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May 16, 2025
15日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続落。終値は145.67円と前営業日NY終値(146.75 円)と比べて1円08銭程度のドル安水準だった。5月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や4月米 小売売上高が予想を上回ると一時146.25円付近まで値を上げたものの、戻りは鈍かった。4月米卸売物 価指数(PPI)が予想より弱い結果となり、米長期金利が低下したことがドル売りを誘った。23時過ぎに 一時145.42円と日通し安値を更新した。来週予定されている日米貿易交渉での円安是正議論への思惑も 相場の重し。一目均衡表転換線が位置する145.51円がサポートとして意識されると146円台前半まで下 げ渋る場面もあったが、引けにかけては145円台半ばまで再び押し戻された。
なお、米関税措置を巡る3回目の日米交渉に向けて、赤沢経済再生相は来週後半にも訪米する方向で調 整していると伝わった。
ユーロドルは小反発。終値は1.1187ドルと前営業日NY終値(1.1175ドル)と比べて0.0012ドル程度 のユーロ高水準となった。4月米PPIや4月米鉱工業生産が予想より弱い内容だったことが伝わり一時 1.1224ドル付近まで値を上げたものの、日本時間夕刻に付けた日通し高値1.1228ドルが目先レジスタン スとして働くと失速。2時30分過ぎには一時1.1170ドルと日通し安値を更新した。ただ、米金利低下に 伴うユーロ買い・ドル売りが入ったため、下押しは限定的だった。
ユーロ円は続落。終値は162.97円と前営業日NY終値(163.99円)と比べて1円02銭程度のユーロ安 水準。日米交渉での円安是正議論への思惑から円買い・ユーロ売りが出たほか、ユーロドルのさえない動 きが相場の重しとなった。1時30分前には162.75円と日通し安値を更新した。
メキシコペソは軟調。ドルペソは一時19.5183ペソ、ペソ円は7.46円までペソ安に振れた。WTI原油 先物価格が一時4%超下落したことを背景に産油国通貨とされるメキシコの通貨ペソに売りが出た。
なお、メキシコ中銀はこの日、市場予想通り政策金利を現行の9.00%から8.50%へ引き下げることを 決めたと発表。声明では「今後も金融政策のスタンスを継続し、同様の規模の調整を検討する可能性があ る」「物価環境は利下げサイクル継続を許容」と指摘し、追加利下げの可能性を示唆した。
本日の東京外国為替市場のドル円は、1-3月期実質国内総生産(GDP)速報値が予想通りにマイナス成 長だった場合は、日銀のハト派的据え置きが裏付けられることで下げ渋る展開が予想される。しかしなが らドル円の上値も、来週の日米財務相会談での為替協議や第3回日米通商交渉への警戒感から限定的では ないか。
昨日発表された米4月卸売物価指数(PPI)は、前月比-0.5%だった。月末に発表される米連邦準備理 事会(FRB)がインフレ指標として注視しているPCEデフレーターに反映されるPPI項目も低迷していた ことで、4月のインフレ鈍化による米連邦公開市場委員会(FOMC)への影響に注目することになる。
8時50分に発表される1-3月期GDP速報値は、前期比-0.1%、前期比年率-0.3%と予想されており、4 四半期ぶりにマイナス成長に陥った可能性が見込まれている。背景には、個人消費の低迷や前期に成長を 牽引した外需が押し下げ方向、すなわち輸入の反動増が見込まれている。
植田日銀総裁は5月1日のハト派的据え置きを決定した日銀金融政策決定会合の後の記者会見で「海外 経済・物価を巡る不確実性は極めて高い」と指摘した。そして、2%の物価安定目標の実現時期を1年程 度先送りし、2025年度の実質GDP見通しを1.1%から0.5%に引き下げた。さらに、「経済・物価情勢の 展望(展望リポート)」の中核である基本的見解から、日銀の利上げ路線の旗印だった「賃金と物価の好 循環」という文言が消滅した。
4-6月期は内需が力強さを欠き、輸出や国内生産の減少が成長を下押しすることが警戒されている。2 四半期連続でのマイナス成長によるリセッション(景気後退)入りへの可能性が高まった場合、日銀は利 上げではなく、利下げを余儀なくされる可能性に警戒しておきたい。
本日は植田日銀総裁が9時30分から衆院財務金融委員会に出席し、13時から最もハト派と見なされて いる中村日銀審議委員の講演が予定されている。来月の任期満了を控えて、最後の日銀金融政策決定会合 でハト派的据え置きが決定されたことに対する総括が予想される中、利下げに言及する可能性には警戒し 来週20-22日にカナダで開催されるG-7財務相・中央銀行総裁会議にあわせて予定されている日米財務 相会談では、加藤財務相は、ベッセント米財務長官と為替協議を行うと述べている。また、赤沢経済再生 相は、22日に渡米して、ベッセント米財務長官と第3 回日米通商交渉を行う予定だが、自動車関税の撤 廃に向けて、米国で生産された日本ブランド車の逆輸入案を提案すると報じられている。
<国内>
○08:50 ☆ 1-3 月期実質国内総生産(GDP)速報値(予想:前期比▲0.1%/前期比年率▲0.3%)
○13:00 ◇ 中村豊明日銀審議委員、講演
○13:30 ◇ 3 月鉱工業生産確報
○13:30 ◇ 3 月設備稼働率
<海外>
○15:30 ◇ 1-3 月期スイス鉱工業生産
○17:30 ◎ 1-3 月期香港域内総生産(GDP)確定値(予想:前期比2.0%/前年比3.1%)
○18:00 ◇ 3 月ユーロ圏貿易収支
○21:30 ◇ 3 月対カナダ証券投資
○21:30 ◎ 4 月米住宅着工件数(予想:136.5 万件、前月比3.1%)
◎ 建設許可件数(予想:145.0 万件、前月比▲1.2%)
○21:30 ◇ 4 月米輸入物価指数(予想:前月比▲0.3%)
○23:00 ◎ 5 月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値、予想:53.4)
○24:00 ◎ レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミスト、ロンバルデリ英中銀(BOE)
副総裁、講演
○17 日01:00 ☆ 1-3 月期ロシア国内総生産(GDP)速報値(予想:前年比1.7%)
○17 日01:00 ◎ 4 月ロシア消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.5%)
○17 日05:00 ◎ 3 月対米証券投資動向
○18 日 ポルトガル総選挙
○18 日 ポーランド大統領選
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。
15日12:13台湾財政部長
「米国との協議で為替には触れず」
15日16:09トランプ米大統領
「インドは米国に関税ゼロの取引を提案した」
15日16:23ベッセント米財務長官
「今後90日間で、我々(米国と中国)は多くのことを成し 遂げることができる」
16日04:00メキシコ中銀声明
「インフレ率は2026年第3四半期に目標の3%に収束 すると予測」
「今後、同様の規模の調整を行う可能性」
「メキシコ経済は2025年第1四半期に弱さを示した」
「物価環境は利下げサイクル継続を許容」
「不確実性と貿易摩擦は経済の下振れリスクを示唆」
「貿易摩擦は重大な下振れリスク」
「CPI予測は短期的に上方修正」
「インフレリスクは引き続き上向き」
※時間は日本時間
陰線引け。146 円後半で頭を抑えられ再び145 円台まで売
り押された。145 円半ばの日足一目・転換線を下抜けたとこ
ろで下落は一服も、戻りは限られて3 手連続の陰線引け。
転換線は本日も145.51 円に位置し、来週は水準を切り上
げていく見込み。暫く同線を巡る攻防が注視される。上値で
は、146.40 円台まで一気に低下してきた一目・雲の下限に注
目。同水準から昨日高値が抵抗帯と想定する。
レジスタンス1 146.75(5/15 高値)
前日終値 145.67
サポート1 144.62(ピボット・サポート2)
サポート2 143.45(5/8 安値)

小陽線引け。1.12 ドル台を再び回復するも、1.1220 ドル
台の日足一目・転換線を超えたところで上昇が一服。ただ下
押しも1.11 ドル後半までと限られた。
転換線は本日も1.1223 ドル付近に位置しているが、来週
から下向き、週半ばには1.11 ドル後半まで低下が示唆され
ている。1.12 ドル台乗せでは、依然として同線を意識しなが
らの値動きとなりそうだ。
レジスタンス1 1.1266(5/14 高値)
前日終値 1.1187
サポート1 1.1085(5/13 安値)

陰線引け。194 円後半で伸び悩み、下値を試す展開となっ
た。日足一目・転換線の手前で下げ止まったものの、引け水
準は193 円後半で2 手連続の陰線を作った。
転換線は193.37 円と昨日と同じ水準だが、来週から上向
き始めて週半ばには194 円台に乗せる見込み。まずは同線が
支持として働くかを見極めたい。割り込むようだと、192 円
半ばで上昇しつつある200 日線を目指す展開か。
レジスタンス1 194.78(5/15 高値)
前日終値 193.83
サポート1 192.55(200 日移動平均線)

陰線引け。86 円半ばの日足一目・転換線を下抜けて売り圧
力が強まると、85 円台に入り込んだ。85 円後半の90 日線も
割り込み、2 手連続の陰線引け。
下向き90 日線は85.80 円、一方で85.50 円台には上向き
の21 日線が位置している。暫くは両線を睨みながらの取引
となりそうだ。下放れた場合、本日85 円に迫った上昇中の
基準線辺りが次の下値めどとなる。
レジスタンス1 86.50(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 85.60
サポート1 84.99(日足一目均衡表・基準線)

