Titan FX(タイタンFX)

デイリーレポート 5月7日

May 7, 2025

【前日の為替概況】ドル円、3日続落米関税政策への警戒が根強いなか米株が下落

6日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続落。終値は142.45円と前営業日NY終値(143.70 円)と比べて1円25銭程度のドル安水準だった。米関税政策への警戒感が根強い中、ダウ平均が一時450 ドル超下落するとリスク回避の円買い・ドル売りが先行。23時前に一時142.36円と日通し安値を更新し た。

ただ、4月30日の安値142.17円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。ダウ平均が50ドル 安程度まで下げ幅を縮めたことも相場を下支えし、一時143.03円付近まで値を戻した。

もっとも、ダウ平均が再び弱含むとドル円の上値も重くなった。好調な米10年債入札をきっかけに米 長期金利が低下に転じたことも相場の重しとなり、4時30分過ぎには142.36円付近まで押し戻された。

ユーロドルは3日続伸。終値は1.1370ドルと前営業日NY終値(1.1315ドル)と比べて0.0055ドル程 度のユーロ高水準となった。ドイツ議会の第2回首相指名投票で「キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)」 のメルツ氏が首相に選出されると、独政局不安が後退しユーロ買いが先行。米長期金利の低下に伴うユー ロ買い・ドル売りも入り、一時1.1381ドルと日通し高値を更新した。

主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時99.17まで低下した。

カナダドルやメキシコペソは上昇。トランプ米大統領がカーニー加首相との会談後に開いた記者会見で 「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の再交渉が始まる可能性」「カナダと友好関係を築くだろう」と 発言したことなどを受けた。カナダドルは対米ドルで一時1.3751カナダドルまで買われ、昨年10月中旬 以来の高値を更新。また、メキシコペソは対ドルで一時19.6219ペソまで買われた。

ユーロ円は3日続落。終値は161.98円と前営業日NY終値(162.61円)と比べて63銭程度のユーロ安 水準。ドル円の下落につれた売りが出ると、22時過ぎに一時161.60円と本日安値を付けた。ただ、その あとはドル相場となったことで162.00円を挟んだもみ合いに終始した。

【本日の東京為替見通し】ドル円日本株の動向に睨んだ動きの後、目線はFOMCへ

東京タイムでは主な指標発表や注目のイベントは予定されておらず、ドル円は連休明けの日本株の動向 を睨んだ動きになりそうだ。連休中に米株は続落し、ドル安・円高に振れたこともあり、日本株の軟調な 動きが見込まれる。また、週明けから不安定な推移になっているアジア通貨の動きにも注目。市場では中 国が米国との貿易交渉の一環として人民元相場の上昇を容認するとの臆測や、米国が2カ国間の貿易協議 で東アジアでの通貨高を促す可能性があるとの観測も出ている。本日の東京早朝には一部報道で、ベッセ ント米財務長官とグリア米通商代表部(USTR)代表は貿易交渉開始に向け中国当局者と会談すると報じら れ、中国外務省も中国の何副首相がベッセント米財務長官と会談すると明らかにし、いよいよ米中交渉が 本格的に始まりそうだ。

4月末に日銀の金融政策決定会合や植田日銀総裁の会見を受けて日銀の利上げ期待は大きく後退し、こ れまで円高を支えた大きな要因が薄れたが、ドル円の下方向への圧力が強く、どれだけドル売り圧力が強 いかを示唆している。米債・米株売りは一巡するも、ドル安地合いは続いており、ドルの信認が低下して いることが示されている。金融市場全体を動かしている最大の要因は引き続き「関税の不確実性」であり、 トランプ関税関連の短期的なニュースや推測によって神経質な動きは続くだろう。関税関連のヘッドライ ンに左右される相場が続いているが、一部ではトランプ米政権が7日にも半導体関税を発表するとの観測 も出ている。

本日の注目イベントは米連邦公開市場委員会(FOMC)である。「相互関税」発動後初のFOMCとなるが、 トランプ米政権の高関税政策が雇用や物価に与える影響を慎重に見極めるため、3会合連続で政策金利を 据え置くことが見込まれている。米景気の先行きに対する不透明感は強まっているものの、4月の米雇用 統計で非農業部門の就業者数は前月比17.7万人増と市場予想を上回り、失業率も4.2%と低水準を維持 するなど、現時点で利下げを急ぐ材料は乏しい。トランプ米大統領は米連邦準備理事会(FRB)に繰り返 し利下げを求め、パウエルFRB議長を「遅すぎる男」と痛烈に批判しており、FOMCの結果やパウエルFRB 議長の会見内容次第では再び解任をちらつかせることもあり得るか。

【本日の重要指標】※時刻表示は日本時間

<国内>

特になし

<海外>

○15:00 ◎ 3 月独製造業新規受注(予想:前月比1.3%/前年同月比1.2%)

○15:00 ◎ 4 月スウェーデン消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.3%/前年比0.5%)

コア指数(予想:前月比0.4%/前年比2.5%)

○15:45 ◇ 3 月仏貿易収支

○15:45 ◇ 3 月仏経常収支

○17:30 ◎ 4 月英建設業購買担当者景気指数(PMI、予想:45.8)

○18:00 ◎ 3 月ユーロ圏小売売上高(予想:前月比横ばい/前年比1.6%)

○20:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数

○未定 ◎ ポーランド中銀、政策金利発表(予想:5.25%に引き下げ)

○23:30 ◇ EIA 週間在庫統計

○8 日03:00 ◎ 4 月ブラジル貿易収支(予想:82.96 億ドルの黒字)

○8 日03:00 ☆ 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表(予想:4.25-4.50%で据え置き)

○8 日03:30 ☆ パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見

○8 日04:00 ◇ 3 月米消費者信用残高(予想:95.0 億ドル)

○8 日06:30 ☆ ブラジル中銀、政策金利発表(予想:14.75%に引き上げ)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。

※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

6日08:28ジョンソン米下院議長

「トランプ米大統領の税制改革法案の26日前後の可決 を目指す」

6日16:47シュレーゲル・スイス国立銀行(スイス中銀、 SNB)総裁

「現在の最大の課題は不確実性」

「物価安定という我々の使命に引き続きコミットしている」

「必要であれば為替市場に介入する準備はできている」

「マイナス金利を排除せず」

「誰もマイナス金利を好まないが、もし必要であれば再 び実施する用意がある」

「不確実性のため、スイス成長が鈍化する可能性」

「暗号資産は、外貨準備としては価格変動が大きすぎ る」

6日16:59香港金融管理局(HKMA)

「米国債保有のデュレーション(期間)を縮小している」

「香港の為替基金は、米ドル以外の資産への分散を進 めている」

「投資ポートフォリオにおける通貨エクスポージャーの分 散を進め、リスク管理を行っている」

7日01:12トランプ米大統領

「月曜の(中東への)出発前に重大発表を行う」

「発表はこの上なく大きなものだ」

「中国経済は米国との貿易停滞で苦しんでいる」

「米国の対中赤字は関税で変わりつつある」

「中国は交渉を望んでおり、我々は適切な時期に会うこ とになるだろう」

「自動車産業のビジネスを守りたい」

「膨大な数の企業が米国に進出している」

「USMCAは依然として非常に効果的」

「USMCAは移行措置だった」

「カナダが51番目の州になれば、大幅な減税と軍事費 の免除が実現するだろう。カナダにとって、はるかに良 いことだと思う」

「今後数日間の発表は必ずしも貿易に関するものでは ない」

6日23:20ベッセント米財務長官

「中国との交渉はまだ、多数国から良いオファーがある」

「貿易協定は早ければ今週中に締結される可能性があ る」

「データには米国が景気後退に陥っていることを示すも のは何もない」

※時間は日本時間

【日足一目均衡表分析】

<ドル円=転換線超え水準からいったん失速>

大陰線引け。143.95 円へ切り上がった一目均衡表・転換線 を追うように上昇し、144.28 円まで上値を伸ばす場面もあっ た。しかし伸び悩んで144 円割れとなり、転換線超え水準の 滞空時間は限られた。 戻りの鈍さが嫌気された格好で、先月末以来の安値142.36 円まで下落が進んだ。昨日の大きめな陰線に対する反動の動 きも想定できるが、戻り局面で売り圧力をどの程度浴びるか 見定める局面といえる。再び転換線を追う格好となっても、 現水準145.19 円から明日には144 円台へ低下する見込みの 一目・基準線が次第に重しになってくるだろう。

レジスタンス2 144.28(5/6 高値)
レジスタンス1 143.70(ピボット・レジスタンス1)
前日終値 142.45
前日終値 142.45

<ユーロドル=21 日線付近の動向を注視>

下影陽線引け。1.13 ドル前半で上昇中の21 日移動平均線 を割り込む場面もあった。しかし下値を1.1280 ドルまでに とどめ、1.1381 ドルまで上昇する動きに転じた。引き続き、 本日1.1337 ドル前後で推移する21 日線付近の底堅さを維持 できるか注視。低下傾向の一目均衡表・転換線1.1346 ドル 前後で重さを示す可能性もあり、昨日のレンジをどちらへブ レイクするか見定めたい。

レジスタンス1 1.1399(4/30 高値)
前日終値 1.1370
サポート1 1.1280(5/6 安値)

<ユーロ円=基準線手前で下げ渋る>

下影陰線引け。161.60 円まで下振れが先行した。今後の上 昇が予想される一目均衡表・基準線に近づいた同水準から、 162 円近辺に戻してNY を引けている。本日朝方も162 円台で しっかり推移。下押しがあっても基準線付近で下げ渋る底堅 い動きが想定できる。

レジスタンス1 163.12(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 161.98
サポート1 161.47(日足一目均衡表・基準線)

<豪ドル円=転換線付近の底堅さ背景に雲を試す展開期待>

下影陰線引け。92 円付近で上昇傾向の一目均衡表・転換線 手前で下げ渋り、92 円半ばへ戻した。本日早朝は93 円台を 回復している。転換線付近の底堅さを背景とした上昇で、一 目・雲の抵抗を試す展開が期待できる。

レジスタンス1 94.01(日足一目均衡表・雲の下限)
前日終値 92.49
サポート1 92.12(5/6 安値)