Titan FX(タイタンFX)

デイリーレポート 5月15日

May 15, 2025

【前日の為替概況】ドル円、続落も145.61円を底に下げ幅縮小ユーロ円が3日ぶり反落

14日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は146.75円と前営業日NY終値(147.48円) と比べて73銭程度のドル安水準だった。米韓高官が為替について協議したとの報道を受けて、日米貿易 交渉での円安是正議論への思惑が高まる中、欧州市場では一時145.61円まで下落した。

ただ、NY市場では下値の堅さが目立った。一目均衡表転換線が位置する145.51円がサポートとして意 識されたほか、米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが出て相場を下支えした。「米政府は貿易交渉 の一部としてドル安を模索してはいない」との一部報道が伝わるとドルを買い戻すが動きが広がり、1時 30分過ぎには147.11円付近まで値を戻した。なお、米10年債利回りは4.5443%前後と4月11日以来約 1カ月ぶりの高水準を付けた。

ユーロドルは小反落。終値は1.1175ドルと前営業日NY終値(1.1185ドル)と比べて0.0010ドル程度 のユーロ安水準となった。欧州市場では一時1.1266ドルと日通し高値を付けたものの、NY市場では米長 期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たため軟調に推移した。「米当局者は世界各国と貿易交渉 を行っているが、その一部に通貨政策の約束を盛り込もうとはしていない」との一部報道を手掛かりにド ル買いが活発化すると、5時過ぎに一時1.1165ドルと日通し安値を更新した。

ユーロ円は3営業日ぶりに反落。終値は163.99円と前営業日NY終値(164.96円)と比べて97銭程度 のユーロ安水準。「米韓政府高官は今月5日に為替について協議した」との報道が伝わると、日米交渉で の円安是正議論への思惑につながり、全般円買いが優勢となった。23時過ぎに一時163.74円と本日安値 を付けた。ただ、「米国は各国との関税交渉でドル安を模索していない」との報道が伝わると、ドル円の 持ち直しとともにユーロ円も164.43円付近まで下げ渋った。

【本日の東京為替見通し】ドル円、来週の日米財務相会談への警戒感が上値を抑える展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、来週の日米財務相会談での為替協議への警戒感から上値が重い展 開が予想される。

昨日は、「米韓政府高官は今月5日に為替について協議した」との報道を受けて韓国ウォンが対ドルで 急騰し、ドル円は145.61円まで下落した。5月5日には「米国と台湾が為替協議をした」との噂から台 湾ドルが対ドルで急騰し、ドル円も143.54円まで下落した。

加藤財務相は、来週20-22日にカナダで開催されるG-7財務相・中央銀行総裁会議で、日米財務相会談 をセッティングして、ベッセント米財務長官と為替協議を行う、と述べている。

先月開催された日米財務相会談では、為替に関する協議はなかった、とのことだが、新聞報道では、ベ ッセント財務長官が「ドル安・円高が望ましい」と述べ、トランプ米大統領の意向に沿って為替水準への 強い懸念を表明した模様、と報じられた。加藤財務相と三村財務官は新聞報道を否定したものの、ベッセ ント米財務長官は「加藤財務相との会談は建設的であり、為替協議も継続していきたい」と述べていた。

関係者によると、トランプ政権の経済チームで為替問題への対応を担っているのはベッセント財務長官 ただ1人で、貿易相手国・地域との通貨政策の協議を他の政権高官に委ねることはしていない。為替問題 はベッセント氏が出席する場でのみ交渉される、とのこと。来週の日米財務相会談では、加藤財務相がベ ッセント米財務長官と為替協議を示唆していることで、今後の関連ヘッドラインに警戒しておきたい。

10時30分発表の4月豪雇用統計では、失業率は予想4.1%で3月から変わらず、新規雇用者数は+2.25 万人で3月+3.22万人から減少が見込み。なお、昨日発表された1-3月期豪賃金指数は前期比0.9%の上 昇だった。

先週までは、5月19-20日の豪準備銀行(RBA)理事会での0.25%の利下げが織り込まれ、年内には 5-6回の利下げが見込まれていた。ただ先週末に米中貿易合意が締結されたことで、現時点では2-3回程 度に留まっている。

前回のRBA理事会議事要旨では、「5月の会合はインフレや賃金、労働市場、経済活動の動向に関する 追加データ、最新の経済予測、そして世界貿易政策の今後の展開に関する追加情報を得た上で、金融政策 設定を見直す適切なタイミング」と言及された。この「世界貿易政策の今後の展開に関する追加情報」で ある米中貿易合意を受けて、豪準備銀行は、本日の4月雇用統計などに集中できることになった。

【本日の重要指標】※時刻表示は日本時間

<国内>

○08:50 ◇ 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース、2 週分)

<海外>

○06:40 ◎ デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、講演

○10:30 ◎ 4 月豪雇用統計(予想:失業率4.1%/新規雇用者数2.25 万人)

○15:00 ◇ 4 月独卸売物価指数(WPI)

○15:00 ☆ 3 月英国内総生産(GDP、予想:前月比横ばい)

○15:00 ☆ 1-3 月期英GDP 速報値(予想:前期比0.6%/前年比1.2%)

○15:00 ◎ 3 月英鉱工業生産(予想:前月比▲0.5%/前年比▲0.8%)

○15:00 ◎ 3 月英製造業生産高(予想:前月比▲0.7%)

○15:00 ◇ 3 月英商品貿易収支/英貿易収支(予想:190.00 億ポンドの赤字/19.50 億ポンドの赤字)

○15:00 ◎ 1-3 月期ノルウェーGDP

○15:30 ◇ 4 月スイス生産者輸入価格

○15:45 ◇ 4 月仏消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比0.5%/前年比0.8%)

○16:00 ◎ チポローネ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演

○18:00 ☆ 1-3 月期ユーロ圏GDP 改定値(予想:前期比0.4%/前年比1.2%)

○18:00 ◎ 3 月ユーロ圏鉱工業生産(予想:前月比2.0%/前年比2.5%)

○19:15 ◎ デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁、講演

○21:00 ◎ 3 月ブラジル小売売上高(予想:前年同月比▲0.7%)

○21:15 ◇ 4 月カナダ住宅着工件数(予想:22.62 万件)

○21:30 ◇ 3 月カナダ製造業出荷(予想:前月比▲1.9%)

○21:30 ◇ 3 月カナダ卸売売上高(予想:前月比▲0.3%)

○21:30 ◎ 4 月米卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.2%/前年比2.5%)

◎ 食品とエネルギーを除くコア指数(予想:前月比0.3%/前年比3.1%)

○21:30 ☆ 4 月米小売売上高(予想:前月比横ばい/自動車を除く前月比0.3%)

○21:30 ◎ 5 月米ニューヨーク連銀製造業景気指数(予想:▲8.0)

○21:30 ◎ 5 月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(予想:▲11.2)

○21:30 ◎ 前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数(予想:22.8 万件/189.0 万人)

○21:40 ☆ パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、講演

○22:15 ◎ 4 月米鉱工業生産(予想:前月比0.1%)

◇ 設備稼働率(予想:77.8%)

○23:00 ◎ ディングラ英中銀MPC 委員、講演

○23:00 ◇ 3 月米企業在庫(予想:前月比0.2%)

○23:00 ◎ 5 月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数(予想:40)

○16 日03:05 ◎ バーFRB 理事、あいさつ

○16 日04:00 ◎ メキシコ中銀、政策金利発表(予想:8.50%に引き下げ)

〇NATO 非公式外相会合(トルコ、最終日)

〇ウクライナとロシアが直接協議(トルコ)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。

※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

14日10:18トランプ米大統領

「我々は中国の門戸開放に努めている」

「対中関係は非常に良好」

14日17:18

「私はイランと合意したい」

「イランがテロ支援をやめ、核兵器を保有しないことが条 件」

「私は平和で繁栄した中東を望んでいる」

「シリア新政権との関係正常化を模索中」

「対シリア制裁を解除するつもり」

15日04:07

「ベッセント米財務長官とラトニック米商務長官は素晴ら しい」

「ベッセント氏がテレビに出るとすべてが上がる」

「ベッセント氏は市場を理解している」

「(カタール首長に対して)我々を頼りにしてほしい」

「イラン情勢について協力してほしい」

「カタールの支援に報いる」

14日15:59マン英MPC(金融政策委員会)委員

「英国の労働市場が予想以上に底堅く推移している」

「家計のインフレ期待が上昇していることに強い懸念」

14日17:14独経済省

「今年後半もインフレ率が2%前後で推移する見通し」

「年内に再び経済が弱含む可能性は否定できない」

「輸出主導型の製造業分野では、企業の業況見通しが 依然として厳しい状況が続いている」

14日17:22シムシェキ・トルコ財務相

「米国との関係が改善しており大きな成長余地がある」

「経済構造改革プログラムは順調に進んでいる」

「インフレは想定通りの軌道にある」

14日17:26ナーゲル独連銀総裁

「2%のインフレ目標に到達する十分な確率がある」

「依然として不確実性が高いことから、過度な楽観視に は注意が必要」

14日18:04

「今後数年でユーロは準備通貨としての役割を強めるだ ろう」

「米ドルが依然として世界金融システムにとって非常に 重要」

14日18:00韓国企画財政部の報道官

「米国との為替協議が行われたことを確認」

14日22:12ジェファーソン米連邦準備理事会(FRB)副 議長

「関税引き上げは今年のインフレ率上昇につながる可能 性」

「2025年の成長率予測は引き下げたものの、依然として 景気拡大を予測」

「政府の政策効果はしばらく不透明になる可能性が高 い」

「インフレ率が今年上昇するかどうかは不透明」

「FRBの責務の両面におけるリスクの増大を認識」

「FRBの政策はタイムリーに対応できる態勢」

14日23:13米ホワイトハウス

「カタールはボーイング160機の購入に同意」

※時間は日本時間

【日足一目均衡表分析】

<ドル円=145 円半ばの転換線がサポートとして意識>

下影陰線引け。日足一目・雲の下限を超えたところで頭打 ちとなり、下値を試す展開に。145 円半ばの一目・転換線が 支持となり下げ幅を縮小するも、2 手連続の陰線引け。 転換線は本日も145.51 円に位置しており、同線が暫くサ ポートとして意識される。しかしながら、本日147.40 円台 まで低下し、明日には146 円半ばまで水準を切り下げてくる 雲の下限の方向性を見ると、上値の伸びも限られそうだ。

レジスタンス1 147.67(5/14 高値)
前日終値 146.75
サポート1 145.51(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 144.27(日足一目均衡表・基準線)

<ユーロドル=短期的すう勢を示す5 日線は下向き>

上影小陰線引け。1.12 ドル台で上値を試すも、日足一目・ 基準線を上抜けたところで上昇が一服。再び1.11 ドル台に 売り押され、戻り鈍いまま引けた。 昨日に上下した水準だが、1.1220 ドル台の転換線や1.1250 ドル台まで上昇した基準線は意識すべき線。短期的すう勢を 示す5 日線も低下中であり、下方向へのバイアスは継続。な お、雲の上限が明日には1.11 ドル前半まで上げてくる。

レジスタンス1 1.1266(5/14 高値)
前日終値 1.1175
サポート1 1.1101(ピボット・サポート2)

<ユーロ円=基準線は163 円手前で底打ち示唆>

陰線引け。165.10 円台まで買い先行も13 日高値には届か ず失速。同日安値を割り込み、163.70 円台まで下値を広げた。 3 手ぶりの陰線引け。 日足一目・転換線は163.41 円で横ばいと、基準線を上回 った水準で推移。基準線も本日163.05 円まで低下したとこ ろで底打ちが見込まれる。両線の位置を意識しながら、基準 線の下163 円割れまでは買い目線で臨みたい。

レジスタンス1 165.21(5/13 高値)
前日終値 163.99
サポート1 163.05(日足一目均衡表・基準線)

<豪ドル円=90 日線から転換線が支持帯かを見極め>

大陰線引け。95 円の半ばで頭を抑えられて売り戻しが優勢 となり、94 円前半まで下値を広げた。90 日線の手前で下落 が一服するも3 手ぶりの陰線引け。 昨日に支持となった90 日線は本日94.09 円までやや水準 を下げる。同線から93.80 円台の一目・転換線までが支持帯 として働くか見極める展開。割り込むようだと、下げ足を強 める場面がありそうだ。

レジスタンス1 95.65(5/13 高値)
前日終値 94.33
サポート 1 93.38(5/12安値)