Titan FX(タイタンFX)

デイリーレポート 6月30日

June 30, 2025

【前日の為替概況】ユーロドル、7日続伸も1.17ドル半ばでは伸び悩みカナダドルは大幅安

27日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは小幅ながら7日続伸。終値は1.1718ドルと前営業日 NY終値(1.1701ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ高水準だった。中東情勢を巡る懸念が後退した ことや、米利下げ観測の高まりを背景にユーロ買い・ドル売りが先行。欧州株相場の上昇を背景にリスク・ オンのユーロ買い・ドル売りも入り、22時過ぎに一時1.1753ドルと2021年9月以来約3年9カ月ぶり の高値を付けた。ただ、買い一巡後は上値が重くなった。月末が近づく中、ロンドン16時のフィキシン グに向けたドル買いのフローが観測されたほか、週末を控えたポジション調整目的の売りが出て、3時30 分過ぎに1.1688ドル付近まで下押しした。カナダドルに対する米ドル買いも相場の重しとなった。

カナダドルは大幅安。「石油輸出国機構(OPEC)プラスは7月会合で大規模な増産を検討」との一部報 道をきっかけに原油先物相場が失速すると、産油国通貨とされるカナダドルに売りが先行した。トランプ 米大統領が自身のSNSに「米国産乳製品への法外な関税や米ハイテク企業に対するデジタルサービス税の 導入を理由に、カナダとの通商協議を全て打ち切る」と表明すると全般カナダドル売りが活発化。米ドル カナダドルは一時1.3759カナダドルまで上昇したほか、カナダドル円は105.24円まで値を下げた。

ドル円は反発。終値は144.65円と前営業日NY終値(144.42円)と比べて23銭程度のドル高水準だっ た。米相互関税の停止期限延期の可能性が意識される中、米国株相場が底堅く推移すると、投資家のリス ク志向が改善し円売り・ドル買いが出た。ロンドン・フィキシングに向けたドル買いのフローも入ると、 一時144.95円と日通し高値を付けた。ただ、フィキシング通過後はやや伸び悩んだ。

ユーロ円も反発。終値は169.48円と前営業日NY終値(168.98円)と比べて50銭程度のユーロ高水準。 欧米株高を背景にリスク・オンの円売り・ユーロ買いが優勢になると、一時169.81円と昨年7月以来約 11カ月ぶりの高値を更新した。ただ、そのあとは169.18円付近まで伸び悩む場面があった。

【本日の東京為替見通しドル円、イラン関連やトランプ関税ヘッドラインに要警戒か

本日の東京外国為替市場のドル円は、7月3日に発表される米6月雇用統計を控えて、トランプ関税や イラン情勢に関するヘッドラインに注視していく展開が予想される。

先週末に発表された米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視しているPCEデフレーターの 5月分は、前年比+2.3%と4月の同比+2.2%から上昇していた。しかし、フェドウオッチでの年内利下げ 見通しは3回となっており、6月FOMCのドット・プロット(金利予測分布図)での2回を上回っている。 今後は、6月の米雇用統計や物価指標を見極めていくことになる。

中東情勢に関しては、トランプ米大統領は、イランがウラン濃縮活動を続け、核兵器保有の懸念が強ま ったと判断すれば、再び対イラン空爆に踏み切ると表明しつつ、今週にもイランと協議して何らかの合意 を結ぶ可能性を示唆していた。

23日に米軍によるイラン核関連施設への空爆を受けて、ドル円は148.03円まで上昇していたが、24 日時点のIMM通貨先物の非商業(投機)部門の円のネット買い持ちポジションは、前週比+1400枚の132277 枚に増えていた。昨年の7月2日時点では、過去最大の円売り持ちポジション184223枚を記録していた が、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入や日銀の利上げなどで、手仕舞いを余儀なくされた。今年 は、過去最大の円買い持ちポジション(4/29:179212枚)からやや減少傾向にあるポジションの手仕舞 いのタイミングに注目していくことになる。

トランプ関税に関しては、7月9日の「相互関税」の上乗せ分の猶予期限が迫る中、英国と中国とは合 意に達したものの、カナダとの貿易交渉は打ち切られ、欧州連合(EU)や日本との貿易交渉は難航が伝え られている。赤沢経済再生相はラトニック米商務長官らと第7回日米通商交渉に臨んでいるが、トランプ 米大統領は日本との自動車貿易について不満を表明している。

ベッセント米財務長官は、7月9日の期限を9月1日のレーバーデーまで延長する可能性を示唆してい るものの、トランプ米大統領は延長に否定的であり、関連ヘッドラインに注視しておきたい。

ベッセント米財務長官は、トランプ米政権が8-10月辺りに選任する予定と報じられた次期FRB議長候 補に挙がっていたが、「私はワシントンで最高の仕事に就いている。経済と米国民にとって最善の人物は 誰か、大統領が判断する」と述べていた。次期FRB議長候補を巡るトランプ米大統領の突発的な見解、関 連ヘッドラインにも警戒しておきたい。

【本日の重要指標】※時刻表示は日本時間

<国内>

○08:50 ◎ 5 月鉱工業生産速報(予想:前月比3.5%/前年比1.6%)

○14:00 ◇ 5 月新設住宅着工戸数(予想:前年比▲14.3%)

○19:00 ◇ 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)

<海外>

○10:00 ◇ 6 月ANZ 企業信頼感

○10:30 ◎ 6 月中国製造業購買担当者景気指数(PMI、予想:49.6)

○15:00 ◎ 5 月独小売売上高(予想:前月比0.5%/前年比3.6%)

○15:00 ◇ 5 月独輸入物価指数(予想:前月比▲0.4%/前年比▲0.8%)

○15:00 ☆ 1-3 月期英国内総生産(GDP)改定値(予想:前期比0.7%/前年比1.3%)

○15:00 ◇ 1-3 月期英経常収支(予想:203 億ポンドの赤字)

○16:00 ◇ 6 月スイスKOF 景気先行指数(予想:99.3)

○16:00 ◇ 5 月トルコ失業率

○16:00 ◇ 5 月トルコ貿易収支(予想:65.0 億ドルの赤字)

○17:30 ◇ 5 月英消費者信用残高(予想:11 億ポンド)

○17:30 ◇ 5 月英マネーサプライM4

○19:30 ◎ 5 月インド鉱工業生産(予想:前年同月比2.3%)

○21:00 ◎ 6 月独消費者物価指数(CPI)速報値(予想:前月比0.2%/前年比2.2%)

○21:00 ◎ 5 月南アフリカ貿易収支(予想:260 億ランドの黒字)

○22:45 ◎ 6 月米シカゴ購買部協会景気指数(予想:42.7)

○23:00 ◎ ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演

○1 日02:00 ◎ グールズビー米シカゴ連銀総裁、討議に参加

○1 日04:00 ◎ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、講演

○ECB 主催の国際金融会議「ECB フォーラム」(ポルトガル・シントラ、2 日まで)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。

※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

27日05:28トランプ米大統領

「インドと近く(協定を)合意する可能性」

28日01:09

「インドとの貿易障壁の完全撤廃を求める」

「問題は米連邦準備理事会(FRB)の奴だ」

「この先、中国と貿易する」

「関税を支払わなければならなくなるため、一部の国は 失望するだろう」

28日02:50

「デジタルサービス税を理由にカナダと交渉を終了」

「カナダとの貿易交渉をすべて打ち切る」

「今後7日以内にカナダに関税水準を伝える」

28日05:47

「パウエルFRB議長に辞任してもらいたい」

「(カナダについて)我々がすべてのカードを持っている」

「カナダはデジタル関税を撤廃するだろう」

「利下げをしたい誰かをFRB議長に任命したい」

「今なら金利は1%になるはずだ」

27日06:22ラトニック米商務長官

「来週ごろに多くの合意を発表する」

「中国との合意に署名した」

「税制法案は今後1-2週間で可決されるだろう」

27日06:56メルツ独首相

「米国との貿易協定が実現不可能な場合、EUは自らの 利益を守る」

「EU首脳らは欧州委員会委員長に迅速な米国との貿易 協定締結を要請」

27日07:09フォンデアライエン欧州委員長

「EUは米国と貿易合意の用意」

「同時にEUは米と貿易合意に至らない可能性に備えて いる」

27日07:14マクロン仏大統領

「欧州委員会委員長は我々の関税提案をまだ提示して いない」

「最適な関税合意は関税ゼロ」

「迅速かつ公正なEU・米国間の貿易協定を支持する」

27日07:40ハセット米国家経済会議(NEC)委員長

「税制法案が7月4日までに可決されると強い自信を持 っている」

「いくつかの歳出削減パッケージをすでに準備」

「多くの貿易合意を控えている」

「インドとの合意に非常に近づいている」

「誰もがFRBの指導部交代を予想」

27日08:19カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁

「関税が経済に与える影響をより的確に評価する必要」

「労働市場は良好だが減速しつつある」

「独立した金融政策がインフレ抑制と雇用改善を支援」

「データ重視で政治的影響を受けない意思決定を確認」

「インフレ率は依然2%を上回っており、目標水準への 回帰が必要」

27日11:16加藤財務相

「超長期債の買い入れ消却、課題を踏まえ慎重に検討」

「合成麻薬フェンタニルを含む違法薬物の取引を防止す るため、関係当局と緊密に連携」

27日15:01クノット・オランダ中銀総裁

「現在のECB金利は中立水準にあり良い状態だ」

「インフレリスクは現在、上振れ・下振れ両方の可能性」

「ECBによる追加利下げの可能性は排除できない」

「ECBはしばらくの間、金利を据え置く必要があるかもし れない」

27日17:52デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁

「インフレ目標2%を達成できると確信している」

27日20:44ベッセント米財務長官

「中国との緊張緩和に近づいている」

「中国との分断は回避したい」

「報復税は、不公正な関税への対抗措置」

28日05:33

「米国は依然として強いドル政策を維持している」

「通貨は上下に動くもの」

「欧州の財政支出の増加はユーロ高につながると示唆 している」

「約20カ国は相互税率が適用されるか、誠意を持って 交渉している場合は10%のベースラインが適用される」

「すべてはトランプ米大統領次第だ」

「USTRはカナダのデジタルサービス税に関する301調 査を開始するだろう」

※時間は日本時間

【日足一目均衡表分析】

<ドル円=雲の下限や21 日線を念頭に置いた取引に>

陽線引け。144 円前半では支えられ、日足一目・雲の中に 入り込む場面があった。もっとも一目・基準線の手前では伸 び悩み、雲の下限を割り込んで引けている。 雲の下限は本日144.61 円、その下144.57 円の21 日線と ともに念頭に置くべきポイントとなる。先週末に抵抗として 働いた基準線は本日も145.08 円に位置し、超えた場合でも 145 円台には雲の上限や転換線など意識すべき水準は多い。

レジスタンス1 145.55(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 144.65
サポート1 143.75(6/26 安値)
サポート2 142.80(6/13 安値)

<ユーロドル=調整に注意しながら買い場探しは継続>

陽線引け。1.16 ドル後半で底固めすると再び上値を試し、 1.17 ドル半ばで2021 年9 月以来の高値を更新した。一巡後 は上げ幅を縮小するも、7 手連続の陽線引け。 レンジの上向きシフトは着実に続き、上昇トレンドの強さ を示唆。約3 年9 カ月ぶりの高値更新で調整には注意しなが らも、買い場探しは変わらずか。26 日安値を下抜けた場合で も、1.16 ドルの日足一目・転換線が次の支持水準と見込む。

レジスタンス1 1.1789(2021/9/17 高値)
前日終値 1.1718
サポート1 1.1655(6/26 安値)

<ユーロ円=主要線は全て上向き、日柄は気にかけるべきか>

陽線引け。前日の安値圏168 円半ばが支えとなり、169 円 台で上値を試す展開に。昨年7 月以来の高値となる169.81 円を付けて上昇が一服するも、下押し幅は限られた。 週明け168 円割れに位置する日足一目・転換線は、先週末 の高値超えで水準を切り上げる。基準線や短・中・長期の移 動平均線も上向き。ただ、5 月下旬を底とした上昇期間は26 日と、一目の基本数値に達したことは気にかけておきたい。

レジスタンス1 170.49(ピボット・レジスタンス2)
前日終値 169.48
サポート1 168.56(6/26 安値)

<豪ドル円=転換線の方向性を尊重し買い目線>

円まで週レンジの上限を広げた。もっとも95 円台を目指す ほど勢いは強まらず、一巡後は失速して2 手連続の陰線引け。 転換線は本日も94.33 円に位置し、先週末高値を超えると 水準を切り上げてくる。同線の方向性を尊重し、買い目線で 臨みたい。しかしながら、約2 週間も支えとなっている93 円後半を割り込むと、下値余地を探る展開もあり得そうだ。

レジスタンス1 95.57(5/14 高値)
前日終値 94.47
サポート 1 93.81(6/19安値)