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サムスン好決算でも逆回転、日経1200円超安・ドル円161円台後半

2026-07-07 13:00 日本時間時点

本日のポイント

  • サムスン電子が4〜6月期営業利益89.4兆ウォン(前年同期比19倍)という空前の四半期決算を発表したが、「期待出尽くし」の売りが先行し株価が6%超急落、韓国KOSPI指数が一時4%以上下落した
  • 韓国株安の余波が東京市場へ連鎖し、キオクシアHDが一時11.7%安となるなど半導体・メモリー関連に売りが広がり、日経平均は後場入り後に下げ幅が1,200円超に拡大した
  • 昨晩のNY市場ではダウ工業株30種平均が初めて53,000ドルを突破し史上最高値を更新したが、東京市場へのポジティブな波及は限定的だった
  • イラン革命防衛隊がホルムズ海峡でLNGタンカーを含む複数の商船を攻撃したと伝えられ、WTI原油はアジア時間に一時69ドル台まで上昇した
  • ドル円は161.87円と約40年ぶりの円安水準で推移し、当局の市場介入への警戒感が引き続き上値を抑えている

マーケットスナップショット

指標水準前日比
ドル円161.87-0.13%
ユーロドル1.1440-0.06%
日経平均(取引中)68,610-1.62%
ハンセン指数(取引中)23,504-0.48%
ダウ先物53,429+0.11%
S&P500先物7,572.00-0.26%
ナスダック100先物29,645-0.99%
NY金先物4,139.10-0.68%
WTI原油68.86+0.45%
ビットコイン63,164-1.30%
米10年債利回り4.479%-0.6bp

外国為替市場 — 介入警戒のなか161円台後半でもみ合い

ドル円は161.87円と、前日高値162.18円と前日安値161.67円の間で方向感なくもみ合っている。日米の金利差縮小を意識した買い戻しが散発的に入る一方、ヘッジファンドの対円弱気ポジションは2007年以来の最大規模に膨らんでおり、投機的な円安圧力は消えていない。元財務官が「円は2割程度過小評価」と発言するなど介入警戒感が漂い、162円台への上抜けは慎重にならざるを得ない状況だ。人民銀行(PBOC)は対ドル基準値を6.8054元(前日の6.8066元)と前日比元高方向に設定した。後場・欧州序盤にかけても161円台後半での横ばい圏が続き、9日午前3時のFOMC議事録公表が次の方向感を決める展開となろう。

株式市場 — 「材料出尽くし」売りが連鎖、日経一時1200円超安

昨晩のNY市場ではダウが53,055.91ドルと初めて53,000ドルを突破した史上最高値を更新し、ブロードコムがアップルとのチップ供給契約を2031年まで延長したと伝わったことで半導体株に買い戻しが広がった。しかし東京市場はその恩恵を受け取れなかった。サムスン電子が4〜6月期の暫定営業利益を89.4兆ウォン(前年同期比19倍、過去最高)と発表したが、「期待が大幅に先行していた」として同社株が6%超急落し、韓国KOSPI指数が午前中に一時4%超下落した。この半導体株の連鎖安が東京に波及し、キオクシアHDが一時11.7%安、東証エレクトロンも大幅安となるなど主力半導体株に売り集中。日経平均は前場を889円安(68,848円)で終えた後、後場入りでさらに下げ幅を広げ一時1,200円超の下落となった。一方、半導体材料や先進封装の一角は逆行高となっている。今夜のNY入りまでは半導体株主導の売り圧力が続き、日経平均は68,610円前後での下値模索が続こう。

マクロ経済 — 実質賃金5か月連続プラスも消費低迷、米利上げ観測後退でFOMC議事録に注目

5月の実質賃金が前年同月比+1.4%と5か月連続のプラスを記録した一方、家計消費支出は前年同月比-0.4%と6か月連続の減少となり、賃上げの恩恵が消費に波及していない状況が改めて確認された。日本の30年国債入札では投票倍数が4.55倍(2019年以来の最高水準)と強い需要が示され、同債利回りは5bp低下し4.025%となった。米国では6月の非農業部門雇用者数が57,000人増と予想を大幅に下回ったことで9月FOMC利上げ観測が大幅に後退しており、9日午前3時に発表されるFOMC議事録が次の焦点だ。

コモディティ — ホルムズ攻撃が原油を押し上げ、金はFOMC待ちで軟調

WTI原油は68.86ドル(+0.45%)と前日高値68.80ドルを上回る水準で推移。イラン革命防衛隊がホルムズ海峡でLNGタンカーを含む商船に対しミサイルを発射したと報じられ、アジア時間に一時69ドル台前半まで上昇した。ブレント原油も72ドルを超えた。金先物は4,139.10ドル(-0.68%)と2日連続の軟調。ホルムズ情勢が安全資産としてのドル買いを支える一方、米利上げ観測の後退が下支えとなり、FOMC議事録公表前は狭いレンジでの動きが続いている。アジア時間の残りは68〜69ドル台での推移が続き、今夜のイラン情勢と欧米時間の動向次第で方向が定まろう。

国際情勢 — ホルムズ海峡再燃と中国のミサイル試射で地政学リスク高まる

イラン革命防衛隊が7日未明、ホルムズ海峡を航行する商船に対し少なくとも2発のミサイルを発射したとAxiosが米当局者の話として報道した。LNGタンカーが英国海上貿易業務局(UKMTO)に被弾を通報しており、カタールから液化天然気を積んだ別の船が湾内で引き返したとも伝えられる。非公式の米・イラン停戦合意への期待が後退している。また中国が太平洋で潜水艦発射弾道ミサイルの試射を実施したと報じられ、オーストラリアをはじめとする周辺国が懸念を表明した。一方、トランプ大統領は習近平国家主席が9月24日ごろワシントンを訪問する見通しを初めて示しており、米中関係の部分的な緊張緩和への期待も漂っている。

今後の注目イベント

日時(日本時間)国/地域イベント注目点
07/07 19:30BOE Gov Bailey Speaks追加利上げと据え置きの判断基準
07/08 11:00NZOfficial Cash Rate (予想 2.50%)RBNZの利下げ幅・追加緩和の示唆
07/08 12:00NZRBNZ Press Conference今後の利下げペース
07/09 03:00FOMC Meeting Minutes利上げペースとインフレの評価
07/09 21:30新規失業保険申請 (予想 218K)労働市場の底堅さの確認