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March 27, 2025
26日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は150.57円と前営業日NY終値(149.91円) と比べて66銭程度のドル高水準だった。日銀審議委員に本日就任した小枝淳子氏が「実質金利は極めて 低い」「基調的なインフレは緩やかに上がっている」などと発言すると円買い・ドル売りが優勢となり、 欧州市場では一時150.02円付近まで下落した。
ただ、NY市場に入ると2月米耐久財受注額が予想を上回り、米長期金利の上昇とともに全般ドル買い が活発化。アジア時間の高値150.62円を上抜けて一時150.75円まで上値を伸ばした。もっとも、前日の 欧州時間の高値150.77円や同日高値の150.94円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
ユーロドルは6日続落。終値は1.0754ドルと前営業日NY終値(1.0791ドル)と比べて0.0037ドル程 度のユーロ安水準となった。欧州市場序盤に一時1.0803ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値 1.0830ドルがレジスタンスとして意識されると失速。米経済指標の上振れや米長期金利の上昇に伴うユ ーロ売り・ドル買いも出た。
レビット米ホワイトハウス報道官が「トランプ米大統領は午後4時(日本時間5時)に記者会見を開き、 輸入自動車への関税措置を発表する」と明らかにすると、米政権の関税政策への懸念からユーロ売り・ド ル買いが加速。4時30分過ぎに一時1.0744ドルと5日以来の安値を更新した。
ユーロ円は小反発。終値は161.92円と前営業日NY終値(161.78円)と比べて14銭程度のユーロ高水 準。ドル円の上昇につれた買いが入ると0時30分前に一時162.61円と本日高値を付けたものの、ユーロ ドルの下落につれた売りが出ると161.64円の本日安値まで押し戻された。米政権の政策を巡る不透明感 が根強い中、一時は230ドル超上昇したダウ平均は失速し、260ドル超下落したことも相場の重し。
本日の東京時間では、経済指標の発表は対外対内証券売買契約等の状況くらいと少なめ。ドル円は日銀 の早期利上げ観測がくすぶるなか、トランプ関税の影響を見極めつつ、株価や時間外の米長期金利を眺め ることになるか。
本日朝方、トランプ米大統領が自動車関税に関する大統領令に署名したことで、来月2日から自動車関 税が発動し、3日より徴収される見通し。トランプ米大統領が「米国外で生産された自動車に25%の関税 を課す」と発言したことを受けて、ゼネラルモーターズ(GM)やフォード、ステランティスなど自動車株 が時間外取引で急落している。東京市場でも自動車株の下げ主導で日経平均が下げ幅を拡大することがあ れば、ドル円をはじめクロス円全般の重しとなる事も考えられる。株価動向には注意したい。
また昨日は、良好な米経済指標を受けたほか、米国による関税引き上げが物価高をもたらすとの見方も あり、米長期金利が上昇している。NY市場ではドル高の流れとなったことからも、時間外の米長期金利 が上昇する場面では、ドル高が想起されてドル円が買われる展開もあり得る。
他方、昨日の欧州市場では、日銀審議委員に就任した小枝淳子氏の発言に反応して円高が進む場面が見 られた。昨日、新発10年債利回りは一時1.585%と2008年10月以来の高水準を付けており、一段と金 利が上昇する場面では円が買われる展開もあり得る。本邦金利市場の動きにも警戒しておきたい。
需給面では、本日は期末・年度末のスポット応答日にあたる。仲値公示にかけて需給主導の動きとなる 恐れがある点には注意が必要だろう。
<国内>
○08:50 ◇ 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
<海外>
○16:00 ◇ 2 月トルコ失業率
○17:30 ◎ ディングラ英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
○18:00 ◎ ノルウェー中銀、政策金利発表(予想:4.50%で据え置き)
○18:30 ◇ 2 月南アフリカ卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.7%/前年比1.3%)
○18:45 ◎ ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
○21:00 ◇ 2 月メキシコ貿易収支(予想:5.27 億ドルの赤字)
○21:30 ☆ 10-12 月期米国内総生産(GDP)確定値(予想:前期比年率2.3%)
○21:30 ◎ 10-12 月期米個人消費(確定値、予想:前期比4.2%)
○21:30 ◎ 10-12 月期米コアPCE(確定値、予想:前期比2.7%)
○21:30 ◇ 2 月米卸売在庫(予想:前月比0.7%)
○21:30 ◎ 前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数(予想:22.5 万件/188.8 万人)
○22:00 ◎ デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁、講演
○23:00 ◎ 2 月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数、予想:前月比1.0%/前年比なし)
○28 日01:15 ◎ ウンシュ・ベルギー中銀総裁、講演
○28 日01:45 ◎ エスクリバ・スペイン中銀総裁、講演
○28 日02:00 ◎ 米財務省、7 年債入札
○28 日03:40 ◎ シュナーベルECB 専務理事、講演
○28 日04:00 ◎ メキシコ中銀、政策金利発表(予想:9.00%に引き下げ)
○28 日05:30 ◎ バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
○28 日05:30 ◎ コリンズ米ボストン連銀総裁、講演
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。
##【前日までの要人発言】
26日09:06植田日銀総裁
「過去と比べ、為替変動が物価に影響及ぼしやすくなっ ている」
「日本の金融システムは全体として安定性を維持」
「現在の実質金利、極めて低い水準にある」
「経済・物価の見通しが実現していけば、引き続き政策 金利を引き上げて金融緩和度合いを調整」
「副作用が遅れて顕在化など、マイナスが大きくなる可 能性も」
「基調的な物価上昇率は2%をまだ少し下回っている」
「政府・日銀の共同声明へのコメントは差し控える」
26日11:01加藤日銀理事
「経済・物価への影響の観点から為替動向を注視する 必要がある」
26日14:32グールズビー米シカゴ連銀総裁(FT紙イン タビュー)
「今後12-18カ月で金利はかなり下がると予想」
「しかし、景気先行き不透明感から追加利下げには予想 以上に時間がかかる可能性がある」
「不確実性に直面している際には、様子見が正しいアプ ローチになる」
26日17:16小枝淳子日銀審議委員
「現在通商政策を含め不確実性高く、しっかりみていき たい」
「賃金・物価の好循環のステップは確認されてきている」
「自然利子率の推計には幅がある」
「マクロ経済学的な視点を大切にして任務にあたりたい」
「基調的な物価、2%に向かっているという方向性」
「金利ある世界になってから間もない、経済反応見届け る必要」
26日18:48ロシア大統領府
「我々は米国との接触を継続している」
「米国との対話の進展に満足している」
「黒海穀物協定はいくつかの条件が満たされた後に再 開」
26日21:48リーブス英財務相
「脱税対策により、さらに10億ポンドの税収を増やす予 定」
「この声明には、さらなる増税は含まれていない」
「米関税発動の場合、英国のGDPを最大で1%減少し、 目標年度の経常収支の黒字をほぼゼロに減少させる可 能性」
「今年のGDP成長率を+2%から+1%へ下方修正」
「インフレ率は2027年以降に2%の目標を達成する見込 み」
「設備投資を昨年秋と比較して平均で年間20億ポンド 増やす」
「2025年のインフレ率を+3.2%、2026年を+2.1%と予測」
26日23:55カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「関税については不確実性が大きい」
「センチメントの変化の多くは関税に関するものだ」
「良いニュースは貿易の不確実性が解決され、信頼感 が回復する可能性があること」
27日00:58トランプ米大統領
「早ければ本日中の自動車関税発表を準備」
27日06:21
「米国外で生産された自動車に25%の関税を課す」
「4月2日の『解放記念日』に記者会見を開く」
「医薬品に対する関税も導入する」
「自動車関税、恒久的なものだ」
27日02:18レビット米ホワイトハウス報道官
「トランプ米大統領は午後4時(日本時間5時)に自動車 関税を発表」
27日02:41ムサレム米セントルイス連銀総裁
「労働市場が引き続き堅調で関税の二次的影響が明ら かになる場合、あるいは中長期的なインフレ期待が実際 のインフレ率またはその持続性を高め始める場合、適 度な引き締め政策がより長期間適切となる」
「あるいはより引き締め政策の検討が必要になる可能 性がある」
27日04:30ベッセント米財務長官
「トランプ大統領は交渉で有利になるならロシアに対す る制裁強化をためらわない」
「来週ウクライナと経済パートナーシップ締結の可能性」
※時間は日本時間
陽線引け。149 円後半から早々に150 円台を回復すると
150.70 円台まで上値を伸ばした。151 円手前の前日高値の前
では上昇一服も下押し幅は限られた。
日足一目・転換線は149.56 円まで上昇し、149 円手前まで
低下した基準線を上回り、均衡表の好転が発生した。上向き
バイアスが強まるなか、3 日高値151.30 円が意識されそうだ。
超えるようだと151.60 円台の200 日線が視野に入ってくる。
レジスタンス1 151.30(3/3 高値)
前日終値 150.57
サポート1 149.56(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 149.01(日足一目均衡表・基準線)

陰線引け。1.08 ドル台乗せで頭を抑えられ、約3 週間ぶり
の安値となる1.0744 ドルまで売られた。終値も1.0750 ドル
台で6 手連続の陰線引け。
日足一目・転換線は1.0850 ドルまで水準を切り下げ上値
の重さを示唆。地合いの弱さが続くなか、本日は1.0727 ド
ルに位置する200 日線を巡る攻防に注目。クリアに下抜ける
ようだと、1.06 ドル半ばの基準線を目指す展開か。
レジスタンス1 1.0850(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.0754
サポート1 1.0658(日足一目均衡表・基準線)

ほぼ寄引き同事線引け。194 円後半まで上昇したところか
ら193 円台まで失速。もっとも、193 円半ばで前日安値を下
回ったところで下落は一服した。
194 円前半で下向きの200 日線は本日194.08 円に位置して
いる。本日は同水準を睨みながらの取引となりそうだ。下押
した場合でも、193 円半ばまで上昇してきた日足一目・転換
線や193 円付近の同・雲の上限が支えとなるか。
レジスタンス1 195.01(3/25 高値)
前日終値 194.06
サポート1 193.01(日足一目均衡表・雲の上限)

上影陽線引け。85 円後半から上値を試し、前日高値を超え
て86.60 円台まで上昇。日足一目・雲の手前で伸び悩むも、
2 手ぶりの陽線引け。
一目・転換線は本日86.21 円まで水準を切り上げてきた。
同線の上での推移が続くと、昨日に抵抗となった雲の下限
86.80 円辺りを目指す展開か。一方、再び85 円台まで緩むと、
85 円前半の基準線が意識される。
レジスタンス1 86.80(日足一目均衡表・雲の下限)
前日終値 86.25
サポート1 85.26(日足一目均衡表・基準線)

