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May 22, 2025
21日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続落。終値は143.68円と前営業日NY終値(144.51 円)と比べて83銭程度のドル安水準だった。「米国は米韓協議でウォン高に向けた対策を要求した」との 一部報道を受けて、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議にあわせて開催される日米財務相会談や 米関税措置を巡る3回目の日米交渉を前に、円安是正議論への思惑が高まり、円買い・ドル売りが先行し た。
NY午後に入り、米財務省が実施した20年債入札が「低調」と受け止められると、米長期金利が一段と 上昇し、米国株相場がさらに下落。リスク回避の円買い・ドル売りも入り、2時30分前に一時143.29円
と7日以来の安値を更新した。 なお、加藤財務相は本日、カナダ・バンフでベッセント米財務長官と会談したと伝わった。また、赤沢 経済財政・再生相は23日に訪米し、3回目の日米関税交渉に臨む予定となっている。
ユーロドルは3日続伸。終値は1.1331ドルと前営業日NY終値(1.1283ドル)と比べて0.0048ドル程 度のユーロ高水準となった。米長期金利の上昇や米国株相場の下落を受けて、米国の「トリプル安(株安・ 債券安・通貨安)」を意識したドル売りが進んだ。低調な米20年債入札をきっかけに米トリプル安の様相 がさらに強まると、2時30分前に一時1.1363ドルと日通し高値を更新した。
なお、米10年債利回りは一時4.6025%前後と2月13日以来の高水準を付けたほか、米株式市場でダ ウ平均は一時890ドル超下落した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時99.34 まで低下した。
ユーロ円は3営業日ぶりに反落。終値は162.79円と前営業日NY終値(163.05円)と比べて26銭程度 のユーロ安水準。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると一時163.31円と日通し高値を付けたものの、 ドル円の下落につれた売りが出ると上値が重くなった。米国株相場の下落に伴うリスク・オフの円買い・ ユーロ売りも入ると、5時前に一時162.63円と日通し安値を更新した。
本日の東京時間でドル円は、ドルの上値は限定的になりそうだ。日米財務相会談後に両財務省は、「前 回の会談と同様に為替の水準については議論されなかった」「現時点でのドル円はファンダメンタルズを 反映しているとの認識を再確認」「為替レートは市場で決定されるべきとの共通認識を再確認」などと声 明で発表された。この発表を受けて、ドル円は144円台まで買い戻されている。ただ、市場では水面下で のドル高是正については話し合いが行われているという疑念が消えることはなく、買い戻しは限定的にな ると思われる。
ドル高是正の思惑が続いているのは、他のアジア諸国に対してもドル高について話し合いが持たれてい る可能性が高いことだ。昨日も米国が米韓協議で「ウォン高に向けた対策を要求した」との報道が流れた が、それ以前にも韓国企画財政部の報道官が「米国との為替協議が行われたことを確認」と述べている。
ただ、これらの報道が伝わる度に否定され、鄭仁教・韓国通商交渉本部長も「グリア米通商代表部(USTR) 代表との協議で為替は取り上げられなかった」と述べている。市場では米国は日本、韓国、そして台湾な どの一部アジア諸国と足並みをそろえてドル高是正を求め、同時に発表するまでは為替については正式な 発表を控えているとの予想がある。よって、今回も為替についての発言は従来通りだったが、言葉を額面 通りに受け止める市場参加者は少なく、ドル円の買い戻しは限られるだろう。
また、ドルの上値を抑えるのは、米国で再びトリプル安を懸念した声が高まっていることが挙げられる。
昨日は米東部時間午後1時に行われた20年債入札の低調な結果が、利回りをこの日の高値に押し上げる きっかけとなった。ただ、入札以外にもトランプ米大統領による大型の税制・歳出法案(トランプ氏曰く 「big,beautifulbill」)が一両日中に下院で採決される可能性が高まっていることも、米債売りの背景 にある。これまでは安全資産とみなされていた米債だが、米国の財政問題をさらに悪化させる可能性が高 いことで、徐々に安全資産とはみなされなくなっている。一部ではダムの崩壊が始まっているとの指摘が あり、本格的な米債売りがさらに始まるリスクがあることが、ドルの重しになりそうだ。
<国内>
○08:50 ◎ 3 月機械受注(予想:船舶・電力除く民需前月比▲1.6%/前年比▲1.8%)
○08:50 ◇ 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
○10:30 ◇ 野口旭日銀審議委員、あいさつ
○未定 ◇ 5 月月例経済報告
<海外>
○09:00 ◎ 1-3 月期シンガポール国内総生産(GDP)確定値(予想:前期比▲1.0%)
○15:45 ◇ 5 月仏企業景況感指数(予想:97)
○16:00 ◎ ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演
○16:15 ◎ 5 月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(予想:48.9)
○16:15 ◎ 5 月仏サービス部門PMI 速報値(予想:47.7)
○16:30 ◎ 5 月独製造業PMI 速報値(予想:48.8)
○16:30 ◎ 5 月独サービス部門PMI 速報値(予想:49.5)
○17:00 ◎ 5 月独Ifo 企業景況感指数(予想:87.3)
○17:00 ◎ 5 月ユーロ圏製造業PMI 速報値(予想:49.2)
○17:00 ◎ 5 月ユーロ圏サービス部門PMI 速報値(予想:50.5)
○17:20 ◎ ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、講演
○17:30 ◎ 4 月香港消費者物価指数(CPI、予想:前年同月比1.6%)
○17:30 ◎ 5 月英製造業PMI 速報値(予想:46.1)
○17:30 ◎ 5 月英サービス部門PMI 速報値(予想:50.0)
○19:50 ◎ ブリーデン英中銀(BOE)副総裁、講演
○20:00 ◎ ディングラ英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
○20:30 ☆ 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(4 月17 日分)
○21:00 ◎ バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
○21:00 ◎ 1-3 月期メキシコGDP 確定値(予想:前期比0.2%/前年同期比0.8%)
○21:30 ◇ 4 月カナダ鉱工業製品価格(予想:前月比▲0.5%)
○21:30 ◇ 4 月カナダ原料価格指数(予想:前月比▲2.3%)
○21:30 ◎ 前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数(予想:23.0 万件/188.3 万人)
○21:30 ◎ ピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミスト、講演
○22:30 ◎ ナーゲル独連銀総裁、講演
○22:45 ◎ 5 月米製造業PMI 速報値(予想:49.9)
○22:45 ◎ 5 月米サービス部門PMI 速報値(予想:51.0)
○22:45 ◎ 5 月米総合PMI 速報値(予想:50.3)
○23:00 ◎ 4 月米中古住宅販売件数(予想:前月比2.0%/年率換算410 万件)
○24:00 ◎ エルダーソンECB 専務理事、講演
○24:00 ◎ デギンドスECB 副総裁、講演
○23 日03:00 ◎ ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、講演
○23 日03:30 ◎ マックレム・カナダ銀行(中央銀行、BOC)総裁、会見
○主要7 カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議(カナダ・バンフ、最終日)
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。
21日08:23デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
「FRBの政策はよいポジションにある」
「インフレリスクに対して非常に感度を高めている」
21日08:26ハマック米クリーブランド連銀総裁
「経済に関するセンチメントデータは懸念される」
「FRBがインフレと失業の両方で試されることになれば、 それは困難な選択となるだろう」
21日08:30ボスティック米アトランタ連銀総裁
「リセッションは見込んでいない」
「米企業と家計に対しては静観の姿勢を維持」
21日15:32石破首相
「為替の水準についてあれこれ言うべきではない」
「消費税下げることだけが物価高対策とは思っていな い」
21日20:46デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁
「一時的な要因がユーロ圏の第1四半期GDPを押し上 げた」
「エネルギーコストとユーロ高がインフレ率を押し下げる 見通し」
「物価上昇率2%の目標はそう遠くない将来に達成でき るだろう」
「市場にとって財政リスクに対して楽観視はできない」
22日01:34ラマポーザ・南アフリカ大統領
「重要な鉱物資源の問題について議論する必要がある」
「南アと米国の関係を再調整したい」
「米国とは長年のパートナーであり、貿易を促進したい」
※時間は日本時間
陰線引け。一目均衡表・基準線を割り込むと7 日以来とな
る143.29 円まで下落した。
三役逆転の点灯はまだ先と見るが、引値での基準線下抜け
で目先は下値が意識されやすいか。昨日安値を割り込むと次
の目処は6 日安値142.36 円か。ただ、朝方の動きで本日も
144.27 円にある基準線を上抜ける場面が見られた。その勢い
が続くならば心理的節目の145 を目指す展開もあり得る。
レジスタンス1 145.00(心理的節目)
前日終値 143.68
サポート1 143.29(5/21 安値)
サポート2 142.36(5/6 安値)

陽線引け。1.13 ドル台前半の一目均衡表・基準線を回復す
ると1.1363 ドルまで上昇した。3 手連続の陽線引け。
赤三兵の出現で目先は上値を試しやすいと見る。心理的節
目の1.14 ドルを回復すると、先月21 日に付けた今年高値
1.1573 ドルを意識した動きとなるか。下押す場合は21 日線
1.1282 ドルを巡る攻防に注目したい。
レジスタンス1 1.1400(心理的節目)
前日終値 1.1331
サポート1 1.1282(21 日移動平均線)

陰線引け。192.59 円まで下押して200 日線を割り込んだと
ころで一服した。
200 日線は本日192.63 円に位置しており、引き続き同線を
巡る攻防の行方に注視したい。同線を下抜けると、下値余地
が拡大して基準線191.94 円に向けた一段安もあるか。ただ
し、同線付近で切り返す場合は下げに一服感が出て戻りを確
かめる流れに変わる恐れがある点には注意したい。
レジスタンス1 193.65(5/21 高値)
前日終値 192.81
サポート1 191.94(日足一目均衡表・基準線)

陰線引け。85.80 円台の一目均衡表・基準線を前に上値が
重く、85.23 円まで下押した。2 手連続の陰線引け。
雲の上限が83 円台半ばのため三役逆転がすぐに点灯する
可能性は低いが、基準線を下抜けたことで、目先は下値を試
しやすいと見る。16 日の下値を支えた心理的節目の85 円を
割り込むと、先月29 日安値84.21 円が次の目処か。もし、
本日85.86 円に位置する基準線を回復した場合は20 日高値
86.18 円に向けた上昇もあり得る。
レジスタンス1 86.18(5/20 高値)
前日終値 85.31
サポート 1 84.21(4/29安値)

