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June 23, 2025
20日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は146.09円と前営業日NY終値(145.45円) と比べて64銭程度のドル高水準だった。イスラエルとイランの軍事衝突を巡り、米国が即座に軍事介入 に動くとの警戒が和らぐ中、米国株相場の上昇を背景に円売り・ドル買いが優勢となった。「米政府は中 国に半導体工場を持つ同盟国への免除措置を撤回する可能性がある」との報道や、英独仏とイランの「核 および地域問題」協議終了が伝わると、米国株相場が失速。ドル円も伸び悩む場面があったが、下押しは 限定的だった。引けにかけては再び強含み、一時146.22円と5月29日以来の高値を更新した。
なお、英独仏外相とイラン外相はスイスのジュネーブで会談を開き、イランの核問題などを協議した。
外交的解決を目指して協議を継続することで合意したものの、イランは米国に対して強硬な姿勢を崩さず、 核問題で歩み寄るかは不透明だ。
一方、トランプ米大統領はこの日、記者団に対し「イランとは話をしている」「イランにはしばらく時 間を与えている」「米国によるイラン攻撃は必要ないかもしれない」などと話した。
ユーロドルは小幅ながら続伸。終値は1.1523ドルと前営業日NY終値(1.1495ドル)と比べて0.0028 ドル程度のユーロ高水準だった。中東情勢の成り行きを見極めたいとして、積極的な売買を手控える市場 参加者が多く、一進一退の展開となった。
欧州市場序盤には一時1.1535ドルまで上昇したものの、NY市場に入ると一転売りが優勢となり24時 前には1.1495ドル付近まで値を下げた。ただ、東京午前に付けた日通し安値1.1492ドルが目先サポート として働くと買い戻しが優勢に。米長期金利が低下に転じたことも相場の支援材料となり、2時30分前 には1.1544ドルと日通し高値を付けた。
もっとも、英独仏とイランの協議が終了した頃から再びユーロ売り・ドル買いが優勢になると、1.1514 ドル付近まで押し戻された。
ユーロ円は続伸。終値は168.34円と前営業日NY終値(167.16円)と比べて1円18銭程度のユーロ高 水準。トランプ米政権は19日、イスラエルと交戦するイランへの攻撃について「2週間以内」に判断す る方針を表明。外交的解決の余地が残されたことを受けて、投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユ ーロ買いが優勢となった。5時前には一時168.40円と昨年7月以来の高値を更新した。
東京市場では主な経済指標の発表や注目のイベントは予定されておらず、ドル円は日経平均や日米長期 金利の動向を睨みながら、中東情勢関連のヘッドラインに注視する動きとなる。イラン攻撃に米国が参戦 し、週明け早朝から「有事のドル買い」が先行している。テクニカル的にドル円は先週末にレジスタンス として機能していた日足一目均衡表・雲の上限(145.55円)をしっかり上抜けした。週明けは5月29日 の高値146.28円を上抜けし、146円後半まで上昇した。5月14日以来の147円台回復が視野に入ってい る。
トランプ米大統領は21日に米軍がイランの核施設3カ所を空爆したと発表した。米国内では他国への 軍事介入に反対の声も多く聞かれ、トランプ氏は19日に攻撃に踏み切るかどうかを「2週間以内に判断 する」と表明し、外交的な解決の余地を残していた。ただ、イラン側がウラン濃縮の放棄を拒否する姿勢 を崩さなかったこともあり、直接的な参戦に踏み切った。トランプ氏はイラン攻撃の後、国民向けの演説 で「攻撃は圧倒的な軍事的成功を収め、イランの主要な核燃料濃縮施設は完全に破壊された」と述べた。
また、「平和がすぐに訪れない場合は、他の標的を正確に迅速に攻撃できる」とも語り、イランに報復し ないようけん制した。
米軍が直接に参戦し、今後イランの報復次第では紛争がさらに拡大する可能性が高まっており、中東情 勢は重大局面に入っている。今のところ、トランプ米政権はイランに対して体制転換に向けた動きは計画 していないと伝達したもようで、全面的な対決は回避しようとしている。イランの対応が焦点となるが、 イランは米軍の攻撃は「国際法違反」だと指摘し、今後も核開発を継続する考えを示した。また、イラン 国営放送は「中東地域にいるすべての米国市民と米軍は正当な標的となった」との見方を伝え、イラン外 務省は米国とイスラエルに「全力で抵抗する権利がある」とする声明を出した。
<国内>
特になし
<海外>
○14:00 ◎ 5 月シンガポール消費者物価指数(CPI、予想:前年比0.8%)
○16:00 ◎ ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事、あいさつ
○16:15 ◎ 6 月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(予想:49.8)
○16:15 ◎ 6 月仏サービス部門PMI 速報値(予想:49.1)
○16:30 ◎ 6 月独製造業PMI 速報値(予想:49.0)
○16:30 ◎ 6 月独サービス部門PMI 速報値(予想:48.0)
○17:00 ◎ 6 月ユーロ圏製造業PMI 速報値(予想:49.8)
○17:00 ◎ 6 月ユーロ圏サービス部門PMI 速報値(予想:50.0)
○17:30 ◎ 6 月英製造業PMI 速報値(予想:46.9)
○17:30 ◎ 6 月英サービス部門PMI 速報値(予想:51.3)
○22:00 ◎ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、議会証言
○22:45 ◎ 6 月米製造業PMI 速報値(予想:51.0)
○22:45 ◎ 6 月米サービス部門PMI 速報値(予想:52.7)
○22:45 ◎ 6 月米総合PMI 速報値(予想:52.2)
○23:00 ◎ 5 月米中古住宅販売件数(予想:前月比▲1.3%/年率換算395 万件)
○23:00 ◎ ボウマンFRB 理事、講演
○24:00 ◎ ナーゲル独連銀総裁、講演
○24 日02:10 ◎ グールズビー米シカゴ連銀総裁、討議に参加
○24 日03:30 ◎ ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、クーグラーFRB 理事、イベントに参加
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。
20日08:504月30-5月1日分の日銀金融政策決定 会合議事要旨
「何人かの委員、方向として、政策金利を引き上げていく のが適当」
「別のある委員は、米国の関税政策の展開がある程度 落ち着くまで、取りあえずは様子見モードを続けざるを 得ないと述べた」
「ある委員は物価目標達成が後ずれはするものの達成 できるという見通しがあると指摘」
「一人の委員は、今回の経済・物価見通しの確度は従 来と比べて高くはないとの見方を示した」
「別の一人の委員は、米国の政策転換次第で追加的な 利上げを行うなど、過度な悲観に陥ることなく、自由度を 高めた柔軟かつ機動的な金融政策運営が求められると の認識を示した」
20日09:42加藤財務相
「日銀には物価2%目標実現に向けた金融政策を期待 している」
「国債の安定発行に支障が生じているわけではない」
20日15:44植田日銀総裁
「景気は一部に弱めの動き見られるが緩やかに回復」
「基調的な物価上昇率は伸び悩むものの、成長率が高 まるもとで徐々に高まっていく」
「基調物価、見通し期間後半には2%目標とおおむね整 合的な水準で推移」
「見通しが実現していくとすれば、経済・物価の改善に応 じて引き続き政策金利を引き上げ」
「金融システムは全体として安定性を維持」
20日21:41ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事
「FRBは早ければ7月にも利下げできる状況にある」
「関税によるインフレへの影響は大きくないだろうと考え ている。トレンドは良好」
「委員会が同意するかどうかは分からないが、データは 良好で、失業率は低く、インフレ率は目標に近い」
「FRBには金利を引き下げる余地があり、その後インフ レがどうなるか見極めることができる」
「サプライズが起こらないよう、このプロセスはゆっくりと 始めるべき。ショックがあればFRBは一時停止する可能 性がある」
「これまでのところデータは良好で、これ以上利下げを長 く待つ必要はない」
20日16:33イランのアラグチ外相
「EU会合では核協議のみ行う」
20日22:21
「我々は全力で自国を防衛すると決意」
21日01:28プーチン露大統領
「ロシアはウクライナの屈服を求めていない」
「世界が第三次世界大戦へと向かうことを懸念」
21日01:36バーキン米リッチモンド連銀総裁
「利下げを急ぐ必要はない」
「関税によるインフレリスクを否定する準備はできていな い」
「インフレが急上昇した場合、それを無視することはでき ない。インフレ指数は依然として目標を上回っている」
「現時点では、利下げを正当化するような緊急性の高い データは見当たらない」
21日04:41トランプ米大統領
「イランとは話をしている」
「イランとイスラエルの停戦を支持するかもしれない」
「イランは欧州でなく米国と対話を望んでいる」
「イランにはしばらく時間を与えている」
「米国によるイラン攻撃は必要ないかもしれない」
21日05:16デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
「関税がインフレに与える影響への懸念は、当初よりも 大きくはない」
「経済のファンダメンタルは、金利引き下げが必要な状 況に向かいつつある」
「労働市場が低迷しない限り、次の利下げは7月よりも 秋頃を見込んでいる」
※時間は日本時間
陽線引け。一目均衡表・雲の上限145.55 円を明確に上抜
けた。一目均衡表の主要指標がすべて買い示唆となる三役好
転となっている。
週明けは一時146 円後半まで上伸。146.16 円前後で低下中
の90 日移動平均線に沿うような調整も視野に入れておくべ
きだが、克服した雲が支えとなり深押しは回避できるだろう。
レジスタンス1 146.90(ピボット・レジスタンス2)
前日終値 146.09
サポート1 145.55(日足一目均衡表・雲の上限)
サポート2 144.90(日足一目均衡表・雲の下限)

上影陽線引け。一目均衡表・転換線を上回る水準を維持し
て週の取引を終えた。しかし週明けは1.1518 ドルへ切り上
がった同線を下回って推移。1.1443 ドル前後で上昇中の21
日移動平均線や、一目・基準線1.1394 ドルのサポートを期
待したいところだが、現状からすれば明日1.1539 ドルで頭
打ちとなる公算の転換線が上値に控えている状態では戻り
も限定的とみる。
レジスタンス1 1.1547(ピボット・レジスタンス1)
前日終値 1.1523
サポート1 1.1443(21 日移動平均線)

陽線引け。一時195.67 円まで下押すも、一目均衡表・転
換線195.31 円を割り込むことなく切り返した。その後196.71
円まで上昇して直近の上値の節目17 日高値196.85 円に迫っ
た。2 手連続の陽線引け。一目・三役が好転するなか17 日高
値を巡る攻防に注目したい。上抜けると1 月以来の高値水準
となり、同月7 日に付けた年初来高値198.26 円を視野に入
れた動きも想定される。
レジスタンス1 198.26(1/7 高値=年初来高値)
前日終値 196.50
サポート1 194.38(日足一目均衡表・基準線)

極小陽線引け。下押すも86.92 円に位置する一目均衡表・
転換線までに留まり、少し下にある21 日移動平均線を割り
込むことなく切り返した。もっとも、上伸は87.38 円までと
200 日移動平均線を前に伸び悩んだ。足もとで21 日線がせり
上がるなか、目先は200 日線87.61 円を巡る攻防に注目か。
今月に入り同線前後のレンジが戻りめどとなる展開が続い
ており、明確に上抜けるようならば今月に入り抵抗となって
いる88 円の節目が意識されよう。
レジスタンス1 87.99(6/17 高値)
前日終値 87.20
サポート1 86.30(日足一目均衡表・基準線)

