Titan FX(タイタンFX)

デイリーレポート 8月6日

August 6, 2025

【前日の為替概況】ドル円、3日ぶり反発米長期金利上昇など手掛かりに円売り・ドル買い先行

5日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反発。終値は147.62円と前営業日NY終値 (147.09円)と比べて53銭程度のドル高水準だった。米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル 買いが先行すると、23時前に一時147.83円と日通し高値を付けた。

ただ、7月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数が50.1と予想の51.5を下回ると若干伸 び悩んだ。市場では「前日の高値148.09円や日足一目均衡表転換線148.39円がレジスタンスとして意識 される」との声も聞かれ、147.31円付近まで下押しする場面があった。

なお、トランプ米大統領は米CNBCとのインタビューで「次期米連邦準備理事会(FRB)議長として4 人の候補を検討している」と明らかにした。候補者とみられていたベッセント米財務長官は含まれていな い。

ユーロドルは小反発。終値は1.1575ドルと前営業日NY終値(1.1571ドル)と比べて0.0004ドル程度 のユーロ高水準となった。米長期金利の上昇などを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが先行すると一時 1.1528ドルと日通し安値を付けたが、米ISM非製造業指数が予想を下回ると一転ユーロ買い・ドル売り が優勢となり、1時30分過ぎに1.1586ドル付近まで持ち直した。

もっとも、東京午前に付けた日通し高値1.1588ドルや前日の高値1.1596ドル、前週末1日の高値1.1597 ドルが目先の抵抗帯として意識されると買いの勢いが削がれた。

ユーロ円は3日ぶりに反発。終値は170.87円と前営業日NY終値(170.20円)と比べて67銭程度のユ ーロ高水準。米早期利下げ観測の高まりを背景に、投資家のリスク選好姿勢が強まると円売り・ユーロ買 いが優勢となった。3時過ぎに一時170.95円と本日高値を更新した。

【本日の東京為替見通し】材料乏しく値動き限定的、NY参入後のFRB要人の発言には要警戒

本日の東京時間でのドル円は、引き続き国内からのイベント等が少ないことで値動きは限られそうだ。 ただ、トランプ米大統領の突発的に出てくるSNSでのコメント等には警戒しておきたい。

先週の雇用統計のダブルショック(大幅な下方修正と局長解任)以後、相場の中心がNY時間に移って いる。特に本日はクック米連邦準備理事会(FRB)理事、コリンズ米ボストン連銀総裁、デイリー米サン フランシスコ連銀総裁などの講演が予定されていることで、FRB要人の発言には注目が集まる。3者とも 先週の雇用統計後初めてとなる講演ということで、ボウマンFRB副議長が「今後のFRBは雇用維持に重点 を置くべき」との見解を示したことに追随するような発言があった場合には、今後の利下げ期待がさらに 高まりドル売りを促すことになりそうだ。

また、今週末8日に辞任するクーグラーFRB理事と、週末に解雇されたマッケンターファー米労働省労 働統計局(BLS)局長の後任人事にも要注目。FRB理事については、昨日トランプ米大統領がCNBCのイン タビューで、ハセット米国家経済会議(NEC)委員長、ウォーシュ元FRB理事を候補としてあげ、引き継 いだ理事がパウエルFRB議長の任期満了後には議長に就任する可能性も示唆した。いずれもハト派となる ことで、トランプ大統領の思惑通りに理事会で政策金引き下げ路線へと導くことになりそうだ。

BLS局長に関しては候補者名があがってはいないが、トランプ大統領に忠誠を示す候補が任命されるこ とは確実。局長の経歴や経験値などにより、市場がBLSの今後発表される経済指標に透明性と信頼性が保 てないと判断した場合には、米国売りが進むことには警戒が必要だ。BLSは雇用統計だけではなく、イン フレ指標である消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数(PPI)等も発表している。

東京時間では、6月の毎月勤労統計調査が公表される。現金給与総額は前月の1.4%増から3.1%増へ 上昇する予想。ただ注目は現金給与総額よりも実質賃金の推移。実質賃金は、先月は確報値で2.6%減と なるなど、今年に入り5カ月連続でマイナスとなっている。政局が物価高対策として給付や減税が争点と なる中で、石破首相は何よりも賃上げと述べている。実質賃金が一向に上昇傾向に辿らないことが確認さ れれば、物価対策が遅々として進まない責任として退陣圧力も高まり、政局に影響を与えることもあるか。

【本日の重要指標】※時刻表示は日本時間

<国内>

○08:30 ◇ 6 月毎月勤労統計(現金給与総額、予想:前年比3.1%)

<海外>

○13:30 ☆ インド中銀、金融政策決定会合(予想:5.50%で据え置き)

○15:00 ◎ 6 月独製造業新規受注(予想:前月比1.1%/前年同月比2.1%)

○17:30 ◎ 7 月英建設業購買担当者景気指数(PMI、予想:48.8)

○18:00 ◎ 6 月ユーロ圏小売売上高(予想:前月比0.4%/前年比2.6%)

○20:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数

○23:30 ◇ EIA 週間在庫統計

○7 日02:00 ◎ 米財務省、10 年債入札

○7 日03:00 ◎ 7 月ブラジル貿易収支(予想:56.00 億ドルの黒字)

○7 日03:00 ◎ クック米連邦準備理事会(FRB)理事、コリンズ米ボストン連銀総裁、討議に参加

○7 日05:10 ◎ デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、講演

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。

※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

5日08:506月16-17日分の日銀金融政策決定会合 議事要旨

「経済・物価の中心的な見通しが実現していくとすれば、 経済・物価情勢の改善に応じて、引き続き政策金利を引 き上げ、金融緩和の度合いを調整していくという考え方 を共有」

「多くの委員は物価上振れしているが、経済情勢の見極 めが必要と指摘」

「一人の委員は、利上げの動きは当面休止する局面と 考えられるが、米国の政策動向によって再び利上げ局 面へ回帰する柔軟かつ機動的な対応も求められると指 摘」

「ある委員は、不確実性が高い状況にあっても、金融緩 和度合いの調整を果断に進めるべき局面もあり得ると 指摘」

「複数の委員は通商問題が穏当推移なら、利上げプロ セス再開と指摘」

「ある委員は、企業業績や日米通商交渉の方向性がみ えてくるのはまだ先であり、政策金利は当面、現状の水 準を維持することが適当」

5日09:32赤沢経済再生相

「5日夕から9日にかけて訪米の方向で調整」 5日21:21トランプ米大統領

「(次期FRB議長について)ウォーシュ氏とハセット氏以 外にあと二人念頭にある」

「クーグラー理事の空席分を将来の議長指名に利用す る可能性がある」

「ベッセント米財務長官はFRB議長職への検討を辞退し た」

6日03:45カーニー加首相

「米国自動車産業の競争力強化について米国と協議し ている」

「状況が適切になれば、トランプ米大統領と話し合う」

※時間は日本時間

【日足一目均衡表分析】

<ドル円=基準線前後が底堅く、再び上値試す流れへ>

下影陽線引け。昨日146.80 円に位置していた一目均衡表・ 基準線を意識した売りが先行して、同線を割り込む146.62 円まで一時下落した。 しかし上昇傾向の同線を下回る水準では底堅さを示し、 147 円後半へ戻している。基準線前後の底堅さが確認され、 本日147.12 円へ切り上がる同線の上昇をともない再び上値 を試す流れに乗りつつある状態。一目・転換線148.77 円が 戻り局面で目先的な抵抗になるかもしれない点には留意し たい。


レジスタンス2 148.77(日足一目均衡表・転換線)
レジスタンス1 148.09(8/4 高値)
前日終値 147.62
サポート1 147.12(日足一目均衡表・基準線)

<ユーロドル=雲の中で推移する5 日線手前から反発>

下影小陽線引け。一目均衡表・転換線前後の重い動きが続 き、1.15 ドル後半が上限となる一目・雲を試す動きとなった。 一時1.1528 ドルへ下振れている。しかし底打ち感が生じて きた5 日移動平均線手前から反発する格好となり、1.15 ドル 後半へ戻してNY を引けた。1.1511 ドルで引けた5 日線は本 日1.1544 ドル前後で推移。同線の切り上がりをともない、 低下が予想される一目・転換線1.1586 ドルや、同・基準線 1.1601 ドルの上抜けを試す展開が想定できる。

レジスタンス1 1.1624(ピボット・レジスタンス2)
前日終値 1.1575
サポート1 1.1494(8/1-4 上昇幅の半値押し)

<ポンド円=雲の切り上がり追うことできるか注視>

陽線引け。一目均衡表・雲の中へ突入し、195 円割れを試 す動きとなった。しかし194 円半ばで切り上がる90 日移動 平均線までには至らず、196.09 円に位置していた雲の上限を 上回って引けている。雲の上限は本日196.43 円へ切り上が った。雲の動きを追うようにさらに戻すことができるか注視 することになる。

レジスタンス1 196.97(7/31 安値)
前日終値 196.31
サポート1 195.41(ピボット・サポート1)

<NZ ドル円=雲付近で下げ渋り、200 日線回復へもう一息>

下影小陽線引け。一目均衡表・雲の中で下げ渋る動きが続 き、昨日は陽線引けとなった。本日87.04 円に位置する雲の 上限前後の攻防で、相場の強弱の節目であり本日87.16 円前 後で推移する200 日移動平均線の回復まであと一息。同線を こなし、戻りを試す流れに乗ることができるか注目したい。

レジスタンス1 87.53(8/4 高値)
前日終値 87.12
サポート1 86.48(6/16 安値)