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June 6, 2025
##【前日の為替概況】ドル円、反発し一時143.97円まで上昇ユーロドルが続伸
5日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は143.53円と前営業日NY終値(142.77円)と 比べて76銭程度のドル高水準だった。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったこと が分かると円買い・ドル売りが先行。21時30分過ぎに一時142.78円付近まで値を下げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し安値142.53円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。 米中首脳が電話会談を行い、前向きな話し合いができたことが伝わると、米中貿易摩擦が緩和するとの期 待から円売り・ドル買いがさらに進んだ。1時前には一時143.97円と日通し高値を更新した。
なお、習近平中国国家主席は「米国は中国へのネガティブな措置を解除するべき」「中国はジュネーブ 合意履行したとトランプ米大統領に話した」と述べたほか、トランプ米大統領は「習主席と約1時間半に わたり会談し、両国にとって非常に前向きな結論に至った」「中国を訪問する意向」などと語った。
ユーロドルは続伸。終値は1.1445ドルと前営業日NY終値(1.1417ドル)と比べて0.0028ドル程度の ユーロ高水準となった。欧州中央銀行(ECB)はこの日、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げたもの の、ラガルドECB総裁が理事会後の記者会見で「長期的なインフレ期待は概ね2%付近で推移」「本日の 利下げで金融緩和サイクルの終了に近づいた」との見解を示すと全般ユーロ買いが広がった。22時30分 前に一時1.1495ドルと4月22日以来の高値を更新した。なお、ECB当局者の話として「7月の理事会で は利下げ休止が見込まれる」との報道が伝わった。
ただ、節目の1.1500ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米中貿易摩擦が緩和す るとの期待から、米長期金利が上昇に転じたことも相場の重し。
ユーロ円は反発。終値は164.29円と前営業日NY終値(163.01円)と比べて1円28銭程度のユーロ高 水準。ECBによる追加利下げ観測の後退を背景にユーロ買いが入ったほか、ドル円の上昇につれた円売 り・ユーロ買いが出た。1時前には一時164.67円と本日高値を付けた。
本日の東京市場では、4月全世帯家計調査・消費支出と4月景気動向指数(CI)速報値の発表が予定さ れている。指標の結果がドル円の動意につながる可能性は低いが、ともに前月を下回る見込みだ。3月の 消費支出は前年比+2.1%と2月のマイナスから上昇に転じたが、実収入は減少しており、同月の消費支出 の増加は決してポジティブなものと言えない。
昨日の海外市場でドル円は、米中貿易摩擦が緩和するとの期待から上昇した。その流れを引き継ぎ東京 タイムでは底堅さを維持し、関税関連のヘッドラインに注視しつつ、徐々に今晩の米雇用統計に視線が向 けられそうだ。
先週末から米中による貿易協議の停滞をめぐり両国が非難を強めたが、昨日に米中首脳の電話協議が行 われた。トランプ米大統領は「両国にとって非常に前向きな結論となった」と協議内容を評価し、近く米 中が閣僚級の会議を開くとの見通しと中国を訪問する意向を示した。今後の米中協議は引き続き難航が予 想されるも、いったん両国の緊張感の高まりへの警戒感は和らいだ。
4日にトランプ米政権は鉄鋼・アルミニウムの関税を50%に引き上げたが、貿易相手国との個別交渉が 注目されていることもあり、市場はわりと落ち着いた反応を示している。ただし、複数の貿易相手国は交 渉が上手くいかなかった場合は報復措置を取るとしており、関税をめぐる不安は続く。
5月米雇用統計の予想は、非農業部門雇用者数が13万人増と4月からの鈍化、失業率は前月と変わら ず4.2%が見込まれている。市場では、トランプ関税で「雇用の最大化」と「物価の安定」という2大責 務の両方に対するリスクが高まったとの見方が多い。今月17-18日に開催される米連邦公開市場委員会 (FOMC)では政策金利の据え置きが織り込まれているが、連邦準備制度理事会(FRB)のメンバーからは 「雇用最大化」の優先を主張する声も聞かれている。労働市場の悪化が懸念されているなか、雇用統計が 予想以上に低調な結果となれば、ドル安・円高に大きく傾く可能性がある。
4日の5月ADP全米雇用報告の弱い結果にトランプ米大統領はすぐさま反応し、再びパウエルFRB議長 に「今すぐの利下げ」を求めた。雇用統計が弱い結果となれば、トランプ氏のFRBへの圧力と攻撃が一層 高まることは避けられないだろう。
<国内>
○08:30 ◇ 4 月家計調査(消費支出、予想:前年比1.4%)
○08:50 ◇ 5 月外貨準備高
○14:00 ◇ 4 月景気動向指数速報値(予想:先行103.9/一致115.4)
<海外>
○13:30 ☆ インド中銀、金融政策決定会合(予想:5.75%に引き下げ)
○15:00 ◎ 4 月独鉱工業生産(予想:前月比▲1.0%/前年同月比▲1.0%)
○15:00 ◇ 4 月独貿易収支(予想:200 億ユーロの黒字)
○15:45 ◇ 4 月仏鉱工業生産(予想:前月比0.2%)
○15:45 ◇ 4 月仏貿易収支
○15:45 ◇ 4 月仏経常収支
○17:00 ◎ ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演
○17:30 ◎ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、講演
○17:45 ◎ シムカス・リトアニア中銀総裁、講演
○18:00 ☆ 1-3 月期ユーロ圏域内総生産(GDP)確定値(予想:前期比0.4%/前年比1.2%)
○18:00 ◎ 4 月ユーロ圏小売売上高(予想:前月比0.1%/前年比1.3%)
○19:00 ◎ センテノ・ポルトガル中銀総裁、講演
○19:30 ◎ ロシア中銀、政策金利発表(予想:21.00%で据え置きと20.00%への引き下げで拮抗)
○21:30 ☆ 5 月カナダ雇用統計(予想:新規雇用者数変化▲1.25 万人/失業率7.0%)
○21:30 ☆ 5 月米雇用統計(予想:非農業部門雇用者数変化13.0 万人/失業率4.2%/平均時給、前月比
0.3%/前年比3.7%)
○23:00 ◎ ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
○7 日04:00 ◇ 4 月米消費者信用残高(予想:100.0 億ドル)
○韓国(戦没者慰霊日)、トルコ(犠牲祭)、スウェーデン(建国記念日)、休場
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。
5日08:21カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「依然として2%のインフレ目標水準には戻っていない」
「労働市場は減速の兆候を一部示している」
「経済が不確実性に直面する中でFRBは様子を見る必 要がある」
5日21:24欧州中央銀行(ECB)声明
「インフレ率は現在、理事会の中期目標である2%前後」
「今後数カ月の間に貿易摩擦がさらに激化すれば、成 長率とインフレ率はベースライン予測を下回ることにな る」
「貿易摩擦が穏やかな結果で解決された場合、成長率 とインフレ率はベースライン予測よりも高くなるだろう」
「不確実性が高い中、スタッフは様々な貿易政策が成長 率に影響を与えうるメカニズムの一部も評価した」
「実質所得の増加と堅調な労働市場により、家計はより 多くの支出を可能にする」
「2025年のインフレ見通しは2.0%、2026年は1.6%、 2027年2.0%」
「2025年はコアインフレ見通しは2.4%、2026年と2027 年は1.9%」
「成長率見通しは2025年に0.9%、2026年に1.1%、 2027年に1.3%」
5日21:57ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁
「調査データは短期的な見通しの弱さを示唆」
「関税の引き上げとユーロ高が輸出を困難にする」
「サービス部門は減速している」
「成長リスクは下方に傾いている」
「長期的なインフレ期待は概ね2%付近で推移」
「賃金動向は2025年にかけてさらに緩やかになる兆し」
「コアインフレの多くの指標は、インフレが目標水準で安 定することを示唆」
「インフレ見通しは通常よりも不確実性が高い」
「防衛やインフラ投資の拡大は中期的にインフレを押し 上げる可能性」
「今後の不確実な状況にも対応できる良い立ち位置に ある」
「今回の決定はほぼ全会一致であり、反対は1名だけ」
「ECBでの任期を最後まで全うする決意」
「成長見通しについて、今後さらに上方修正する可能性 も排除しない」
「本日の利下げで金融緩和サイクルの終わりに近づい ている」
5日23:15赤沢経済再生相
「関税措置の見直しを強く求め続けている」
「誰とどんな日程で会うかは協議中」
「米中首脳電話会談について内容が分かれば情報分析 し適切に対応」
「米中関係は今後も緊張感を持って注視していく」
5日23:40習・中国国家主席
「米国は中国へのネガティブな措置を解除するべき」
5日23:49トランプ米大統領
「習近平国家主席と約1時間半にわたり会談し、両国に とって非常に前向きな結論に至った」
「レアアース製品の複雑さについて、もはや疑問の余地 はないはずだ」
「習近平国家主席から妻とともに訪中の招待を受けた」
「中国を訪問する意向」
「中国人留学生を歓迎する」
「中国と貿易協定については非常に良好な状態にあると 思う」
6日01:53クーグラー米連邦準備理事会(FRB)理事
「雇用よりもインフレを大きなリスクと見ている」
「関税が価格に及ぼす影響の全容はまだ見えていない」
6日02:33ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁
「関税が経済に与える影響の詳細は待たなければなら ない」
「FRBが物価上昇や失業に直面する可能性はあるが、 確実ではない」
「米経済は依然として底堅いものの、いくつかのストレス 要因が見られる」
「重要な金融政策は外的影響を受けない」
6日02:35シュミッド米カンザスシティー連銀総裁
「関税は物価を押し上げる可能性が高いが、どの程度 かは不明」
「経済活動は持続可能と楽観的」
「FRBは二つの使命を両立させるため、政策は機敏に行 う必要」
「インフレと雇用のデータは目標値に近づいている」
※時間は日本時間
上影陽線引け。上昇余地を残す一目均衡表・転換線144.20
円へ近づくように再び戻して143.97 円と、144 円回復目前ま
で上昇した。
ただ現状からの予測では、同線は来週初めに144.33 円ま
で小幅に水準を切り上げたところで頭打ちとなり下押す見
込み。同線を抵抗に伸び悩むことが想定される。現水準付近
の底堅さを維持して、日柄経過を味方に転換線をどうにか上
回ることができても、144 円半ばで下限の切り上がりが頭打
ちとなる一目・雲が重しになりそう。
レジスタンス1 144.38(6/4 高値)
前日終値 143.53
サポート1 142.72(ピボット・サポート1)
サポート2 141.97(4/29 安値)

陰線引け。1.14 ドル台の抵抗をどうにか克服した感もあっ
たが、1.13 ドル台へ押し戻された。しかし前日の陽線の上昇
幅を帳消しにする状態までにはなっていない。今後の上昇も
見込まれてきた一目均衡表・転換線1.1333 ドル前後では底
堅さを示し、再び1.14 ドル台を試す期待を維持している。
レジスタンス1 1.1538(ピボット・レジスタンス2)
前日終値 1.1445
サポート1 1.1353(日足一目均衡表・転換線)

上影大陽線引け。一時164.67 円と、年初来の高値圏で推
移していた5 月半ば以来の水準まで上振れた。164 円前半へ
やや押し戻され、目先的な上値の重さを示唆する上ひげをと
もなう足型を形成している。急上昇に対する調整の反落が深
めになる可能性も想定しておきたい。しかし切り上がりが予
想される一目均衡表・転換線163.38 円がやがてしっかりし
たサポートになってきそうな状態に変化はない。
レジスタンス1 165.16(5/14 高値)
前日終値 164.29
サポート1 163.58(6/5 レンジ38.2%水準)

上影陽線引け。一目均衡表・転換線92.95 円付近の重さを
克服し、93.78 円まで上昇した。一目・基準線を追うような
動きだったが、93.50 円で引けた基準線をNY 終値で上回るこ
とはできず、本日早朝も93.65 円へ上昇した同線以下の水準
で推移している。基準線は現水準での頭打ちが予想され重し
となり、さえない相場が続くことが想定できる。
レジスタンス1 94.51(5/15 高値)
前日終値 93.38
サポート1 92.56(6/5 安値)

