国債残高の影響の大きさが金利下げる効果は当面作 用」

「GDPギャップ、日銀と内閣府の試算で大きな違いはな い」

「保有国債残高の減少ペースは、極めて緩やか」

25日18:40カジミール・スロバキア中銀総裁

「4月に利下げか、利下げ停止を議論する用意がある」

25日21:45クーグラー米連邦準備理事会(FRB)理事

「経済活動に関する最近のデータは、若干の軟調さを示 している」

「最近の商品インフレが、インフレ期待に影響している」

25日23:56米ホワイトハウス

「米露はエネルギー施設への攻撃禁止履行で合意」

「ロシアと持続可能かつ永続的な平和に向けて取り組 む」

「農業輸出市場へのロシアのアクセスを回復する」

26日01:03ゼレンスキー・ウクライナ大統領

「部分停戦を即時で履行する」

26日01:08ロシア大統領府

「黒海の安全な航行での合意を確認」

「米露はエネルギー停戦の履行を協議する」

26日04:20トランプ米大統領

「ガソリン、卵、食料品の価格は下がっている」

「金利が下がってほしい」

「(4月2日の関税について)設定している」

「関税に関しては私は非常に公平だ」

※時間は日本時間

【日足一目均衡表分析】

<ドル円=昨日安値から転換線辺りが支持帯となるか>

陰線引け。150 円後半で上値を試すも151 円には届かずに 反落。149.40 円台の日足一目・基準線の手前では下げ止まっ たものの4 手ぶりの陰線引け。 一目・転換線は本日149.35 円まで上昇し、明日も149 円 半ばまで水準を切り上げる見込み。まずは、昨日安値149.55 円から同線辺りが目先の支持帯として働くか注目したい。下 抜けた場合は149 円手前の24 日安値が次のめどとなる。

レジスタンス1 150.94(3/25 高値)
前日終値 149.91
サポート1 149.02(3/24 安値)
サポート2 148.59(3/21 安値)

<ユーロドル=上値切り下げの展開続く、転換線が抵抗>

小陰線引け。1.07 ドル後半で前日安値を割り込んだところ から切り返すも1.0830 ドルまでだった。再び売り圧力が強 まると1.08 ドルを割り込み、5 手連続の陰線引け。 1.07 ドル後半では下げ渋ったものの、先週半ばから上値を 切り下げる展開が続いている。日足一目・転換線は1.0866 ドルまで僅かに水準を下げ、レジスタンスとして意識される。 下サイドは1.0720 ドル台の200 日線が目標値。

レジスタンス1 1.0866(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.0791
サポート1 1.0727(200 日移動平均線)

<ユーロ円=200 日線超えでは伸び悩む、90 日線支持か>

陰線引け。162.60 円台で下向きの200 日線を超えて上値を 試すも、163 円台に乗せたところから失速。161.60 円台まで 下値を広げ、戻り鈍いまま終えた。3 手ぶりの陰線引け。 日足一目・転換線は週後半に162 円半ばまで上昇したとこ ろで頭打ち見込み。同線が本日位置する162.25 円や200 日 線162.65 円が上値では意識される。下サイドは90 日線 160.60 円や160.20 円台の雲上限が支えとなるか。

レジスタンス1 163.03(3/25 高値)
前日終値 161.78
サポート1 160.60(90 日移動平均線)

<豪ドル円=転換線と基準線を睨みながらの取引>

陰線引け。94 円後半で前日高値を上抜けるも95 円には届 かずに94.30 円台まで反落した。日足一目・基準線の手前で は下げ渋ったものの、2 手ぶりの陰線引け。 一目・転換線は94.28 円まで上昇し、基準線が94.29 円ま で水準を切り下げ。本日は両線を睨みながら方向感を探る展 開か。なお転換線は明日94.40 円台まで水準を上げ、下向き の基準線を上回る見込み。

レジスタンス1 95.36(3/19 高値)
前日終値 94.49
サポート1 93.87(21 日移動平均線)