Titan FX(タイタンFX)

デイリーレポート 7月4日

June 4, 2025

【前日の為替概況】ドル円、一時145.23円まで上昇ユーロドルは続落も1.17ドル前半で下げ渋る

3日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は144.93円と前営業日NY終値(143.66円)と 比べて1円27銭程度のドル高水準だった。米労働省が発表した6月米雇用統計では非農業部門雇用者数 が前月比14.7万人増と予想の11.0万人増を上回り、失業率は4.1%と予想の4.3%より強い内容となっ た。米労働市場の減速に対する懸念が後退すると、米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが先行。22 時前に一時145.23円と日通し高値を更新した。

買いが一巡すると144.61円付近まで下押しする場面もあったが、23時発表の6月米サプライマネジメ ント協会(ISM)非製造業指数が50.8と予想の50.6をやや上回ると再び強含んだ。

なお、市場では「前日に発表された6月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が3.3 万人減と予想の9.5万人増を大幅に下回ったことで、雇用統計の下振れが懸念されていたが、良好な結果 を受けて投資家の間で買い安心感が広がった」との声が聞かれた。

ユーロドルは続落。終値は1.1757ドルと前営業日NY終値(1.1799ドル)と比べて0.0042ドル程度の ユーロ安水準だった。良好な米雇用統計をきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行すると一時1.1718ド ルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。欧米株価の上昇を背景にリスク・オン のユーロ買い・ドル売りが入ると、23時過ぎに1.1790ドル付近まで持ち直した。ただ、米ISM非製造業 指数が予想を上回ると再び上値が重くなった。

なお、ベッセント米財務長官は「実質金利は現時点で非常に高い」「7月の利下げがなければ、9月によ り大幅な利下げの可能性もあるだろう」と述べたほか、最近のドル安について「ドルの価値は強いドル政 策と何ら関係ない」「強いドル政策というのは、ドルが世界の準備通貨であり続けるために米国が長期的 に必要な行動を十分に取っているかどうかが鍵を握る」との考えを示した。

ユーロ円は続伸。終値は170.39円と前営業日NY終値(169.49円)と比べて90銭程度のユーロ高水準。 米国株高を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが優勢となった。23時過ぎに一 時170.61円と昨年7月以来約1年ぶりの高値を更新した。

ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時198.10円、豪ドル円は95.37円、NZドル円は 88.05円、カナダドル円は107.03円、スイスフラン円は182.46円、メキシコペソ円は7.79円まで値を 上げた。

【本日の東京為替見通し】ドル円、強い米雇用統計は買い要因だが貿易赤字拡大で伸び悩みか

本日の東京外国為替市場のドル円は、米6月雇用統計で米雇用情勢の悪化懸念が後退したことで底堅い 展開が予想される。しかしながら、トランプ米大統領が対日相互関税率の引き上げの可能性を警告してい ることで、上値も重くなりそうだ。

米6月雇用統計は失業率が4.1%で、5月の4.2%から低下、非農業部門雇用者数は前月比+14.7万人で、 5月+14.4万人(修正値)から増加した。政府雇用者数が7.3万人増加したものの、民間雇用者数は7.4 万人の増加に留まったこと、失業率の低下は13万人が労働力から離脱したことが要因となっている。

雇用統計と同時に発表された6月の貿易赤字は輸出の減少により715.17億ドルとなり、今年1-5月は 5223.75億ドルとなり、昨年同時期の3473.40億ドルから50%増えていた。第2次トランプ米政権は、貿 易赤字の削減を標榜してトランプ関税を打ち出しているものの、貿易赤字が大幅に拡大していることで、 高関税率が賦課される可能性が高まっている。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッ チ」では、7月FOMCでの0.25%の利下げの可能性はなくなったものの、ベッセント米財務長官による利 下げ圧力を受けて、依然として年内2回の利下げが見込まれている。

なお、トランプ米大統領が本日の独立記念日に署名することになっている大規模な減税・歳出法案「Big, BeautifulBill(大きく美しい法案)」は、米下院で賛成218票対反対214票の僅差で可決されたことで、 目論見通りに成立することになる。

大規模な減税・歳出法案が成立して、債務上限も引き上げられることで、2011年8月のような米国債 ショックの再現の可能性は低下している。

【本日の重要指標】※時刻表示は日本時間

<国内>

○08:30 ◇ 5 月家計調査(消費支出、予想:前年比1.2%)

<海外>

○15:00 ◎ 5 月独製造業新規受注(予想:前月比▲0.2%/前年同月比5.7%)

○15:45 ◇ 5 月仏鉱工業生産(予想:前月比0.3%)

○16:00 ◇ 6 月スイス失業率(季節調整前)

○17:00 ◎ エルダーソン欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演

○17:30 ◎ 6 月英建設業購買担当者景気指数(PMI、予想:48.5)

○18:00 ◎ 5 月ユーロ圏卸売物価指数(PPI、予想:前月比▲0.6%/前年比0.3%)

○21:15 ◎ ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演

○5 日02:30 ◎ テイラー英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演

○5 日03:00 ◎ 6 月ブラジル貿易収支(予想:63.00 億ドルの黒字)

○米国(独立記念日)、休場

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。

※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

3日06:16スターマー英首相

「リーブス氏は今後何年も財務相を務める」

「リーブス氏と強い関係にある」

「リーブス氏の涙は私や政治とは全く関係ない」

3日19:33

「私はリーブス財務相を全面的に信頼している。私たち は一体となって取り組んでいる」

「市場の反応についてコメントを控える」

「2024年予算では困難な対応を行い、難しい決断をし た」

3日10:18トランプ米大統領

「下院は今夜、税制・歳出法案を採決する準備が整って いるようだ」

「下院共和党は団結している」

3日10:37高田日銀審議委員

「内外金融政策スタンスの違い、為替中心に市場変動リ スクも」

「前向きな企業行動を確認なら、緩和調整が引き続き必 要」

「足元は利上げいったん休止局面、様子見後に再ギア シフト」

「国内動向をみる限り、物価安定の目標実現が目前に 迫りつつある局面」

「米政策への期待次第で市場が大きく変動する可能性 に留意」

「物価目標実現への動き維持すべく、緩和的な金融環

「市場全体の機能度改善を念頭に、年限別の需給動向 や流動性踏まえ国債買い入れの減額進めていく必要」

3日14:17

「事前の関税の想定が変われば、自ずと経済の見通し も変わる」

「利上げ休止期間がどのくらいなのか予断持って申し上 げられない」

「7月は関税関連のメニューそろっている、よく見ていき たい」

「目標が目前に迫っているが達成されていないため、緩 和環境を維持」

「足元は、あくまで利上げはいったん休止局面」

3日16:25中国商務省報道官

「中国の利益を損ねるいかなる貿易合意にも反対」

「米中の健全な貿易関係の推進を期待」

3日17:41メルツ独首相

「米国との関係が以前ほど強固であり続けるかには正 当な疑念」

「今こそヨーロッパの時代だ」

「米国との関係維持に全力を尽くすが、米国の欧州への 関与が減る可能性に備えなければならない」

3日20:25ベッセント米財務長官

「インフレ期待は低下していくはずだ」

「債務上限措置により2027年まで対応できる見込み」

「本日午前以降はXデー(資金枯渇日)を心配する必要 はない」

「2年物米国債の動きは翌日物金利が高すぎることを示 している」

「米国債への需要は非常に強いと見ている」

「各国に対し、貿易協議を長引かせないよう警告」

「関税は4月2日の水準まで再び引き上げることが可 能」

4日00:58

「参院選を控え、日本は今、厳しい状況にある」

「迫っている日本の選挙が交渉を制約している可能性」

「今朝、EUの貿易担当者と会談」

「私の理解では、ベトナムとの合意は原則的に成立し た」

「今利下げがなければ、9月により大幅な利下げの可能 性も」

「実質金利は現時点で非常に高い」

4日02:53

「市場は税法案が財政的に慎重で、成長促進的である と示唆」

「債務問題に関しては正しい方向に向かっていると確 信」

「ドルの消滅は過去に何度も予測されてきた」

「中国の通貨は非兌換性である」

「ドルの価値は強いドル政策とは無関係」

「ユーロが1.20ドルに達したら、欧州は騒ぎ立てるだろ う」

3日20:27リーブス英財務相

「税制変更について憶測するつもりはない」

「今日は新しい一日。私は仕事に専念する」

「昨日動揺していたのは確かだが、それは個人的な問 題であり、詳細には触れない」

3日20:37欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(6月5 日分)

「一部メンバーは、金利を現状維持する根拠があると見 ている」

「関税引き上げと最近のユーロ高は輸出の重しとなるは ず」

「中期的なインフレ圧力を過小評価している可能性がい くつかある」

「2026年はインフレ率が2%を下回る重要な年」

「データは第2四半期のユーロ圏成長の弱さと高まる不 透明感を示唆」

「金利はすでに緩和的な水準にある可能性も指摘され た」

「2026年のインフレ率下振れを過大評価すべきではな い」

「ユーロ高は輸出の逆風を強める可能性がある」

「貿易摩擦がさらに激化すれば、成長とインフレは基準 予測を下回るとスタッフは予想」

「適切な政策が維持されれば、下振れは一時的」

3日21:41フォンデアライエン欧州委員長

「米国との貿易協定を結ぶ用意はあるが、合意に至らな くても対応できる」

3日22:23ウンシュ・ベルギー中銀総裁

「物価リスクは下振れ方向へ進むと予想」

「追加利下げの可能性に不快さはない」

4日01:31ボスティック米アトランタ連銀総裁

「物価上昇圧力が当面続く著しいリスクがある」

「FRBは雇用政策についてより明確に議論する必要が ある」

「雇用市場は基本的に目標水準に達しており、引き続き インフレに焦点を当てることができる」

「最近のインフレ指標はここ数カ月、目標水準を維持し ているが、将来的にはインフレ率が上昇することを示 唆」

※時間は日本時間

【日足一目均衡表分析】

<ドル円=144 円台、145 円台と意識すべき水準多い>

大陽線引け。前日安値の手前となる143 円半ばで下値を固 めて上昇。日足一目・雲の中に入り込み、145 円前半の基準 線を上抜けたところで上昇が一服した。2 手連続の陽線引け。 一目・雲の下限は144.76 円に位置し、144.40 円台まで低 下した転換線とともに目先の下値めど。145 円台では基準線 が145.21 円、145.50 円台には雲の上限と90 日線とこちらも 意識すべき水準は多い。

レジスタンス1 146.19(6/24 高値)
前日終値 144.93
サポート1 143.96(1-3 日レンジの半値)
サポート2 143.32(7/2 安値)

<ユーロドル=転換線の方向性を尊重し買い目線>

陰線引け。2 日高値1.1810 ドルに並んだところで上値を抑 えられ、1.17 ドル台で売り戻しが優勢となった。6 月30 日 安値の手前1.17 ドル前半で下落一服も、2 手連続の陰線引け。 日足一目・転換線は1.1702 ドルまで上昇し、来週も水準 を切り上げる見込み。同線の方向性を尊重し、6 月30 日も支 えられた1.17 ドル手前を支持に買い目線。ただ大台を割り 込むと、1.15 ドル後半の基準線が意識されそうだ。

レジスタンス1 1.1829(7/1 高値)
前日終値 1.1757
サポート1 1.1702(日足一目均衡表・転換線)

<ユーロ円=169 円後半の5 日線付近で底固めできるか>

陽線引け。下押し水準は169.30 円台に留め、上値を試す 展開に。6 月30 日高値を上抜けると170 円台乗せに成功した。 2024 年7 月以来の高値を170.61 円まで更新している。 日足一目・転換線は昨日安値の下169.27 円まで上昇し、 来週前半も水準を切り上げる見込み。まずは169 円後半の5 日線辺りで底固めできるかを確認し、昨年7 月以来の171 円 台を目指す展開となるか。

レジスタンス1 171.09(2024/7/23 高値)
前日終値 170.39
サポート1 169.27(日足一目均衡表・転換線)

<豪ドル円=5 月中旬の高値圏をこなせるか注目>

陽線引け。94.60 円台の日足一目・転換線を上抜け、買い に勢いがついた。先週末から抑えられた94.80 円台を超えて 95 円台に乗せ、5 月中旬以来の95.37 円まで上値を伸ばした。 朝方に転換線は94.67 円に位置しているが、昨日高値を超 えると水準を切り上げてくる。同線を支持に買いスタンスで 臨みたい。まずは5 月中旬の高値圏95.50-60 円台をこなせ るかに注目。超えると95.90 円台の200 日線が視野に入る。

レジスタンス1 95.94(200 日移動平均線)
前日終値 95.23

サポート1 94.67(日足一目均衡表・転換線)