Titan FX(タイタンFX)

デイリーレポート 7月9日

July 9, 2025

【前日の為替概況】ドル円、続伸も147円手前で一服ユーロドルは反発

8日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は146.58円と前営業日NY終値(146.05円)と 比べて53銭程度のドル高水準だった。米国の関税政策によって日銀の追加利上げと米連邦公開市場委員 会(FOMC)の追加利下げがさらに遠のくとの思惑も広がるなか、円売り・ドル買いが優勢となった。米 10年債利回りが4.43%台まで上昇幅を拡大したことを受けて、連日で米長期金利の上昇を手掛かりにし た買いも進み、24時過ぎには一時146.98円と6月23日以来の高値を更新した。もっとも、節目の147.00 円手前では買いも一服。その後に米10年債利回りが4.39%台まで上昇幅を縮小すると、146円台半ばま で押し戻された。

なお、トランプ米大統領は関税の交渉期限について「8月1日の期限の延長は認められない」との認識 を示したほか、銅や銅製品に対して50%、医薬品に対しては最大200%の分野別関税を課すと主張した。

ユーロドルは反発。終値は1.1725ドルと前営業日NY終値(1.1709ドル)と比べて0.0016ドル程度の ユーロ高水準だった。全般にドル買いが進んだ流れに沿って売りに押される展開となり、23時過ぎに 1.1683ドルまで下押し。ただ、1.17ドル割れ水準では昨日同様に下値を拾う動きも見られ、米金利の上 昇とドル買いが一服すると1.1730ドル近辺まで下げ渋った。

ユーロ円は続伸。終値は171.86円と前営業日NY終値(171.03円)と比べて83銭程度のユーロ高水準 だった。ドル絡みの取引が中心となった影響で方向感は乏しかったが、昨年7月以来の高値となる172.02 円まで上値を伸ばす場面も見られた。

【本日の東京為替見通し】ドル円は堅調推移、RBNZは金利据え置き見通し

本日の東京外国為替市場のドル円は、トランプ関税や米10年債利回りの上昇を背景に上値を探る展開 が予想される。

ドル円は、トランプ関税の交渉期限が8月1日まで延期されたことで、29-30日の米連邦公開市場委員 会(FOMC)や30-31日の日銀金融政策決定会合では「不確実性」を理由に金融政策の維持が見込まれるこ とや、米10年債利回りの上昇基調を背景に堅調推移が予想される。

ドル円相場の道標ともいえるシカゴIMMの円のネット買い持ちポジションは、4月29日時点の過去最 大規模の179212枚から、直近7月1日時点では127338枚に減少している。昨年7月には、過去最大規模 の円の売り持ちポジションは、本邦通貨当局のドル売り・円買い介入や日銀の利上げにより手仕舞いを余 儀なくされた。今年は円の買い持ちになっているが、昨年同様に7月の手仕舞いの水準、タイミングを見 極めていくことになる。

シカゴIMMは、今年、ドル円が155円付近の頃、円売り持ちから買い持ちに転換し、152円前後で過去 最大規模の買い持ちポジションになっていた。円の買い持ちポジションを手仕舞う目安としては、200日 移動平均線の149.70円付近を念頭に相場に臨んでいきたい。

4月2日のトランプ関税公表第1段の時は、ドル円は対日相互関税24%へのネガティブサプライズによ り、150円台から149円台まで下落した。その後、7月9日までの適用猶予を受け、4月22日に139.89 円の安値をつける局面があったものの、5月12日には米中通商協定の合意を受けて148.65円まで反発し た。その後142円台まで下押す局面があったものの、7月7日のトランプ関税公表第2段での対日相互関 税率25%と8月1日までの通商交渉期限の先送りを受けて、昨日は146.98円まで上昇している。

11時に発表されるニュージーランド準備銀行(RBNZ)の政策金利は据え置きが予想されており、昨年8 月からの6会合連続利下げ(※5.50%から3.25%へ)も小休止となる見込みとなっている。

ホークスビー総裁も「金利は中立水準に近い」と言及しており、声明文では、年内に1-2回程度の利下 げを織り込んだ金利先物市場との整合性を見極めることになる。

なお、四半期に一度示されるRBNZによるフォワードガイダンスでは、今年年末の政策金利を2.92%と しており、あと1回の追加利下げが見込まれている。

リスクシナリオとしては、昨日豪準備銀行(RBA)が金利先物市場で0.25%の利下げをほぼ100%織り 込んでいた予想に反して据え置きを決定したように、据え置き予想に反して追加利下げを決定した場合と なる。

【本日の重要指標】※時刻表示は日本時間

<国内>

○08:50 ◇ 6 月マネーストックM2

<海外>

○10:30 ◎ 6 月中国消費者物価指数(CPI、予想:前年比横ばい)

○10:30 ◎ 6 月中国生産者物価指数(PPI、予想:前年比▲3.2%)

○11:00 ☆ ニュージーランド準備銀行(RBNZ)、政策金利発表(予想:3.25%で据え置き)

○20:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数

○20:00 ◎ デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁、講演

○21:00 ◎ 6 月メキシコCPI(予想:前年比4.31%)

○21:15 ◎ ナーゲル独連銀総裁、講演

○23:00 ◇ 5 月米卸売売上高(予想:前月比0.2%)

○23:30 ◇ EIA 週間在庫統計

○10 日02:00 ◎ 米財務省、10 年債入札

○10 日03:00 ☆ 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6 月17 日-18 日分)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。

※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

8日08:08韓国政府

「米国との同盟関係を基盤に緊密に協力していく方針を 表明」

「米国との首脳会談を早期に実現したい意向を伝達」

8日08:32トランプ米大統領

「関税の8月1日期限は確定だが、100%ではない」

「関税通知はほぼ最終提案」

8日23:47

「8月1日の期限の延長は認められない」

9日01:34

「プーチン露大統領には不満」

「ロシアへの制裁を検討中」

「パウエルFRB議長は直ちに辞任すべきだ」

「直ちに金利を引き下げる人材を任命すべき」

「米ドルは王者であり、我々はこの状態を維持するよう 努める」

9日01:59

「銅に50%の関税を賦課する」

8日09:24石破首相

「米国と可能な限り早期の合意を目指す」

「関税引き上げを発表したことは誠に遺憾」

8日11:21加藤財務相

「現時点でベッセント米財務長官と為替に関し具体的な 協議は想定していない」

「(関税に関して)日米間で折り合うことができない点が 残っている」

8日13:30オーストラリア準備銀行(RBA)声明

「本日の政策決定は賛成6、反対3」

「理事会は今後もデータやリスク評価の変化に細心の 注意を払い、世界経済・金融市場の動向、国内需要のト レンド、インフレや労働市場の見通しを注視」

「物価の安定と完全雇用の達成という使命に集中し、必 要と判断すればあらゆる措置を講じる方針」

「インフレリスクがよりバランスの取れたものになり、労 働市場が依然として強いと判断」

「理事会は依然として慎重な姿勢を保っている」

「インフレ率が持続的に2.5%に到達することを確認する ため、もう少し情報を待つことができると判断」

「民間国内需要は徐々に回復しており、実質家計所得も 増加、一部の金融ストレス指標も緩和している」

「労働市場の状況は依然としてタイトであることが示唆」

「単位労働コストの増加率は高止まり」

「家計消費の回復ペースが当初の予想よりやや遅れる リスクがある」

8日11:21ブロック豪準備銀行(RBA)総裁

「慎重かつ段階的な緩和アプローチを維持することが適 切」

「次回の会合までにはさらに多くのデータや情報が得ら れるだろう」

「我々が依然として正しい道を進んでいることを確認した い」

「月次のインフレデータはやや変動が大きすぎる」

「インフレデータに対する我々の解釈は市場とはやや異 なっていた」

8日14:51赤沢経済再生相

「日米協議が合意に至っていないのは日本として安易な 妥協をしなかったため」

「ラトニック米商務長官と電話協議し、協議続けることを 確認」

「追加関税に加え米が関税引き上げたのは誠に遺憾」

8日15:20

「自動車産業は基幹産業、自動車で合意なければ全体 の合意ない」

「農業を犠牲にする交渉する気は毛頭ない」

8日22:52

「ベッセント米財務長官と電話会談を実施」

「日米が積極的に関税の交渉を継続することで合意」

「日本は引き続き米国と互恵的な合意を目指していく」

※時間は日本時間

【日足一目均衡表分析】

<ドル円=雲上抜けの勢いが続くか>

上影陽線引け。下げても145.83 円までと日足・一目均衡 表の雲上限145.55 円にタッチすることなく切り返すと、 146.98 円まで上昇。ただ、節目の147 円を前に伸び悩んだ。 今週に入り雲を上抜き、その後も上昇の勢いが保たれてい ることで、目先は上値が意識されやすいと見る。昨日の上伸 を阻んだ147 円台に乗せると、先月23 日高値148.03 円を視 野に入れた動きが見込まれる。下押した場合は昨日安値がサ ポートとなるか注目したい。

レジスタンス2 148.03(6/23 高値)
レジスタンス1 146.98(7/8 高値)
前日終値 146.58
サポート1 145.83(7/8 安値)

<ユーロドル=21 日線を下抜けると基準線が視野に>

上影陽線引け。1.1683 ドルまで下押すも7 日安値を割り込 んだところで下げが一服。その後切り返したが1.1765 ドル までと、7 日高値に届かず伸び悩んだ。2 手ぶりの陰線引け。 7 日高値に上値を押さえられたことで、上値の重いムード は続いているもよう。昨日安値を割り込み21 日移動平均線 1.1643 ドルでも下げ止まらないとなると、日足・一目均衡表 の基準線1.1593 ドルが試されると見る。

レジスタンス1 1.1765(7/8 高値)
前日終値 1.1725
サポート1 1.1593(日足・一目均衡表・基準線)

<ポンド円=200 円の大台を意識>

陽線引け。7 日高値を上抜くと199.48 円まで上伸して昨年 11 月以来の高値水準となった。 一目均衡表では三役好転が点灯するほか、引値でも199 円 台を維持しており、上昇の勢いが続いている様子。昨日高値 を上抜くと、200 円の大台が否応なく意識されるだろう。も し大台に乗せると、昨年7 月24 日高値201.19 円が次の目処 として挙げられる。

レジスタンス1 200.00(心理的節目)
前日終値 199.22
サポート1 198.11(ピボット・サポート2)

<NZ ドル円=昨日高値上抜けで89 円が視野に>

陽線引け。昨日は1 月以来となる88.22 円まで上昇するも 伸び悩み、88 円台を維持できずに引けた。 一目均衡表では三役好転が点灯中だが、200 日移動平均線 はわずかに下向きとなっており、目先の上昇スピードは緩や かと見込まれる。昨日高値を超えると、おぼろげながら1 月 以来となる89 円が見えてきそうだ。

レジスタンス1 89.11(1/27 高値)
前日終値 87.90
サポート1 87.16(ピボット・サポート 2)