Titan FX(タイタンFX)

デイリーレポート 4月15日

April 15, 2025

【前日の為替概況】】ドル円、上値重く3日続落ユーロドルが小幅ながら3日ぶり反落

14日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続落。終値は143.06円と前営業日NY終値(143.54 円)と比べて48銭程度のドル安水準だった。トランプ米政権が相互関税の対象からスマートフォンなど を除外したことが好感されると、時間外のダウ先物や欧州株相場が堅調に推移。投資家の過度な警戒感が 後退し、円売り・ドル買いが優勢となった。22時30分前には一時144.08円付近まで値を上げた。

ただ、週明け早朝取引で付けた日通し高値144.31円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重 くなった。米長期金利の大幅低下も相場の重しとなり、1時過ぎには142.78円付近まで下押しした。そ のあとは143.00円を挟んだ狭いレンジ取引に終始した。

なお、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事は講演で「関税によるインフレへの影響は一時的なもの と予想」「経済が著しく減速し、景気後退入りの恐れがある場合、自身のこれまでの予想よりも早い時期 に、より大きな度合いでの利下げを支持する」との見解を示した。

ユーロドルは3営業日ぶりに小反落。終値は1.1351ドルと前営業日NY終値(1.1355ドル)と比べて 0.0004ドル程度のユーロ安水準となった。欧州市場序盤には一時1.1425ドルまで値を上げたものの、前 週末に付けた2022年2月以来の高値1.1473ドルがレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。22時 過ぎには1.1296ドル付近まで下押しした。

もっとも、本日早朝に付けた日通し安値1.1280ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。米長期 金利の大幅低下も相場を下支えした。

ユーロ円は反落。終値は162.35円と前営業日NY終値(163.03円)と比べて68銭程度のユーロ安水準。

欧州株相場の上昇などを手掛かりに円売り・ユーロ買いが先行すると21時前に一時163.17円付近まで上 げたものの、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。ドル円の失速に伴う売りが出ると162.09円と日通 し安値を更新した。

【本日の東京為替見通し】ドル円、トランプ関税報道に要警戒豪ドルは理事会議事要旨に注目

本日の東京外国為替市場のドル円は、17日開催予定の日米通商協議への警戒感が上値を抑える中、ト ランプ関税関連の報道に警戒していくことになる。

トランプ米政権は、スマートフォンなどの電子機器を「相互関税」から除外したものの、ラトニック米 商務長官は分野別の「半導体関税」の対象になり、今後1、2カ月で発動されると述べた。分野別関税は、 世界各国・地域から米国が輸入する鉄鋼・アルミニウムや自動車において25%の追加関税で導入されて おり、今後は半導体関税の税率がどの程度になるか見定めることになる。

またトランプ米大統領は、米国の自動車メーカーに対して国内での生産移行に向けた猶予を与えるため、 輸入する自動車および部品に対する関税軽減措置の可能性について検討していると明らかにした。本日は、 半導体関税や自動車関税に関する続報に警戒しながら相場に臨むことになる。

17日に開催予定の日米通商協議では、ベッセント米財務長官が「関税、非関税障壁、補助金、そして 『為替問題』など」の協議を示唆していた。

1985年9月のプラザ合意で当時のベーカー米財務長官は、ドル円相場の20%程度の下落、すなわち日 米生産者物価による購買力平価200円程度までの下落を目論んでいた。トランプ米政権は、2024年の対 日貿易赤字と日本からの輸入額から対日相互関税率24%を算出しており、24%程度の切り下げを要求さ れる可能性をリスクシナリオとして想定しておくべきかもしれない。

ドル円のテクニカル分析では、2023年1月の安値127.23円と2024年7月の高値161.91円を底辺とす る「三角保ち合い」を形成と見れるため、下限は127円程度と想定できる。目先は、161.95円を頭とす る「ヘッド・アンド・ショルダー」のネック・ライン(140.25円~139.58円~139.06円)の攻防に警戒 しておきたい。

10時30分には豪準備銀行(RBA)が理事会議事要旨(3月31日-4月1日分)を公表予定。理事会後 にブロックRBA総裁が「利下げは議論していない」と述べていた。もっとも市場は、今月末に発表される 四半期インフレ率がよほど上振れない限り「5月に追加利下げ」の可能性が高いと見ているようだ。本日 は、理事会内でインフレ・景気動向がどのように捉えられているかを確認し、次回理事会の可能性を探る ことになる。

【本日の重要指標】※時刻表示は日本時間

<国内>

特になし

<海外>

○07:00 ◎ ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演

○08:01 ◇ 3 月英小売連合(BRC)小売売上高調査(予想:前年同月比0.6%)

○08:40 ◎ ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演

○10:30 ◎ 豪準備銀行(RBA)理事会議事要旨(3 月31 日-4 月1 日分)

○15:00 ◇ 3 月独卸売物価指数(WPI)

○15:00 ◎ 3 月英雇用統計(失業率/失業保険申請件数推移)

○15:00 ◎ 12-2 月英失業率(ILO 方式、予想:4.4%)

○15:45 ◇ 3 月仏消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比0.2%/前年比0.8%)

○18:00 ◎ 4 月独ZEW 景況感指数(予想:9.5)

○18:00 ◎ 4 月ユーロ圏ZEW 景況感指数

○18:00 ◎ 2 月ユーロ圏鉱工業生産(予想:前月比0.3%/前年比▲0.8%)

○19:30 ◎ 3 月インド消費者物価指数(CPI、予想:前年比3.60%)

○21:15 ◇ 3 月カナダ住宅着工件数(予想:24.25 万件)

○21:30 ◎ 3 月カナダ消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.6%/前年比2.6%)

○21:30 ◇ 2 月カナダ製造業出荷(予想:前月比▲0.2%)

○21:30 ◎ 4 月米ニューヨーク連銀製造業景気指数(予想:▲14.5)

○21:30 ◇ 3 月米輸入物価指数(予想:前月比横ばい)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。

※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

14日09:57赤沢経済再生相

「為替については日米財務相の間で緊密に議論してい く」

14日09:59加藤財務相

「為替レートは市場において決定される」

14日10:42トランプ米大統領

「半導体への関税率は来週までに発表する予定」

「半導体への関税は遠くない将来に発動」

「(iPhoneへの関税についての問いに)一部企業につい てはある程度の柔軟性が必要だ」

15日01:04

「関税政策への適応後、市場は非常に強固になった」

「近い将来に戦争停止に向けた具体的な提案が浮上す る」

「ウクライナ大統領は常にミサイル購入を求めている」

「医薬品への大規模関税を近い将来実施する」

「今日の株式市場は上昇している」

「必要なのは関税を課すことだけだ」

「誰も傷つけたくない」

「私は非常に柔軟な人間だ」

「自動車メーカーを支援する。少し時間が必要だ」

「「核兵器の夢を捨てない限りイランには厳しい対応」

14日11:29植田日銀総裁

「米関税で内外の経済・物価巡る不確実性が大きく高ま った」

「経済・物価・金融情勢など予断持たず点検し、2%物価 目標実現の観点から適切に政策運営していきたい」

「世界・日本経済下押し、物価には上下双方向の様々な 要因」

14日23:46習・中国国家主席

「一方的な覇権主義と保護主義に反対し、多角的貿易 体制を守るべき」

「中国の巨大市場を常にベトナムに開放する」

15日02:00ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事

「景気後退の脅威があれば、早期利下げを支持する」

「3月PCEインフレ率は2.3%でほぼ横ばいと予測」

「関税が交渉によって引き下げられれば経済の混乱は 小さくなると予測

「関税の影響は規模と期間に依存する」

「政策の将来は不透明、FRBは柔軟な姿勢を維持しな ければならない」

「景気後退リスクはインフレ上昇リスクを上回る」

「関税によるインフレへの影響は一時的なものと予想」

※時間は日本時間

【日足一目均衡表分析】

<ドル円=5 日線や転換線は低下基調を示唆したまま>

下影陰線引け。一時142.24 円と、11 日につけた昨年9 月 以来の安値142.07 円の下抜けをうかがう場面もあった。 下げ渋ったが、どうにか143 円台を維持してNY を引けた 程度で反発力は限定的。144.37 円前後で低下中の5 日移動平 均線や、一目均衡表・転換線145.68 円の切り下がりなど低 下基調が示唆されたままであり、昨日下落幅の全戻しも簡単 ではなさそう。戻りの鈍い展開が続くだろう。

レジスタンス2 144.64(4/11 高値)
レジスタンス1 144.56(4/4 安値)
前日終値 143.06
サポート1 142.24(4/14 安値)

<ユーロドル=伸び悩むも上昇波形を維持>

上影陽線引け。先週末に目先の上値の重さを示す長めな上 ひげをともなう足型を形成したのに続き、週明けも1.14 ド ル台から押し戻された。しかしレンジ下限は1.1280 ドルま でにとどまっており、上昇波形を崩した感はない。調整の押 し目が深めになっても、今後の切り上がりが予想される一目 均衡表・転換線1.1139 ドルなどが支えになる。上昇継続の ポイントの1 つ3 日高値1.1144 ドルを大きく割り込むよう な下落は回避できるとみる。

レジスタンス1 1.1425(4/14 高値)
前日終値 1.1351
サポート1 1.1280(4/14 安値)

<ユーロ円=200 日線付近の攻防続くか>

陰線引け。相場の強弱を見定める上での節目200 日移動平 均線へ近づくように162.09 円まで下値を探る場面があった。 同線はまだ低下中で本日161.89 円前後で推移。しっかりし た支えにはなりにくそうな200 日線付近の攻防が続くか。一 方で162.28 円前後で上昇中の5 日線付近までを下値めどに 折り返すことができれば、200 日線を明確に攻略して重い流 れを払しょくできたと解釈してよさそうだ。

レジスタンス1 163.24(ピボット・レジスタンス1)
前日終値 162.35
サポート1 161.31(4/11 安値)

<豪ドル円=日柄経過を味方に転換線を上回る>

下影小陰線引け。ここ何度が試した91 円台定着にまた失 敗し、一目均衡表・転換線90.68 円以下で下値を試す動きに なった。しかし下げ渋り、足もとでは本日90.05 円へ低下し た転換線を上回っている。底堅さを維持して日柄経過も味方 に抵抗を1 つこなした格好。低下傾向の転換線へ追随する懸 念は引きずりつつも、戻りが期待できる状態になってきた

レジスタンス1 91.33(4/9 高値)
前日終値 90.50
サポート1 89.57(4/14 安値)