Titan FX(タイタンFX)

デイリーレポート 7月25日

July 25, 2025

【前日の為替概況】ドル円、4日ぶり反発米欧関税交渉進展や強い米雇用関連指数が支援

24日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに反発。終値は147.01円と前営業日NY終 値(146.51円)と比べて50銭程度のドル高水準だった。米国と欧州連合(EU)の関税交渉が進展してい るとの期待が高まる中、欧州株相場が上昇するとリスク・オンの円売りが先行。前週分の米新規失業保険 申請件数が予想より強い内容となったことも相場の支援材料となり、取引終了間際に一時147.02円と日 通し高値を更新した。

なお、7月米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が49.5と昨年12月以来7カ月ぶりに好不況の 分岐点とされる50を割り込み、6月米新築住宅販売件数が62.7万件と予想より弱い内容だったことが分 かると146.36円付近まで売られる場面もあったが、下押しは限定的だった。

ユーロドルは5日ぶりに反落。終値は1.1749ドルと前営業日NY終値(1.1771ドル)と比べて0.0022 ドル程度のユーロ安水準となった。堅調な米雇用関連指標を受けて22時過ぎに一時1.1731ドルと日通し 安値を付けたものの、その後発表された米経済指標が低調な内容だったことが分かるとユーロ買い・ドル 売りが優勢に。23時30分前には1.1789ドルと7日以来の高値を付けた。ただ、同日の高値1.1790ドル が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。

なお、欧州中央銀行(ECB)はこの日、市場予想通り政策金利を現行の2.15%に据え置くことを決めた と発表。ラガルドECB総裁は理事会後の会見で「経済成長のリスクは引き続き下振れ方向にある」と述べ、 従来の認識を繰り返した。EUが米政権と関税措置を巡る交渉を続ける中、様子見姿勢を取ったとみられ、 次の一手について手掛かりは示さなかった。

ユーロ円は3日続伸。終値は172.72円と前営業日NY終値(172.47円)と比べて25銭程度のユーロ高 水準。日本や欧州の株式相場が堅調に推移するとリスク選好の円売りが先行。ドル円の上昇につれた買い も入ると一時172.92円と日通し高値を更新した。

【本日の東京為替見通し】前日ドル反発も日米金融政策の方向性・#石破辞めるなは円買い要因

本日の東京時間でのドル円は、147円を挟んで上下しそうだが、引き続き円買い要因があることには注 意したい。

市場のドル買い・円売りの反応が鈍い一因は、参議院選挙前に過度に円売りを仕掛けてしまったこと。 市場は与党の過半数割れで、野党が要望する消費税減税などを受け入れ、財政拡大路線懸念が高まり、日 本売り(本邦国債売り、円売り)となることを予想した。ただ、選挙後への日本売りの反応は鈍かった。 これは、トランプ政権の予算案(「大きく美しい1つの法案」)が提出されたときも、財政悪化が懸念さ れ米国売り(米債売り・ドル売り)に傾いたことと酷似している。同予算案は、更に上院の修正案により 財政悪化が10年間で3.3兆ドルと増えたが、下院に修正案が送られたときには米債もドルも売られなか った。市場が余りにも過度に期待しすぎると「Buytherumoursellthefact(噂で買って事実で売る)」 になることが多く、今回の参議院選挙を挟んだ財政懸念も同様か。

また、日米の金融政策の方向性の違いもドル円の重しになっている。米連邦準備理事会(FRB)は30 日、日銀は31日に政策金利の発表を控えている。両中銀ともに今月は据え置き予想となっているが、米 国の利下げ圧力、日本の利上げ圧力が再び高まっている。 米国はインフレ率等を鑑みれば、利下げに動くのは時期尚早との声は強い。しかしながら、今週も米政 権の利下げ圧力が止まない。更に昨日トランプ米大統領はFRB本部改修工事を視察し、その後パウエル FRB議長と金利水準について話し合いが行われた。トランプ大統領は、圧力については否定しているが、 バイデン前大統領は大統領就任後数年の間、パウエルFRB議長と話をしていなかったこと(2021年4月 の発言)を考えると、トランプ大統領のFRB訪問が異例だったことが分かる。今回トランプ大統領は、FRB 議長の解任も否定したが「FRBは正しい対応を取る」と述べるなど、FRBの独立性を再び揺るがす状態に なるかもしれない。

一方で、日本では内田副総裁は先日の講演で、関税について「経済全体の不確実性は引き続き高い」と 強調したが、日米間の合意は大きな前進と認めている。市場では大半は利上げ時期が年後半から来年にな るとの予想が根強いが、利上げ期待が徐々に高まれば円買い要因になるだろう。

なお、本日は本邦から複数の経済指標が発表されるが、注目されるのは全国の消費者物価指数(CPI) の前哨戦とされている7月東京都区部CPIになりそうだ。市場予想は前月の3.1%から3.0%へ低下する 予想となっている(結果2.9%)。市場は日銀の利上げ時期を探る動きになっていることで、予想よりも インフレ高進となった場合の方が、市場の反応が敏感になりそうだ。

また、石破首相の進退についての報道にも注目。読売、毎日、日経など各紙が辞任を促す報道を連日記 載している。ただ、旧安倍、茂木派など辞任圧力を強めている派閥が、闇献金、統一教会などで自民党の 支持を大幅に減少させた派閥ということで、世間から石破首相続投の声も出てきている(「#石破辞める な」が拡大)。今後の政局でも再び為替が動意づくことになりそうだ。なお、石破首相が続投する場合は、 これまでの市場の反応はドル売り・円買いに動いている。

【本日の重要指標】※時刻表示は日本時間

<国内>

○08:30 ◎ 7 月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く総合、予想:前年比 3.0%)

○08:50 ◇ 6 月企業向けサービス価格指数(予想:前年比 3.2%)

○08:50 ◇ 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

○14:00 ◇ 5 月景気動向指数改定値

<海外>

○15:00 ◎ 6 月英小売売上高(自動車燃料含む、予想:前月比 1.2%/前年比 1.8%)

○15:00 ◎ 6 月英小売売上高(自動車燃料除く、予想:前月比 1.2%/前年比 1.9%)

○15:45 ◇ 7 月仏消費者信頼感指数(予想:88)

○17:00 ◎ 7 月独 Ifo 企業景況感指数(予想:89.0)

○19:30 ◎ ロシア中銀、政策金利発表(予想:18.00%へ引き下げ)

○21:30 ◎ 6 月米耐久財受注額(予想:前月比▲10.5%/輸送用機器を除く前月比 0.1%)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。

※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

24 日 08:42 ベッセント米財務長官

「次期 FRB 議長の候補はおそらく 12 月か 1 月に発表」

25 日 05:22

「FRB は基本に立ち返るべきだ」

「FRB は経済に対して過大な影響力を持っている」

「FRB の影響範囲が大きくなりすぎた」

24 日 10:37 ラトニック米商務長官

「パウエル FRB 議長は辞任か交代を」 「金利の引き下げが必要」

24 日 22:24

「欧州連合(EU)は本当に合意を望んでいる」

「我々はその問題を克服しようとしている」

「韓国側は非常に合意に意欲的」

24 日 20:15 トルコ中銀声明

「物価安定が達成されるまで維持される金融引き締め姿 勢は、国内需要の抑制、リラの実質的な上昇、インフレ 期待の改善を通じてディスインフレを後押し」

「最近のデータは、需要環境によるディスインフレ効果が 強まっていることを示している」

「地政学的展開や貿易保護主義の高まりがディスインフ レに与える潜在的影響を注視」

「インフレ期待と価格設定行動は、依然としてディスイン フレに対するリスクを伴っている」

「金利変更幅は、インフレ見通しに焦点を当てつつ、毎 回の会合で慎重に見直される」

「信用・預金市場で予想外の動きが生じた場合は、追加 的なマクロプルーデンス措置により金融政策の波及効 果が補完される」

24 日 21:53 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁

「関税上昇とユーロ高で企業の投資困難になると予想」

「経済データは全体として緩やかな拡大を示唆」

「基調インフレは、インフレが目標水準で安定することを 示唆」

「長期的なインフレ期待は引き続き 2%前後で推移」

「経済成長のリスクは引き続き下振れ傾向」

「ユーロ圏のインフレ見通しは通常よりも不透明」

「特定の為替レートをターゲットにしていない」

「為替レートはインフレ予測に重要であり、監視はしてい る」

「賃金は正しい方向に向かっている」

「インフレショックは過ぎ去ったと確信」

24 日 21:19 欧州中央銀行(ECB)声明

「理事会の金利決定は、インフレ見通しとそれを取り巻く リスクに基づいて行われる」

「金利決定は経済・金融の最新データ・基調的なインフ レ動向、金融政策の波及効果の強さを踏まえたもの」

「インフレ率を中期的に 2%で安定させることに強い決意 を持っている」

「金融政策の適切なスタンスは、データ依存かつ会合ご とに判断されるアプローチによって決定される」

「特定の金利経路に事前にコミットすることはしない」 「過去の利下げ効果もあり、厳しい国際環境下において も、ユーロ圏経済は全体として底堅い」

「環境依然として極めて不透明、特に貿易摩擦が一因」 「インフレの安定に向けて、その権限の範囲内であらゆ る手段を調整する用意がある」

24 日 23:56 シェインバウム・メキシコ大統領

「メキシコは米国との関税合意に自信あり」

25 日 00:28 欧州中央銀行(ECB)当局者

「9 月会合では再び据え置きが見込まれる」

「追加の利下げを望む者たちは困難な戦いに直面する」

25 日 04:18 ヒース・メキシコ中銀副総裁

「コアインフレが目標を上振れることを懸念」

「インフレ減速で利下げを正当化すべきではない」

25 日 05:20トランプ米大統領

「パウエル FRB 議長に日本の貿易協定について説明」

「FRB の建物改修については、始まってしまって残念だ」

「FRB 建物の改修には非常に高額な作業が多い」

「金利については FRB の決定を見守る」

「EU とはうまくやっている」

05:41

「金利が低ければ、より良くなる」

「パウエル議長と金利について話し合った」

「パウエル議長との議論は非常に生産的」

25 日 05:50

「パウエル議長解任は不要、FRB は正しい対応を取る」

「パウエル氏に辞任の圧力はかけていない」

「次期 FRB 議長の候補者は念頭にある」

※時間は日本時間

【日足一目均衡表分析】

<ドル円=低下進む見込みの転換線付近からの動き重そう>

下影陽線引け。重い動きが先行して一時 145.86 円と 10 日 以来、2 週間ぶりの 146 円割れとなった。一目均衡表・基準 線 145.93 円を下抜けたがさらに下落幅を広げるようなムー ドは高まらず反発。147 円台を回復して NY を引けている。 足もとは 146.94 円前後で低下中の 5 日移動平均線近辺の 攻防だが、低下が進む見込みの一目・転換線 147.52 円が戻 りを試す局面の重しとなりそう。昨日の基準線を割り込んだ 水準で反発した裏返しのような動きで、転換線を超えたとこ ろから反落するパターンを想定しておきたい。

レジスタンス 1 147.95(7/22 高値)
前日終値 147.01
サポート 1 146.40(21 日移動平均線)
サポート 2 145.76(7/10 安値)

<ユーロドル=21 日線を前に下げ渋るも、足踏み続くか>

小陰線引け。1.1731 ドルまで下押したものの、1.1710 ド ル台で上昇中の 21 日移動平均線を前に下げ渋る格好で 1.1789 ドルまで反転・上昇した。年初来の高値圏 1.18 ドル 台回復をうかがう動き。ただ、一時的に一目均衡表・転換線 が基準線を下回り買いサインが途切れそ

レジスタンス1 1.1829(7/1 高値=年初来高値)
前日終値 1.1749
サポート1 1.1679(7/22 安値)

<ポンド円=転換線が切り下がる前に上伸したい>

下影陰線引け。198.40 円台で上昇中の 21 日移動平均線を 割り込んでも一目均衡表・転換線 198.71 円を回復する底堅 さを維持している。18 日につけた年初来高値 199.98 円を見 据えた流れを強めたいところだが、転換線は現状からすれば 来週 31 日にも低下へ転じる見込み。同線が切り下がり、下 向きリスクの高まりを示す状態になる前に上伸できなけれ ば、転換線の動きに沿うように売り基調を強めていきそうだ。

レジスタンス1 199.43(7/21 高値)
前日終値 198.59
サポート1 197.76(7/23 安値)

<NZ ドル円=底堅さ示す下ひげともなう足型形成が続く>

下影小陽線引け。一目均衡表・転換線 88.17円と、本日 87.86 へ切り上がった同・基準線に挟まれたレンジを上放れ、昨日 は 88.39 円で引けた 5 日移動平均線前後で下げ渋る底堅さも 示した。5 日線は本日 88.37 円前後と伸び悩み気味で、相場 に停滞感示唆とも考えられる。しかし底堅さを感じさせる下 ひげをともなう足型形成が続いている状態を勘案すれば、戻 りを試す流れは途絶えていないと考えてよいだろう。

レジスタンス1 89.28(1/24 高値)
前日終値 88.62
サポート1 88.06(21 日移動平均線)