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May 26, 2025
23日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは反発。終値は1.1362ドルと前営業日NY終値(1.1281 ドル)と比べて0.0081ドル程度のユーロ高水準となった。20時30分過ぎに一時1.1375ドルと7日以来 の高値を付けたものの、その後失速した。トランプ米大統領が自身のSNSに「6月1日から欧州連合(EU) に50%の関税を課すことを提案する」と投稿すると、欧米株相場が急落。欧州債利回りも低下しユーロ 売りが広がった。21時過ぎに一時1.1298ドル付近まで下押しした。
ただ、アジア時間に付けた日通し安値1.1279ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢 に。欧米株相場の下げ渋りとともにユーロ買い戻しが進むと1.1369ドル付近まで持ち直した。なお、市 場では「貿易摩擦の激化は米欧双方の経済に悪影響をもたらす。最終的には合意に至るだろう」との予想 が聞かれ、比較的落ち着いた値動きとなった。英国や米国の3連休を前に大きな方向感が出にくい面もあ ったようだ。
ドル円は反落。終値は142.56円と前営業日NY終値(144.01円)と比べて1円45銭程度のドル安水準 だった。トランプ米大統領が来月からEUに関税50%の方針を示したほか、「米アップルがiPhoneを米国 内で生産しなければ、少なくとも25%の関税を払うことになる」と表明すると、米国株相場が下落。リス ク・オフの円買い・ドル売りが優勢となった。
ベッセント米財務長官が「トランプ米大統領の50%関税示唆はEUのペースに対する反応」との見解を 示すと、いったんは下げ渋ったものの戻りは鈍かった。NY午後に入り、対欧州・オセアニア通貨中心にド ル売りが強まると、円に対してもドル売りが出て一時142.42円と7日の安値に面合わせした。
なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時99.05まで低下した。
ユーロ円は3日続落。終値は161.91円と前営業日NY終値(162.45円)と比べて54銭程度のユーロ安 水準。トランプ米大統領のSNS投稿をきっかけに株価が急落するとリスク回避の円買い・ユーロ売りが先 行。21時過ぎに一時161.09円と日通し安値を更新した。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。ベッセント米財務長官が貿易交渉を巡り、「今後数週間で複数の 大型合意が発表される」との見通しを示したほか、中国と対面での交渉再開に言及。貿易摩擦激化への警 戒が和らぐと株価の下げ渋りとともにユーロ円にも買い戻しが入った。2時前には162.06円付近まで下 げ幅を縮めた。
本日の東京外国為替市場のドル円は、ロンドン市場がスプリング・バンク・ホリデー、ニューヨーク市 場がメモリアルデーのため休場で動きづらい展開が予想される中、引き続きトランプ米大統領の突発的 なSNSへの投稿に警戒していくことになる。
先週末にトランプ米大統領が欧州連合(EU)に50%、米アップルに25%の関税賦課を突発的に警告し たものの、今朝は、EUへの50%関税期限をこれまで通りに7月9日に戻しており、リスク・オン地合い となっている。
赤沢経済再生相は、第3回日米通商交渉の後、「前回以上に率直かつ突っ込んだやり取りを行うことが できた。関税措置の見直しを改めて強く申し入れた」と述べつつも、詳細は明らかにしなかった。そして、 今週末の30日あたりに、ベッセント米財務長官との第4回日米通商交渉を予定しており、6月15-17日 のG7サミットに合わせた日米首脳会談で「何らかの合意ができていれば、それは大変望ましいことだ」 と述べた。そして、石破首相も、6月のトップ会談が交渉の節目になるとの認識を示している、と報じら れている。
IMMシカゴ筋は、今年1月にドル円が155円付近で推移していた頃、円の売り持ちポジションから買い 持ちポジションに転換し、152円付近では過去最大規模に拡大して、4月29日時点(※NY市場終値:142.33 円)では179,212枚まで過去最大を更新していた。
5月6日時点(※NY終値142.45円)では、若干(-2,353枚)減って176,859枚。
5月13日時点(※NY終値147.48円)では、若干(-4,591枚)減って172,268枚。
5月20日時点(※NY終値144.51円)では、若干(-4,938枚)減って167,330枚。
シカゴ筋がドル売り・円買いのポジションに傾いた背景には、日銀の追加利上げ観測、米連邦準備理事 会(FRB)の追加利下げ観測、トランプ関税を巡るドル下落観測や「マールアラーゴ合意」などのドル安 誘導への思惑などがあったと思われる。
しかし、日銀金融政策決定会合では、トランプ関税の「不確実性」を理由にハト派的な据え置きとなり、 米連邦公開市場委員会(FOMC)でも「不確実性」を理由に、タカ派的な据え置きとなっており、米英貿易 協定の締結合意や米中貿易協議での進展を受けて、ドル売り・円買いのベクトルが後退しつつある。
さらに、G7財務相・中央銀行総裁会議や日米財務相会談では、2017年5月のG7声明が再確認され、 「マールアラーゴ合意」の提唱者だったミラン米CEA委員長も、トランプ米政権によるドル安誘導を否定 している。
<国内>
○14:00 ◇ 3 月景気動向指数改定値
<海外>
○22:30 ◎ ナーゲル独連銀総裁、講演
○23:30 ◎ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、講演
○英国(スプリング・バンク・ホリデー)、米国(メモリアルデー)、休場
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。
23日05:21植田日銀総裁
「市場の動向はよく注意してみていく」
「短期的な金利の動向にはコメント差し控える」
23日05:21加藤財務相
「G7では課題に関してかなり突っ込んだ議論ができた」
「共同声明にある以上の議論があったわけではない」
「G7は2017年の為替コミットメントを再確認」
23日12:36石破首相(日米首脳電話会談後に)
「関税を巡る日米協議に関してなど幅広く意見交換」
「日本の関税撤廃要求について米大統領から具体的な 言及はなかった」
23日15:16ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁
「6月の利下げ後は一時停止が見込まれる」
23日15:17レーン・フィンランド中銀総裁
「データに裏付けられれば6月の利下げは適切」
23日19:13レーンECB専務理事兼主任エコノミスト
「ユーロ圏のサービスインフレが鎮静化すると確信して いる」
23日20:25トランプ米大統領
「私は以前からアップルのティム・クックに対し、アメリカ で販売されるiPhoneはアメリカ国内で製造・組み立てら れるべきだと伝えてきた」
「インドや他の国で作られる場合、アップルはアメリカに 少なくとも25%の関税を支払わなければならない」
「6月1日から、欧州連合(EU)に50%の関税賦課を発 動したい」
24日03:29
「米国外で製造された韓国サムスン製品に25%の関税 を課す」
「6月末までにアップルとサムスンに関税賦課」
23日21:41グールズビー米シカゴ連銀総裁
「トランプ関税は企業にとって重荷」
「金融政策は、上方向にも下方向にも課題がある」
「利下げは、10-16カ月の期間内には、依然として可能 性を残している」
23日22:24ベッセント米財務長官
「トランプ米大統領の50%関税示唆はEUのペースに 対する反応」
「トランプ米大統領はEUの提案を他国の提案ほど良く ないと見ている」
「4月2日の90日間の関税一時停止は誠意ある協議 に基づいていた」
「EUを除いて、ほとんどの国は誠意を持って交渉してい る」
「アジア諸国の多くは非常に良い条件を提示してきた」
「インドとは貿易交渉はかなり進んでいる」
24日00:38
「今後数週間で幾つかの大型合意を発表する予定」
「中国とは再び対面で交渉することになるだろう」
「ドルが下げているのではなく他国通貨が上昇している」
「補完的レバレッジ比率を夏にかけて見直す可能性」
※時間は日本時間
大陰線引け。前日安値142.81 円を割り込み、5 月7 日安値
に並ぶ142.42 円まで下落した。
一目均衡表・基準線144.27 円は、現状では今後の上昇余地
を残しており、同線を追うような足もとの下落の反動も期待
したいところ。しかし低下中の一目・転換線145.05 円が抵抗
になりそうであり、143.50 円付近で低下中の5 日移動平均線
も重しとなりそう。戻りの限られる展開が予想される。
レジスタンス1 143.50(5 日移動平均線)
前日終値 142.56
サポート1 141.94(ピボット・サポート1)
サポート2 141.49(4/23 安値)

陽線引け。一目均衡表・基準線1.1319 ドルを回復し、5 月
7 日以来の高値1.1375 ドルをつけた。基準線は明日にも低下
し始める公算で、下押し局面でしっかりした支えにならない
かもしれない。ただ、上昇傾向の一目・転換線1.1253 ドルが
代わって支えになるほか、切り上がる一目・雲の上限もサポ
ートになるとみる。底堅い推移が続きそうだ。
レジスタンス1 1.1440(4/23 高値)
前日終値 1.1362
サポート1 1.1279(5/23 安値)

下影小陰線引け。一目均衡表・基準線191.94 円に近づく場
面を挟みつつも戻す底堅さを示した。基準線と一目・転換線
194.16 円に挟まれたレンジに位置する200 日移動平均線(本
日192.65 円前後)付近で推移する格好となっている。同線近
辺で動意しつつ、転換線と基準線の交差が予想される193 円
付近に動きを収れんさせながら、次に動き出す方向を探る展
開とみる。
レジスタンス1 193.65(5/21 高値)
前日終値 193.00
サポート1 192.20(ピボット・サポート1)

陽線引け。上昇余地を残す一目均衡表・基準線85.88 円を
追うように戻りを試す動きとなっている。しかし低下傾向の
一目・転換線86.15 円が、明日にも基準線を下回る見込み。
売りサインが1 つ点灯することになる。低下する転換線を抵
抗に下値を探るリスクに警戒したい。
レジスタンス1 86.15(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 85.37
サポート1 84.70(5/23 安値)

