Titan FX(タイタンFX)

デイリーレポート 7月15日

July 15, 2025

【前日の為替概況】ドル円、続伸米長期金利上昇で円売り・ドル買いが進行

14日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は147.72円と前営業日NY終値(147.43円) と比べて29銭程度のドル高水準だった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.44%台まで上昇 すると円売り・ドル買いが進行。5時30分前に一時147.78円と6月23日以来の高値を付けた。

ただ、本日は米経済指標の発表などもなく手掛かり材料に欠けたことから、一本調子で上昇する展開に はならなかった。市場では「明日15日発表の6月米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたい」との声 も聞かれた。

なお、トランプ米大統領は「金利は非常に高い」「インフレはない」「(金利)1%未満にすべきだ」など と述べたと伝わった。

ユーロドルは4日続落。終値は1.1664ドルと前営業日NY終値(1.1689ドル)と比べて0.0025ドル程 度のユーロ安水準となった。トランプ米大統領は12日、「欧州連合(EU)に8月1日から30%の関税を 適用する」と表明したものの、市場では「単なる交渉手段に過ぎない」との受け止めから、ユーロ売りで の反応は限られた。20時30分前には1.1697ドル付近まで値を上げた。

ただ、東京午前に付けた日通し高値1.1698ドルが目先レジスタンスとして意識されると上値が重くな った。米長期金利の上昇も相場の重しとなり、2時30分過ぎには1.1659ドル付近まで押し戻された。 なお、トランプ米大統領は関税について「欧州を含め、いつでも協議に応じる」「欧州は米国に来るだ ろう。彼らは話し合いを望んでいる」などと語った。

ユーロ円は小幅続伸。終値は172.32円と前営業日NY終値(172.30円)と比べて2銭程度のユーロ高 水準。ドル円の上昇や米国株高に伴う円売り・ユーロ買いが出ると一時172.47円と昨年7月以来1年ぶ りの高値を更新した。

【本日の東京為替見通し】ドル高・円安の流れを維持しつつ、米CPI待ちか

東京タイムでは昨日のドル高・円安の流れを維持しつつ、今晩の米消費者物価指数(CPI)待ちとなり そうだ。東京タイムでは中国で4-6月期GDPや6月鉱工業生産・小売売上高など注目指標の発表が予定さ れている。このところ、米中の貿易交渉に目を向けられ中国の指標結果への反応は限られているが、4-6 月期GDPの結果次第では中国と貿易で緊密な関係にある豪ドルを中心に動意づく可能性はある。

最近、トランプ米大統領の高関税賦課表明にその貿易相手国の通貨売り・ドル買いの反応を示しており、 ドル円は引き続き底堅い動きが見込まれる。関税の影響で日銀の追加利上げの不確実性が高まっているこ とや、20日の参議選で与党の過半数割れが警戒されていることが円に売り圧力として働いており、ドル 円は上方向に傾きやすい地合いとなっている。

ただ、「米国売り」の再燃によりドルが再び「リスク資産的」な通貨として取引される可能性には要注 意だ。今のところ、米政権の新たな関税率の適用が8月1日に延期されたことや、高関税率を通告した国 と地域の反発が控え目であることもあり、関税の悪影響を懸念する動きは高まっていない。しかしながら、 同盟国の日本や韓国を含め欧州連合(EU)などとの交渉は難航しており、今後トランプ米政権の圧力で貿 易相手国の反発が強まる可能性がある。日本やカナダ、EUなどは、トランプ関税の対策として連携を高 めているとの報道も伝わっている。関税を巡りトランプ氏の横暴な振る舞いが再認識することになると、 ドルに売り圧力が強まるだろう。

3日に発表された、6月米雇用統計で米非農業部門雇用者数が予想を上回り、失業率も予想外に低下し たことで米早期利下げ期待は後退した。もっとも、非農業部門雇用者数の増加は政府部門がほぼ半数を占 めるなど特殊要因による一時的な伸びと見られ、失業率の低下は主に労働参加率の低下などによる労働力 人口の減少によるものだった。また、多くの業種で賃金の伸びが低下するなど、内容を精査すると労働市 場は引き続き減速傾向にあることがうかがえる。本日発表予定の6月米消費者物価指数(CPI)と17日発 表予定の6月米小売売上高の結果次第では、米早期利下げ思惑が再燃する可能性がある。

【本日の重要指標】※時刻表示は日本時間

<国内>

特になし

<海外>

○09:30 ◇ 7 月豪ウエストパック消費者信頼感指数

○11:00 ☆ 4-6 月期中国国内総生産(GDP、予想:前期比0.9%/前年同期比5.1%)

○11:00 ◎ 6 月中国鉱工業生産(予想:前年比5.6%)

○11:00 ◎ 6 月中国小売売上高(予想:前年比5.3%)

○18:00 ◎ 7 月独ZEW 景況感指数(予想:50.4)

○18:00 ◎ 7 月ユーロ圏ZEW 景況感指数

○18:00 ◎ 5 月ユーロ圏鉱工業生産(予想:前月比1.0%/前年比2.2%)

○21:30 ◇ 5 月カナダ製造業出荷(予想:前月比▲1.3%)

○21:30 ◎ 6 月カナダ消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.1%/前年比1.9%)

○21:30 ☆ 6 月米CPI(予想:前月比0.3%/前年比2.6%)

☆ エネルギーと食品を除くコア指数(予想:前月比0.3%/前年比2.9%)

○21:30 ◎ 7 月米ニューヨーク連銀製造業景気指数(予想:▲9.6)

○22:15 ◎ ボウマン米連邦準備理事会(FRB)副議長、あいさつ

○16 日01:45 ◎ バーFRB 理事、講演

○16 日02:00 ◎ バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演

○16 日03:45 ◎ コリンズ米ボストン連銀総裁、講演

○16 日05:00 ◎ ベイリー英中銀(BOE)総裁、講演

○トルコ(民主主義の日)、休場

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。

※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

14日08:25トランプ米大統領

「欧州連合(EU)は貿易を巡って我々と協議している」

「韓国が合意を求めている」

「ガザ情勢について協議中で、来週中には解決できるこ とを期待」

15日00:18

「ロシアには不満」

「50日以内のディールなければ、ロシアに厳しい関税賦 課」

「合意なき場合、ロシアに100%の2次関税を課す」

「(関税について)欧州を含め、いつでも協議に応じる」

「欧州は米国に来るだろう。彼らは話し合いを望んでい る」

「プーチン露大統領との会談には何の意味もない」

「プーチン露大統領は多くの人を騙している」

15日01:46

「ベッセント氏のおかげで市場は落ち着きを取り戻した」

「ベッセント氏は素晴らしい仕事をしている」

「(関税に関して)依然として協議に応じる意向」

「金利は非常に高い」

「インフレはない」

「(金利)1%未満にすべきだ」

14日15:46シェフコビッチ欧州委員会副委員長

「米国の関税計画は、相互の貿易の障害になる」

14日16:40中国人民銀行(PBOC)副総裁

「人民元を基本的に安定的に維持する」

「人民元下落による競争上の優位性を求めていない」

「人民元資産は魅力的であり、双方向の資本フローを促 進している」

14日22:59ハマック米クリーブランド連銀総裁

「利下げを支持する前にインフレが一段と鈍化するのを 見たい」

※時間は日本時間

【日足一目均衡表分析】

<ドル円=5 日線前後の底堅さ維持し、上値試す流れ続くか>

下影陽線引け。下押しを5 日移動平均線146.86 円までに とどめ、しっかりした動きが続いた。 本日147.09 円前後に切り上がる5 日線前後の底堅さを維 持して、上値を試す流れが続くか。伸び悩んで長い上ひげを つけた6 月23 日の高値148.03 円の上抜けから、勢いをつけ て5 月12 日高値148.65 円をうかがう展開が想定できる。

レジスタンス1 148.65(5/12 高値)
前日終値 147.72
サポート1 147.09(5 日移動平均線)
サポート2 146.53(ピボット・サポート2)

<ユーロドル=基準・転換線に挟まれたレンジで振幅>

小陰線引け。一目均衡表・転換線と基準線に挟まれたレン ジの中程、1.16 ドル台で上昇中の21 日移動平均線付近で振 幅した。本日1.1669 ドル前後へ切り上がっている21 日線の 動きに沿って戻りを試す展開も想定できるが、基本的には上 昇中の転換線と基準線の接近も想定される1.16 ドル半ばに 収れんしつつ、次に動き出す方向を探る動きが続くとみる。

レジスタンス1 1.1731(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.1664
サポート1 1.1601(日足一目均衡表・基準線)

<ポンド円=転換線のサポート試す展開となりそう>

陰線引け。198 円台で上値が重かった。どうにか高値圏を 維持しているともいえるが、ここからは一目均衡表・転換線 197.80 円のサポートを試す展開となりそう。しばらく上昇が 続く見込みの同線付近で底堅さを示すことができるか。ただ、 転換線は今週末にも199 円を目前に頭打ちとなる公算。反発 してレンジ上限を広げることがやや難しくなりつつある示 唆と受け止めることもできる。同線を割り込んだ際に197.57 円前後で上昇中の21 日移動平均線が支えとなり、下振れを 回避できるかどうかもポイントといえる。

レジスタンス1 198.99(7/14 高値)
前日終値 198.36
サポート1 197.57(21 日移動平均線)

<NZ ドル円=89 円回復を前に伸び悩み5 日線付近の攻防>

陰線引け。年初来高値も位置する89 円台を前とした88.71 円まで上昇したが失速している。いったんピークアウトした 感があり、88.20 円前後で上昇中の5 日移動平均線付近の攻 防となってきた。ただ、5 日線付近から多少下放れても、上 昇余地を残す一目均衡表・転換線87.88 円や、87.66 円前後 で推移する21 日移動平均線がまずは支えになると予想する。

レジスタンス1 88.71(7/14 高値)
前日終値 88.21
サポート 1 87.66(21日移動平均線)