Titan FX(タイタンFX)

デイリーレポート 4月16日

April 16, 2025

【前日の為替概況】ユーロドル、一時1.1264ドルまで下落ドル円が4日ぶり反発

15日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは続落。終値は1.1282ドルと前営業日NY終値(1.1351 ドル)と比べて0.0069ドル程度のユーロ安水準となった。欧州時間発表の4月独ZEW景況感指数や同月 ユーロ圏ZEW景況感指数が大幅に悪化したことを受けて全般ユーロ売りが先行。NYの取引時間帯に入り、 「米国と欧州連合(EU)の関税を巡る交渉はほとんど進展していない。米国が提示した対EU関税の大半 は撤廃されないだろう」との報道が伝わるとユーロ売りが加速した。前日の安値1.1280ドルを下抜けて 一時1.1264ドルまで値を下げた。

ドル円は4営業日ぶりに反発。終値は143.21円と前営業日NY終値(143.06円)と比べて15銭程度の ドル高水準だった。17日から始まる日米貿易協議を前に戻りを売りたい向きも多く、21時30分前には一 時142.60円と日通し安値を付けた。

ただ、対ユーロなどでドル買いが進むと円に対してもドル買いが波及し、取引終了間際には143.28円 付近まで持ち直した。4月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想ほど悪化しなかったことも相場を下 支えした。

ユーロ円は続落。終値は161.57円と前営業日NY終値(162.35円)と比べて78銭程度のユーロ安水準。 低調な独・ユーロ圏経済指標を受けて売りが先行。欧米の関税協議が難航しているとの観測報道も相場の 重しとなり、3時過ぎに一時161.30円と日通し安値を更新した。

【本日の東京為替見通し】ドル円、明日開催の日米貿易交渉への警戒感が上値を抑える展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、明日開催予定の日米貿易交渉への警戒感が上値を抑える展開を予 想。また引き続き、トランプ関税関連の報道には注意していくことになる。日本時間7時頃には、トラン プ米大統領が「重要鉱物を巡る調査を開始する行政措置」に署名したことが報じられた。

トランプ米政権による関税強化はこれまで市場を混乱させてきたが、最近は政権自体の混乱を招いてい る。米国企業は米国内での生産を「高コスト・低効率」と認識しており、トリプル安(ドル安・株安・債 券安)というドル離れの様相を呈し始めた。これを受けて相互関税発動は90日間停止、電子機器などは 分野別の「半導体関税」へ分離、自動車関税などの緩和の可能性、などの迷走が続いている。

トランプ米大統領は、「中国などに依存せず米国で製品を作る必要がある」と訴えてきた。しかし、か つてスティーブ・ジョブズ氏がオバマ第44代米大統領に「米国でのアップル製品の製造は不可能であり、 中国でしか製造できない」と述べていたように、米国の製造業は、20世紀で時間が止まっているのかも しれない。

明日の日米貿易交渉では、ベッセント米財務長官が「関税、非関税障壁、補助金、そして『為替問題』 など」の協議を示唆している。ミランCEA委員長の論文のシナリオに従うと、対日相互関税24%や自動 車関税25%を撤回する代わりに、非関税障壁(※車検制度など)や補助金(※輸出還付金など)の撤廃 が米側から要求されそうだ。また、防衛費の増額(※安全保障政策を連携させた「保護レント理論」)、ド ル安・円高を受け入れるというバーターも想定される。

ただし為替問題を担当する加藤財務相は、来週のG20財務相・中央銀行総裁会議やIMF・世銀総会など で、日米財務相会談に臨む意向を示した。そのため、赤沢経済再生相とベッセント米財務長官やグリア USTR代表との交渉では、為替問題は米サイドから言及のみで終わるかもしれない。

本日11時には中国の1-3月期国内総生産(GDP、予想:前期比+1.4%/前年同期比+5.1%)、3月鉱工 業生産(予想:前年比+5.8%)、同月小売売上高(予想:前年比+4.2%)などが発表予定。もっとも米中 貿易戦争が本格化する前の数字なので、ネガティブサプライズの場合にのみ警戒しておきたい。

なおアトランタ連銀の予測モデル「GDPナウ」では、米国の1-3月期GDPはマイナス2.4%(※4月9 日時点)と予想されている。米中貿易戦争に向けて明暗が分かれている。

【本日の重要指標】※時刻表示は日本時間

<国内>

○08:50 ◎ 2 月機械受注(予想:船舶・電力除く民需 前月比0.8%/前年比▲1.4%)

○赤沢亮正経済再生相が訪米(18 日まで)

<海外>

○08:10 ◎ クック米連邦準備理事会(FRB)理事、講演

○11:00 ☆ 1-3 月期中国国内総生産(GDP、予想:前期比1.4%/前年同期比5.1%)

○11:00 ◎ 3 月中国鉱工業生産(予想:前年比5.8%)

○11:00 ◎ 3 月中国小売売上高(予想:前年比4.2%)

○15:00 ◎ 3 月英消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.4%/前年比2.7%)

○15:00 ◎ 3 月英CPI コア指数(予想:前年比3.4%)

○15:00 ◇ 3 月英小売物価指数(RPI、予想:前月比0.4%/前年比3.2%)

○17:00 ◇ 2 月ユーロ圏経常収支(季節調整済)

○18:00 ☆ 3 月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値(予想:前年比2.2%)

○18:00 ☆ 3 月ユーロ圏HICP コア改定値(予想:前年比2.4%)

○20:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数

○20:00 ◇ 2 月南アフリカ小売売上高(予想:前年同月比6.4%)

○21:30 ☆ 3 月米小売売上高(予想:前月比1.3%/自動車を除く前月比0.3%)

○22:15 ◎ 3 月米鉱工業生産指数(予想:前月比▲0.2%)

◇ 設備稼働率(予想:78.0%)

○22:45 ☆ カナダ銀行(BOC、中央銀行)、政策金利発表(予想:2.75%で据え置き)

○23:00 ◇ 2 月米企業在庫(予想:前月比0.2%)

○23:00 ◎ 4 月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数(予想:37)

○23:30 ◇ EIA 週間在庫統計

○17 日01:00 ◎ ハマック米クリーブランド連銀総裁、講演

○17 日02:00 ◎ 米財務省、20 年債入札

○17 日02:30 ☆ パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、講演

○17 日05:00 ◎ 2 月対米証券投資動向

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。

※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

15日08:42加藤財務相

「為替については米財務長官との間で共通認識を共有 している」

「為替は市場において決められるもの」

「為替の無秩序な動きは経済に悪影響」

「金融市場の不安定な状況を注視していく」

15日09:00ボスティック米アトランタ連銀総裁

「インフレ率は依然として目標を大きく上回っている」

「関税は物価押し上げ圧力として作用するため、インフ レ目標達成の時期が延期される可能性がある」

「依然として今年の米成長率は1%を上回ると予想」

15日10:34豪準備銀行(RBA)理事会議事要旨(3月 31-4月1日開催分)

「最近の国内指標は2月の金融政策声明における予測 と概ね整合的」

「月次の消費者物価指数(CPI)は四半期ベースで若干 の上昇が見込まれるものの、四半期の調整済み平均イ ンフレ率は3%を下回る可能性が高いことを示唆」

「前回の金融政策会合以降のデータの流れはスタッフ 予想と概ね一致」

「インフレ率は引き続き緩やかに低下」

「会合までの期間における最も重要な動きは世界貿易 政策に関する不確実性の大幅な高まり」

「不確実性が豪州のセンチメントや経済動向に及ぼす影 響はまだ明確ではない」

「豪州の経済活動とインフレが予想よりも弱まるリスクと、 経済活動とインフレがより顕著に強まるリスクの2つが あるという点で一致」

「5月の会合はインフレや賃金、労働市場、経済活動の 動向に関する追加データ、最新の経済予測、そして世界 貿易政策の今後の展開に関する追加情報を得た上で、 金融政策設定を見直す適切なタイミング」

「入手可能な情報から判断すると順調に進んでいるもの の、次回の金利変更時期を確定することはまだ不可能 であることで合意」

15日23:08ゼレンスキー・ウクライナ大統領

「米国との鉱物資源協定交渉について、建設的で前向 きな進展があった」

15日23:36南アフリカ中央銀行(SARB)

「新たなリスクの為、金利決定は今後のデータ次第」

「インフレリスクに対する慎重さを維持」

「政策金利はしばらくの間高いままである可能性」

15日23:53トランプ米大統領

「米国は農家を守る」

「中国はボーイング契約を反故にした」

「中国は米国農家に残忍だった」

※時間は日本時間

【日足一目均衡表分析】

<ドル円=安値圏で次に動き出す方向うかがう状況>

小陽線引け。気迷いを示す足型を形成した。142 円台へ下 押す場面を挟みつつも下げ渋り、143 円台へ戻してNY を引け ている。 上値も限定的で、安値圏で次に動き出す方向をうかがう状 況。143.49 円前後へ低下した5 日移動平均線を上抜くチャン スも出てきたが、低下が続く見込みの一目均衡表・転換線 145.17 円は戻りが限定されることの示唆といえそう。

レジスタンス2 144.31(4/14 高値)
レジスタンス1 143.67(ピボット・レジスタンス1)
前日終値 143.21
サポート1 142.24(4/14 安値)

<ユーロドル=下押すもペース緩やか>

陰線引け。1.1264 ドルまで小幅に下値を広げたものの、下 押しペースは緩やかだった。本日朝方は1.1294 ドル前後へ 切り上がった5 日移動平均線を割り込んで推移している。目 先のサポートを1 つ下回ったことから、調整進展も念頭に置 いて臨みたい。ただ、上昇中の一目均衡表・転換線1.1178 ドルが示唆する流れなどからすれば、大きく下放れる展開に はなりにくいとみる。

レジスタンス1 1.1379(4/15 高値)
前日終値 1.1282
サポート1 1.1191(4/11 安値)

<ポンド円=転換線を上回る>

陽線引け。ほぼ高値引けで、189.25 円で引けた一目均衡 表・転換線を上回った。一目・雲(本日・下限190.24 円) に近づいたところで上値が重くなる可能性もあるほか、本日 188.07 円へ低下した転換線を追うように失速する展開も視 野に入れて臨みたい。しかし187 円前半で底打ちする見込み の転換線はやがてサポートとして機能してくると考えられ、 底堅い流れを支援しそうだ

レジスタンス1 190.08(4/7 高値)
前日終値 189.51
サポート1 188.53(4/15 安値)

<NZ ドル円=雲に押し戻されたが基準線がサポート>

上影小陽線引け。14 日に下押しを83.25 円までと、同日の 一目均衡表・転換線83.29 円前後までにとどめて戻し、一目・ 基準線83.59 円をこなして、昨日は一目・雲を試すところま で上昇が進んだ。押し戻されて雲の下限84.84 円を下回って 推移しているものの、基準線はサポートになりそう。現水準 で底打ちして切り上がる見込みの一目・転換線82.42 円も今 後サポートとして機能してくるだろう。

レジスタンス1 85.03(4/15 高値)
前日終値 84.42
サポート1 83.59(日足一目均衡表・基準線)