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August 5, 2025
4日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は147.09円と前営業日NY終値(147.40円)と 比べて31銭程度のドル安水準だった。欧州市場では一時148.09円まで値を上げたものの、日足一目均衡 表転換線が位置する148.39円がレジスタンスとして意識されると失速した。前週末に発表された7月米 雇用統計の弱さを受けて米早期利下げ観測が高まる中、次第にドル売りが優勢となり、23時30分前には 一時146.87円と日通し安値を更新した。その後、一目均衡表基準線146.80円がサポートとして意識され ると147.35円付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェド ウオッチ」によると、次回9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを予想する確率は1 日の80.3%から93.9%に上昇した。
ユーロドルは3営業日ぶりに反落。終値は1.1571ドルと前営業日NY終値(1.1587ドル)と比べて0.0016 ドル程度のユーロ安水準となった。新規材料に乏しい中、米金利動向を睨みながらの狭いレンジ内での値 動きに終始した。NY時間の安値は1.1557ドル、高値は1.1588ドルで値幅は0.0031ドル程度だった。
ユーロ円は続落。終値は170.20円と前営業日NY終値(170.79円)と比べて59銭程度のユーロ安水準。 欧州市場序盤に一時171.16円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に弱含んだ。前週末の安 値170.29円を下抜けて4時前に一時169.91円まで値を下げた。ドル円につれた動きとなった。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時195.04円、豪ドル円は94.91円、NZドル円は 86.67円、カナダドル円は106.59円、スイスフラン円は181.79円まで値を下げた。
本日の東京時間でのドル円は、国内外からはイベントが少ないものの、先週末の雇用統計のダブルショ ック(大幅な下方修正と局長解任)で、引き続きドルの上値が限られるか。
本日は中国から7月のCaixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)が発表されるものの、市場への 影響は限定的となるだろう。市場の注目は、先週発表された米雇用統計について米連邦準備理事会(FRB) 関係者がどの程度、FRBの2大責務(物価の安定と雇用の最大化)のうちに雇用を重視する方向に傾くの かが注目される。しかし、アジア時間では発言が伝わる時間帯ではないことで相場の主導権が米国市場入 り後になりやすそうだ。また、米政権による新たな人事(FRB理事と労働省労働統計局・BureauofLabor Statistics=BLS局長)についての報道なども、市場を動意づける要因になるので警戒したい。
人事指名の1つ目は8日に辞任するクーグラーFRB理事の後任。昨日トランプ大統領は数日以内に候補 を発表すると述べている。FRB理事は任期が14年もあることで、今後の米金融政策に大きな影響を与え ることになる。すでに7名の理事のうち2名(ボウマンFRB副議長とウォラーFRB理事)はハト派だが、 今回の後任もハト派理事が指名されることは確実で、これでFRB理事は3名がハト派になる見込み。来年 5月にFRB議長の任期が満了するパウエルFRB議長が、議長退任とともに理事職も辞すれば過半数がハト 派になる可能性が高まる。
2つ目は週末に解任されたマッケンターファーBLS局長の後任人事。ハセット米国家経済会議(NEC)委 員長は「大統領は自分の部下をそこに置きたい」と主張しているように、政策立案や経済のさまざまな側 面の指標として利用されている統計が政治化される可能性がある。ノーベル経済学賞受賞者のクルーグマ ン氏は、今後は統計局の数値を信じることができなくなると批判しているように、今後はBLSが発表する 経済指標は透明性と信頼性を失いそうだ。BLSは雇用統計だけでなく、消費者物価指数(CPI)も発表す ることで、雇用指数は良好でもCPIは低下する結果になり、FRBに一層の利下げ圧力をかけることになり そうだ。なお、個人消費支出(PCE)は商務省経済分析局(BureauofEconomicAnalysis=BEA)が発表 することで、CPIとPCEの結果にかい離が生じる可能性も出てきそうだ。
なお、ブルームバーグの5日付の記事(インタビューは1日)で、三菱UFJフィナンシャル・グループ の亀澤社長が、日銀が9月か10月の金融政策決定会合で次の利上げを決める可能性が「十分にある」と の見解を示したと報じている。海外投資家が、このような記事で円買いを仕掛けることもあり注意してお きたい。
<国内>
○08:50 ☆ 6 月16-17 日分の日銀金融政策決定会合議事要旨
<海外>
○10:45 ◎ 7 月Caixin 中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI、予想:50.4)
○15:45 ◇ 6 月仏鉱工業生産(予想:前月比0.6%)
○16:50 ◎ 7 月仏サービス部門PMI 改定値(予想:49.7)
○16:55 ◎ 7 月独サービス部門PMI 改定値(予想:50.1)
○17:00 ◎ 7 月ユーロ圏サービス部門PMI 改定値(予想:51.2)
○17:30 ◎ 7 月英サービス部門PMI 改定値(予想:51.2)
○18:00 ◎ 6 月ユーロ圏卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.8%/前年比0.6%)
○21:30 ◇ 6 月カナダ貿易収支(予想:63.0 億カナダドルの赤字)
○21:30 ◎ 6 月米貿易収支(予想:613 億ドルの赤字)
○22:45 ◎ 7 月米サービス部門PMI 改定値(予想:55.2)
○22:45 ◎ 7 月米総合PMI 改定値(予想:54.6)
○23:00 ☆ 7 月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数(予想:51.5)
○6 日02:00 ◎ 米財務省、3 年債入札
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。
4日05:39トランプ米大統領
「(クーグラーFRB理事辞任)パウエル議長との不一致 だと理解」
「クーグラー氏の後任はおそらく数日以内に発表する」
「関税収入からアメリカ人に配当金または資金の分配が ある可能性がある」
4日23:54
「インドが支払う関税を大幅に引き上げる」
※時間は日本時間
上影陰線引け。147 円後半で上昇中の21 日移動平均線を上
回って148 円台に乗せる場面もあった。
しかし先週末の大幅な下落に対する反動の域を出ずに失
速。一目均衡表・基準線146.80 円を意識したさえない推移
が続くか。今後の上昇が予想される基準線前後の底堅さが確
認できれば、同線の切り上がりにともなって再び戻りを試す
流れに乗ることはできるだろう。
レジスタンス1 148.09(8/4 高値)
前日終値 147.09
サポート1 146.13(ピボット・サポート2)
サポート2 145.76(7/10 安値)

小陰線引け。1.15 ドル半ばから後半で切り上がる一目均衡
表・雲の上限付近で一定の底堅さを維持したものの、一目・
転換線1.1591 ドル前後では動きが重く、同・基準線1.1611
ドルには届いていない。転換線は今後1.15 ドル割れまで低
下する見込み。転換線の動きへ沿うように雲のサポートを試
す局面もありそうだ。
レジスタンス1 1.1679(7/22 安値)
前日終値 1.1571
サポート1 1.1470(8/1 上昇幅の61.8%押し)

下影陰線引け。171 円割れへ低下していく5 日移動平均線
を下回る水準を中心とした重い動きだった。7 月31 日に下げ
渋った際の安値169.73 円を割り込まず、170 円台へ戻して
NY を引けた底堅さは好感したい。ただ、上昇が予想される一
目均衡表・基準線171.22 円を追うような戻りがあっても、
低下が見込まれる一目・転換線171.85 円が抵抗となり、上
伸を抑制するだろう。
レジスタンス1 171.16(8/4 高値)
前日終値 170.20
サポート1 169.32(7/3 安値)

上影小陰線引け。上昇余地を残す一目均衡表・基準線95.70
円を追うような上振れを見せ、95.87 円まで一時戻した。し
かし押し返され、95 円半ばで低下中の200 日移動平均線を下
回る水準で引けている。重い動きが続き、一目・雲の上限
93.90 円も近くに位置する94 円付近を意識した弱い動きが続
くか。
レジスタンス1 95.86(7/31 安値)
前日終値 95.13
サポート1 94.24(7/7 安値)

