Titan FX(タイタンFX)

デイリーレポート 3月31日

March 31, 2025

【前日の為替概況】】ドル円、3日ぶり反落し149.69円まで下げ幅拡大ユーロドルは続伸

28日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反落。終値は149.84円と前営業日NY終 値(151.05円)と比べて1円21銭程度のドル安水準だった。米商務省が発表した2月米個人消費支出(PCE) は予想を下回った一方、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視しているPCE価格指 数(デフレーター)で、変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは予想を上回った。米経 済の3分の2以上を占める個人消費が予想を下回ったうえ、基調的な物価圧力の高まりが示唆された。

また、その後発表された3月米ミシガン大学消費者態度指数確報値は予想を下回った一方、1年先・5 年先の期待インフレ率は予想を上回り、速報値から上方修正された。

市場では「貿易摩擦が激化する様相を呈する中、物価高と景気悪化が重なるスタグフレーションのリス クが大きくなるとの懸念が広がった」との声が聞かれた。ダウ平均が一時760ドル超下落するなど、米国 株相場が軟調に推移すると、リスク・オフの円買い・ドル売りが優勢となった。米長期金利の大幅低下も 相場の重しとなり、5時30分前には一時149.69円まで値を下げた。

ユーロドルは続伸。終値は1.0828ドルと前営業日NY終値(1.0801ドル)と比べて0.0027ドル程度の ユーロ高水準となった。「米政権による関税の一部緩和を目指して欧州連合(EU)は譲歩可能な分野を洗 い出す作業を進めている」との一部報道をきっかけにユーロ買いが先行。低調な米経済指標をきっかけに 米景気の不透明感が改めて意識されると、米長期金利の大幅低下とともにドル売りが活発化した。前日の

高値1.0821ドルを上抜けて一時1.0845ドルまで上値を伸ばした。 ユーロ円は3日ぶりに反落。終値は162.25円と前営業日NY終値(163.15円)と比べて90銭程度のユ ーロ安水準。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると162.93円付近まで下げ渋る場面もあったが、ドル 円や米国株の下落につれた売りが出ると162.07円と欧州市場序盤に付けた日通し安値に面合わせした。

【本日の東京為替見通し】ドル円、上値が重い展開か年度末の売買動向には要警戒

本日の東京外国為替市場のドル円は、月末、期末、年度末の実需玉の動向を見極めて行くことになるも のの、日米株式市場の下落や米長期債利回りの低下により、上値が重い展開を予想する。

ドル円の年度末要因としては、決済によるドル買いと、レパトリエーション(国外滞留資金の本国環流) などのドル売りなどが想定されるため、本日の仲値に向けた売り買い動向には注目しておきたい。 また、可能性は低いと思われるが、最悪のシナリオとして、2日の相互関税発動前の世界同時株安「ブ ラックマンデー」の可能性にも警戒しておきたい。

米連邦公開市場委員会(FOMC)でのドット・プロット(金利予測分布図)、米消費者信頼感指数、ミシ ガン大学消費者態度指数などは、トランプ関税による貿易摩擦の激化懸念により、スタグフレーション(景 気停滞下の物価上昇)への警戒感を示している。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッ チ」が示している追加利下げ時期は、6月FOMC(-0.25%=4.00-25%)、9月FOMC(-0.25%=3.75-4.00%)、 12月FOMC(-0.25%=3.50-75%)となっている。

3月11日時点で過去最大規模の133902枚に膨れ上がっていたことで注目されていたIMMシカゴ筋の円 の買い持ちポジションも、25日時点では125376枚と高水準のままであり、手仕舞いのタイミングには警 戒しておきたい。円の買い持ちポジションは、ネガティブ・キャリートレードとなることで、日々コスト を払い続けるため時間との闘いとなっており、おそらく4月2日の相互関税の発動日辺りが期限ではない かと思われる。なおヘッジファンド勢は、ポジションの転換に移動平均線(50日・200日)を注視してい ると言われており、現状の水準は151.20-60円付近に位置している。

先週末に発表された3月の日銀金融政策決定会合の「主な意見」では、「経済・物価の見通しが実現し ていくとすれば、それに応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく。」こ とが確認された。一般的に「主な意見」は、総裁、副総裁という執行部の見解、すなわち、委員会のコン センサスが最初にあり、コンセンサスに応じた委員の見解の順となっている。市場の話題になっていたの は、8番目の「不確実性は高まっているが、だからといって常に政策対応を慎重にすればいいというわけ ではなく、今後の状況によっては、『果断』に対応すべき場面もありうる。」というタカ派的な見解だった。

今後の日銀当局者の講演、発言などから、果断なタカ派委員を探っていきたい。

【本日の重要指標】※時刻表示は日本時間

<国内>

○08:50 ◎ 2 月鉱工業生産速報(予想:前月比2.0%/前年比1.2%)

○08:50 ◇ 2 月商業販売統計速報(小売業販売額、予想:前年比2.5%)

○14:00 ◇ 2 月新設住宅着工戸数(予想:前年比▲2.2%)

○19:00 ◇ 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)

<海外>

○09:00 ◇ 3 月ANZ 企業信頼感

○10:30 ◎ 3 月中国製造業購買担当者景気指数(PMI、予想:50.4)

○15:00 ◇ 2 月独輸入物価指数(予想:前月比横ばい/前年比3.3%)

○15:00 ◎ 2 月独小売売上高(予想:前月比横ばい/前年比0.5%)

○17:00 ◎ パネッタ伊中銀総裁、講演

○17:00 ◎ ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演

○17:30 ◇ 2 月英消費者信用残高(予想:12 億ポンド)

○17:30 ◇ 2 月英マネーサプライM4

○21:00 ◎ 2 月南アフリカ貿易収支

○21:00 ◎ 3 月独消費者物価指数(CPI)速報値(予想:前月比0.3%/前年比2.2%)

○22:45 ◎ 3 月米シカゴ購買部協会景気指数(予想:45.0)

○シンガポール(ハリラヤプアサ)、インド(イスラム教断食明け祭)、トルコ(砂糖祭)、休場

○欧州・英国は30 日から夏時間に移行済み

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。

※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

28日08:43加藤金融相

「米関税措置は極めて遺憾、関係省庁と連携し経済影 響を十分に精査」

「株式市場の動向にはコメントしない」

「米関税措置、日本除外を強く申し入れた」

28日13:21習・中国国家主席

「一部の国が貿易問題を政治化している」

「一部の国は経済ルールに反する決定をした」

「我々は世界的なサプライチェーンの安定を維持する必 要」

「米中関係は引き続き安定的、健全であるべき」

28日17:46デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁

「ディスインフレのプロセスは継続しており、目標は今後 数カ月で達成される見込み」

「不確実性が高まっている時期にはさらに慎重な姿勢が 重要」

「貿易戦争は主に経済成長に影響を与える」

28日23:18ナーゲル独連銀総裁

「最近のインフレ指標の数値は励みになる」

「最後の1マイルは慎重さが重要」

28日23:26デイリー米サンフランシスコ連銀総裁

「2025年に2回の利下げは依然として妥当な予測」

29日00:21トランプ米大統領

「カーニー加首相と非常に生産的な電話会談を行った」

「多くの点で意見が一致した」

「(対カナダ関税)必ずやり遂げる」

「(カーニー加首相について)良い話し合いができた」

「カナダと良好な関係を築く」

「(消費者は今自動車を買うべきかとの質問に)ノー」

※時間は日本時間

【日足一目均衡表分析】

<ドル円=149.70 円の一目・転換線を巡る攻防>

大陰線引け。151 円前半で上値を試すも3 日高値に届かず 失速。149.70 円の日足一目・転換線を僅かに下回ったところ で下落は一服したが、3 手ぶりの陰線引け。 本日は先週末と同じ水準に位置する転換線を巡る攻防に 注目。同線の下で推移するようだと、148.90 円台の基準線が 視野に入ってくる。なお、今週の値動きが先週レンジ内に収 まるようだと、転換線は週後半に150 円前半まで上昇見込み。

レジスタンス1 150.80(ピボット・レジスタンス1)
前日終値 149.84
サポート1 148.92(日足一目均衡表・基準線)
サポート2 148.18(3/20 安値)

<ユーロドル=転換線をクリアに超えられるかがポイントに>

陽線引け。1.07 ドル後半で下げ渋り、1.0840 ドル台まで 上げ幅を広げた。日足一目・転換線を僅かに超えたところで 上昇一服も2 手連続の陽線引け。 転換線は1.0840 ドルまで低下し、明日以降も下向きを示 唆。本日は先週末に抑えとなった同線を睨みながらの取引か。 先週半ばまで6 日続落した後は水準を切り上げており、転換 線をクリアに超えると上げ足を速める場面がありそうだ。

レジスタンス1 1.0917(3/20 高値)
前日終値 1.0828
サポート1 1.0765(3/28 安値)

<ポンド円=194 円付近には200 日線と転換線が位置>

大陰線引け。195 円後半では27 日高値には届かず失速した。 194 円付近の200 日線や日足一目・転換線を下抜けて、193 円後半まで売り込まれている。3 手ぶりの陰線引け。 本日は200 日線が194.00 円まで低下してきた。転換線も 194.01 円に位置しており、両線を念頭に置いた値動きとなり そうだ。下値を試した場合は193 円付近の雲の上限から 192.70 円台の90 日線が支持帯となるかを見極めたい。

レジスタンス1 195.18(ピボット・レジスタンス1)
前日終値 193.92
サポート1 192.74(90 日移動平均線)

<NZ ドル円=基準線から3/20 安値が支持帯となるか注目>

大陰線引け。86 円後半では日足一目・雲の下限がレジスタ ンスとして働いた。86 円前半の転換線を下抜けて、85 円半 ばまで下げ足を速めた。3 手ぶりの陰線引け。 本日は転換線が86.11 円まで低下し、目先の上値めどとし て意識される。終値から下では、85.26 円で横ばいの基準線 から85 円手前の20 日安値が支持帯となるか注目。割り込む ようだと下値余地を更に探ることになりそうだ。

レジスタンス1 86.11(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 85.65
サポート1 85.04(3/20 安値)