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May 8, 2025
7日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに反発。終値は143.83円と前営業日NY終値 (142.45円)と比べて1円38銭程度のドル高水準だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前 に、しばらくは方向感に乏しい展開が続いた。ただ、FOMC公表直前にトランプ米大統領が「中国を交渉 のテーブルにつかせるために関税を引き下げることはない」と述べたと伝わると、株価の失速とともに売 りが優勢となり一時142.91円付近まで下押しした。
ただ、そのあとはドルを買い戻す動きが広がった。米連邦準備理事会(FRB)は今日まで開いたFOMC で市場予想通り政策金利を4.25-4.50%で据え置くことを決めたと発表。声明では「経済の見通しを巡 る不確実性はさらに増した」と強調し、「失業率とインフレ率の上昇リスクが高まった」と指摘した。ま た、パウエルFRB議長は会見で「経済は依然として堅調」「当面は明確化を待つのに有利な立場にある」 「金利調整を急ぐ必要がない」と述べ、改めて早期利下げに慎重な見方を示した。パウエル氏の発言をき っかけに全般ドル買いが活発化すると、5時30分前に一時144.00円と日通し高値を更新した。FOMCを無 難に通過したことで、株価が持ち直したことも相場を下支えした。
ユーロドルは4日ぶりに反落。終値は1.1301ドルと前営業日NY終値(1.1370ドル)と比べて0.0069 ドル程度のユーロ安水準となった。米重要イベントを控えてしばらくはもみ合いの展開が続いていたが、 パウエルFRB議長が早期利下げに慎重な姿勢を示すと全般ドル買いが優勢となった。5時30分前に一時 1.1292ドルと日通し安値を更新した。
ユーロ円は4日ぶりに反発。終値は162.55円と前営業日NY終値(161.98円)と比べて57銭程度のユ ーロ高水準。ただ、NY市場に限ればもみ合いの展開になった。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同 時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。
本日の東京外国為替市場のドル円は、今週末に開催される米中貿易交渉への期待感から底堅い展開が予 想される。
ドル円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)での予想通りの政策金利据え置きと週末の米中貿易交渉を控 えて、過去9日間の中心値である日足一目均衡表・転換線の143.95円付近で推移しており、米中貿易交 渉の結果待ちとなっている。
今週末10-11日にスイスで開催予定の米中貿易交渉の米国側の代表であるベッセント米財務長官は、 「今回は大きな貿易合意についてではなく、緊張緩和に関するものになるだろう。前進する前に緊張を緩 和しなければならない」と述べている。
中国側の代表は、何立峰副首相で、中国商務省報道官は「世界的な期待、中国の利益、米国の産業界と 消費者の訴えを十分に考慮した上で、中国は米国と改めて関与することを決定した。もし米国の言動と行 動が違ったり、あるいは協議を口実に威圧と脅迫を続けようとしたりすれば、中国は決して同意しない」 と述べている。
トランプ米大統領は、先日「中国はこれまで米国経済を搾取してきた」と主張し、昨日は「中国を交渉 のテーブルにつかせるために関税を引き下げることはない」と述べており、米中貿易交渉の難航が警戒さ れている。
FOMCでは、トランプ米大統領やベッセント米財務長官による利下げ圧力にも関わらず、トランプ関税 の不確実性(uncertainty)を理由に、3会合連続で全員一致での政策金利の据え置きが決定された。声 明では、「失業率とインフレ率の上昇のリスクが高まっていると判断した」と関税スタグフレーションが 明記され、政策担当者らは、経済成長の減速と最終的なインフレの低下を背景に、年内の50ベーシスポ イント(=2回×0.25%)の利下げ見通しを依然として示した。
パウエルFRB議長は、記者会見で「関税について大きな不確実性があり、大規模な関税が継続すれば、 インフレ高進と雇用減につながる見通し」と関税スタグフレーションへの警戒感に言及し、年内2回の利 下げ予測に関しては、「現時点では予測できないため6月まで待つ。トランプ大統領の利下げ要求はわれ われの仕事に全く影響しない」などと述べている。
ミラン米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長は、FOMC声明での米国のインフレ率が再び上昇するとい う懸念について、トランプ政権はそのような事態にはならないと考えている、と反論している。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッ チ」によると、利下げ開始時期は6月FOMCの据え置きの後の7月FOMCと予想されており、9月、10月の 3回の利下げにより、12月時点では3.50-75%と見込まれている。
<国内>
○08:50 ☆ 3 月18-19 日分の日銀金融政策決定会合議事要旨
<海外>
○15:00 ◎ 3 月独鉱工業生産(予想:前月比1.0%/前年同月比▲2.7%)
○15:00 ◇ 3 月独貿易収支(予想:191 億ユーロの黒字)
○16:30 ◎ スウェーデン中銀、政策金利発表(予想:2.25%で据え置き)
○17:00 ◎ ノルウェー中銀、政策金利発表(予想:4.50%で据え置き)
○20:02 ☆ 英中銀(BOE)、政策金利発表(予想:4.25%に引き下げ)
○20:02 ☆ 英中銀MPC 議事要旨
○21:00 ◎ 4 月メキシコ消費者物価指数(CPI、予想:前年比3.90%)
○21:30 ◇ 1-3 月期米非農業部門労働生産性・速報値(予想:前期比▲0.7%)
○21:30 ◇ 1-3 月期米単位労働コスト・速報値(予想:前期比5.1%)
○21:30 ◎ 前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数(予想:23.0 万件/188.6 万人)
○23:00 ◇ 3 月米卸売売上高(予想:前月比1.9%)
○24:00 ◎ マックレム・カナダ銀行(中央銀行、BOC)総裁、記者会見
○9 日02:00 ◎ 米財務省、30 年債入札
○ロシア(祖国防衛の日の振替休日)、休場
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。
7日07:23中国商務省
「米国と合意のために原則的な立場を犠牲にするつもり はない」
7日08:09ベッセント米財務長官
「中国側と10・11日に会談予定」
「中国との現行の関税は持続不可能」
「全てが議題に上る」
「前進するにはまず緊張の緩和が必要」
「可能な限り最良の貿易協定を締結するよう努める」
7日23:48
「中国との協議は10日に開始」
「米財務省は国債に関して非常に大規模な政策手段を 保有している」
「FRBは国債に関しても大規模な政策手段を保有」
7日10:14潘功勝・中国人民銀行(PBOC)総裁
「7日物リバースレポ金利を1.5%から1.4%に引き下げ」
「預金準備率を0.5ポイント引き下げ」
8日02:56トランプ米大統領
「中国への関税撤回の可能性を否定」
「(中東における停戦)今後24時間以内に分かる」
8日03:03米連邦公開市場委員会(FOMC)声明
「純輸出の変動がデータに影響を与えているものの、最 近の指標は経済活動が引き続き堅調なペースで拡大し ていることを示している」
「失業率はここ数カ月間、低水準で安定しており、労働 市場の状況は引き続き堅調だ」
「インフレ率は依然やや高止まりしている」
「委員会は雇用最大化と長期的な2%のインフレ率の達 成を目指す」
「経済の見通しを巡る不確実性はさらに増している」
「委員会は2つの使命の両面に対するリスクを注視して おり、失業率の上昇とインフレ率の上昇のリスクが高ま っていると判断」
「目標を支援するため、委員会はFF金利の目標誘導レ ンジを4.25-4.50%に維持することを決定した」
「FF金利の目標誘導レンジに対する追加調整の程度と 時期検討に当たり、委員会は今後もたらされるデータ、 変化する見通し、リスクのバランスを慎重に評価する」
「委員会は引き続き国債、政府機関債、およびエージェ ンシーローン担保証券の削減を続ける」
「委員会は雇用最大化を支援し、インフレ率を2%の目 標に戻すことに強く取り組む」
「金融政策の適切な姿勢評価に当たり、委員会は今後 の経済見通しに関する情報の意味を引き続き監視」
「もしも委員会の目標の達成を妨げる可能性があるリス クが生じた場合、委員会は金融政策の姿勢を適切に調 整する準備がある」
「委員会の評価は、労働市場の状況、インフレ圧力、イ ンフレ期待、金融と世界の動向を含む幅広い情報を考 慮する」
「今回の金融政策決定は全会一致」
「カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は今回代理で投票」
8日03:35パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
「労働市場は最大雇用、もしくはそれに近い水準」
「経済は依然として堅調」
「インフレ率は大幅に低下」
「失業率上昇とインフレ率上昇のリスクが高まっている」
「現在のスタンスで良好な状況を維持」
「賃金上昇は引き続き緩やか」
「労働市場の状況は依然として堅調」
「第1四半期のGDPの落ち込みは貿易の異例の変動を 反映」
「指標は労働市場が概ね均衡していることを示唆」
「短期的なインフレ期待は上昇」
「指標は関税がインフレ期待を押し上げていること示唆」
「FRBの2つの使命の目標が逼迫する可能性」
「関税の継続はインフレ率の上昇を招く可能性が高い」
「当面は明確化を待つのに有利な立場にある」
「政策金利は最終的に適切な水準にあると考えている」
「物価安定なしには、長期にわたる力強い労働市場は 実現できない」
「関税については、この状況がどのような方向へ転じる かは予測できない」
「金利調整を急ぐ必要はないと考えている」
「政策は適度に引き締め的」
「関税が維持されれば、今年は目標への進展はないだ ろう」
「今は予防的になれる状況ではない」
「経済軌道の不確実性は極端に高まっている」
「トランプ氏発言は我々の仕事に何ら影響しない」
※時間は日本時間
大陽線引け。まだ上昇余地を残す一目均衡表・転換線
143.95 円を追うように戻りを試し、一時144.00 円まで上値
を伸ばした。
しかしNY 終値は143.83 円と、転換線をやや下回っている。
本日144.59 円に位置し、明日には144.08 円へ切り下がる見
込みの一目・基準線が次第に抵抗として重みを増し、上伸が
抑えられやすいとみる。
レジスタンス1 144.59(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 143.83
サポート1 143.02(5/7 レンジ38.2%水準)
サポート2 142.42(5/7 安値)

陰線引け。一目均衡表・転換線1.1346 ドルを上回る水準
では動きが重く、1.13 ドル割れとなる場面もあった。まだ低
下余地を残す転換線付近で重い動きが続くか。一方で明日に
も1.12 ドル台へ切り上がる見込みの一目・基準線1.1189 ド
ルは大きな下振れ回避に寄与しそう。同線を支えに転換線の
底打ちを待って、相場切り返しのタイミングをうかがう状態
といえる。
レジスタンス1 1.1381(5/2・6 高値)
前日終値 1.1301
サポート1 1.1189(日足一目均衡表・基準線)

陽線引け。現在191.87 円に位置する一目均衡表・転換線
を割り込んで以降の下値を探る動きは小休止となり、191 円
台へ戻した。上昇余地を残す転換線を追うようなさらなる戻
りを期待したいところだが推移は不安定。当面低下が先行す
る見込みの一目・基準線189.25 円へ近づくように下押すリ
スクも視野に入れて臨みたい。
レジスタンス1 192.04(5/2-6 下落幅の半値戻し)
前日終値 191.17
サポート1 190.33(5/6 安値)

小陰線引け。一目均衡表・雲の上限86.21 円を目前に戻り
の鈍い推移となった。上昇余地を残す一目均衡表・転換線
85.33 円前後の底堅さを維持できるかがポイント。来週にも
上昇を再開する転換線の支えを背景に雲の抵抗をこなす展
開を想定する。
レジスタンス1 86.21(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 85.42
サポート1 84.78((5/1 安値)

