Titan FX(タイタンFX)

デイリーレポート 6月24日

June 24, 2025

【前日の為替概況】ユーロドル、3日続伸FRB副議長が7月利下げを支持する可能性に言及

23日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3日続伸。終値は1.1578ドルと前営業日NY終値 (1.1523ドル)と比べて0.0055ドル程度のユーロ高水準だった。米国によるイラン空爆を受けて中東情 勢の一段の悪化に警戒感が広がる中、欧州市場序盤は「有事のドル買い」が優勢となり、一時1.1454ド ルと日通し安値を付けた。

ただ、NYの取引時間帯に入ると一転ドル売りが優勢に。ボウマン米連邦準備理事会(FRB)副議長が「イ ンフレ圧力が抑制されれば、7月利下げを支持する可能性がある」と発言したことをきっかけに、米長期 金利の指標となる米10年債利回りが4.28%台まで低下。全般ドル売りが活発化した。欧州序盤まで進ん でいた「株安・原油高・ドル高」を巻き戻す動きも優勢となり、5時30分過ぎには一時1.1582ドルと日 通し高値を更新した。

なお、米国が週末にイランの核施設を攻撃したことを受けて、イランはカタールの米軍基地を標的にミ サイル攻撃を実施したと伝わった。もっとも、一部報道によると「イランは外交ルートを通じて米国とカ タールに攻撃を事前通知していた」ほか、カタールは「ミサイルの迎撃に成功し、人的被害はなかった」 と発表した。市場では「イランの報復は限定的」と受け止められ、WTI原油先物価格が7%超急落したほ か、ダウ平均は一時400ドル超上昇した。また、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックス は一時98.35まで低下した。

ドル円は小幅ながら3日続伸。終値は146.15円と前営業日NY終値(146.09円)と比べて6銭程度の ドル高水準だった。20時過ぎに一時148.03円と5月13日以来の高値を付けたものの、148円台での滞空 時間は短かった。米早期利下げ観測の高まりを背景に、ドル全面安となった流れに沿って3時30分前に 一時146.01円付近まで下押しした。イランによる報復攻撃が限定的となったことや「トランプ米大統領 は中東でのさらなる軍事関与を望んでいない」との報道が伝わったことも米株高・原油安・ドル安の様相 を強めた。

なお、トランプ米大統領は「イランが対応したことでこれ以上の憎悪がないことを望む」「イランが事 前通知したことに感謝」と述べたと伝わった。

ユーロ円は3日続伸。終値は169.20円と前営業日NY終値(168.34円)と比べて86銭程度のユーロ高 水準。欧州市場では一時169.71円と昨年7月以来の高値を付けたものの、そのあとはドル円の失速につ れた売りが出たため168.74円付近まで伸び悩んだ。

【本日の東京為替見通し】ドル円、米早期利下げ観測の高まりが重し

東京タイムでは主な指標や注目のイベントは予定されていない。ドル円は日本株や時間外の米長期金利 の動向を睨みながらの動きとなるが、米早期利下げ観測の高まりが重しとなる。先週の米連邦公開市場委 員会(FOMC)では金利の据え置きを決定し、声明文は若干の修正にとどまった。また、パウエル米連邦準 備制度理事会(FRB)議長は「政策スタンスの調整を検討する前に、経済の見通しについてより多くの情 報を待てる状況にある」と述べ、利下げを急ぐことなく、関税引き上げの影響を見極めながら、金融政策 を運営していく考えを改めて示し、利下げ観測は高まらなかった。

ただ、先週末にウォラーFRB理事が関税によるインフレへの影響は一時的で、大きくないとの見解を示 し、「早ければ7月にも利下げできる状況にある」と述べた。これに続いて昨日はボウマンFRB副議長が 「インフレ圧力が抑制されれば、7月利下げを支持する可能性がある」と発言した。二人ともに7月と時 期を明確に取り上げ、利下げを支持する姿勢を示したことで利下げへの思惑が高まった。本日のNYタイ ムではパウエルFRB議長の議会証言が予定されており、同氏の発言に変化があるかどうかが注目される。

米軍が週末にイランの核施設3カ所を空爆し、イランが報復としてカタールの米軍基地へミサイル攻撃 をしたものの、事前にイランが被害を最小限にとどめるために攻撃の標的などを通達していたことなどで、 イランが報復攻撃を自重しているとの認識が高まり、中東情勢への過度な警戒感は和らいだ。本日早朝に はトランプ米大統領の「イスラエルとイランの間で、完全かつ全面的な停戦が合意された」との発言が伝 わっている。ただ、同氏の発言は二転三転することが多く、中東関連のヘッドラインには引き続き注意し たい。

なお、近年に直面したショック時と同様に今回の中東の緊迫化に「リスク回避の円買い」は見られてい ない。現状で円の投機ポジションが歴史的なロングに傾いていることを鑑みると、「リスクポジションを 解消して中立にする」という意味では、ドル円がドル売り・円買いではなくドル買い・円売りに傾斜して いるのもある程度納得ができそうだ。米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した17日時点の円ロングポ ジションは13万枚程度と、5月からロングの縮小が続いているものの引き続き高い水準であり、ロング 解消の動きが加速する可能性には要注意だ。

【本日の重要指標】※時刻表示は日本時間

特になし

<海外>

○17:00 ◎ 6 月独Ifo 企業景況感指数(予想:88.0)

○17:00 ◎ ベイリー英中銀(BOE)総裁、講演

○18:30 ◎ グリーン英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演

○20:15 ◎ デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁、講演

○21:00 ◎ カジミール・スロバキア中銀総裁、講演

○21:30 ◎ 5 月カナダ消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.5%/前年比1.7%)

○21:30 ◎ 1-3 月期米経常収支(予想:4490 億ドルの赤字)

○22:00 ◎ ラガルドECB 総裁、講演

○22:00 ◇ 4 月米住宅価格指数(予想:前月比横ばい)

○22:00 ◎ 4 月米ケース・シラー住宅価格指数(予想:前年比4.0%)

○22:15 ◎ ハマック米クリーブランド連銀総裁、講演

○22:35 ◎ ラムスデンBOE 副総裁、講演

○22:55 ◎ レーンECB 専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演

○23:00 ☆ パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、米下院金融サービス委員会で金融政策や経済情勢に

関する半期に一度の証言

○23:00 ◎ 6 月米消費者信頼感指数(予想:99.5)

○23:00 ◎ 6 月米リッチモンド連銀製造業景気指数(予想:▲10)

○25 日00:50 ◎ ブリーデンBOE 副総裁、講演

○25 日01:30 ◎ ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、講演

○25 日02:00 ◎ 米財務省、2 年債入札

○25 日02:45 ◎ カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、イベントに参加

○25 日03:00 ◎ コリンズ米ボストン連銀総裁、講演

○25 日05:00 ◎ バーFRB 理事、あいさつ

○NATO 首脳会議(オランダ・ハーグ、25 日まで)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。

※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

23日20:28プーチン露大統領

「米国によるイラン空爆を正当化する理由はない」

「われわれは、イラン国民の支援に取り組んでいる」

23日21:51ハセット米国家経済会議(NEC)委員長

「米連邦準備理事会(FRB)が利下げしない理由はない」

23日22:14ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁

「データは、全体的に、近い将来、経済活動の見通しが やや弱まることを示唆している」

「関税とユーロ高により輸出は落ち込むと予想」

「不確実性により投資決定が遅れている」

「成長見通しに対するリスクは引き続き下向きに傾いて いる」

「金利決定は、インフレ見通し、基礎インフレの動向、金 融政策の伝達の強さに基づいて行われる」

「インフレは2%前後で持続的に安定すると思われる」

「コモディティ価格を注意深く監視する」

23日23:13ボウマン米連邦準備理事会(FRB)副議長

「インフレ圧力が抑制されれば、7月にも利下げの可能 性がある」

「今後、雇用市場の下振れリスクをより重視すべき」

「貿易政策はインフレに『最小限の影響』しか及ぼさない 可能性が高い」

「データは貿易政策の変化による影響をあまり示してい ない」

「政府の政策変更によりインフレリスクは低下するはず だ」

「貿易の進展により見通しの不確実性は低下した」

「労働市場は堅調だが、軟化の兆候も現れている」

「中東紛争は商品価格の上昇につながる可能性があ る」

24日02:29グールズビー米シカゴ連銀総裁

「これまでのところ関税の影響は懸念されていたほど悪 くはない」

「関税はスタグフレーションを引き起こす石油ショックと 似ている」

「関税水準の引き下げと免除により関税の影響は緩和 される」

「現在の不確実性は不安を抱かせる」

「現在の移行期にはソフトな経済データに注目すること が重要」

24日05:01トランプ米大統領

「イランが対応したことでこれ以上の憎悪がないことを望 む」

「イランが事前通知したことに感謝」

※時間は日本時間

【日足一目均衡表分析】

<ドル円=90 日線を追うように調整も底堅さ維持へ>

上影小陽線引け。148.03 円と5 月13 日以来の148 円台回 復を果たす動きが先行した。 しかし、その後は146 円前半で低下中の90 日移動平均線 を追うように急速に調整。146.15 円で引けた90 日線とNY 終 値が重なる格好となった。ただ、一目均衡表・雲が支えとな り深押し回避につながりそうな状況は変わらず。今後の上昇 が見込まれる一目・転換線145.42 円もサポートしてより力 を発揮してきそう。底堅さを維持するとみる。

レジスタンス1 147.02(6/23 レンジ半値水準)
前日終値 146.15
サポート1 145.55(日足一目均衡表・雲の上限)
サポート2 145.08(日足一目均衡表・基準線)

<ユーロ円=昨日の上影を攻め込めるか注目>

上影陽線引け。前週末の高値を突破すると昨年7 月以来と なる169.71 円まで上昇した。引けにかけて169 円前半まで 押し戻されるも、3 手連続の陽線引け。一目均衡表が強い買 いシグナルとされる三役好転となっているなか、本日は前日 の上影部分を攻め込めるか注目したい。上影部のみならず前 日高値を突破できれば、昨年7 月以来の170 円の大台が否応 なく意識される。ただし、上影部を攻め込めない場合は5 日 線168.11 円への下押しもあり得る。

レジスタンス1 1.1666(ピボット・レジスタンス2)
前日終値 1.1578
サポート1 1.1518(6/23 レンジ半値水準)

<ユーロ円=昨日の上影を攻め込めるか注目>

上影陽線引け。前週末の高値を突破すると昨年7 月以来と なる169.71 円まで上昇した。引けにかけて169 円前半まで 押し戻されるも、3 手連続の陽線引け。一目均衡表が強い買 いシグナルとされる三役好転となっているなか、本日は前日 の上影部分を攻め込めるか注目したい。上影部のみならず前 日高値を突破できれば、昨年7 月以来の170 円の大台が否応 なく意識される。ただし、上影部を攻め込めない場合は5 日 線168.11 円への下押しもあり得る。

レジスタンス1 170.12(ピボット・レジスタンス1)
前日終値 169.20
サポート1 168.11(5 日移動平均線)

<豪ドル円=上向きの21 日線の流れに乗れるか>

陽線引け。94 円レンジを中心としたもみ合いが継続してお り、下押すも21 日移動平均線までには至らず切り返した。 21 日線は緩やかに上昇しており、この流れに乗って今月に入 り抵抗となっている節目の95 円を突破できるか注目したい。 超えればさらに上値余地を拡大し、先月13 日高値95.65 円 を見据えた動きとなろう。

レジスタンス1 95.65(5/13 高値)
前日終値 94.40
サポート1 93.70(21 日移動平均線)