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サムスン決算ショックが東京市場直撃、日経1480円安―ホルムズ緊張で原油続伸

2026-07-07 18:00 日本時間時点

本日のポイント

  • 日経平均は続落、1,480円安(−2.12%)の68,257円で引け。サムスン電子が第2四半期営業利益で前年同期比約19倍の記録的増益を発表したにもかかわらず、設備投資拡大への懸念から韓国KOSPIが一時8%超下落しサーキットブレーカーが発動。この売りがアジア全域の半導体・記憶素子関連に連鎖した
  • 日本の長期金利は一時2.850%と約29年ぶりの高水準。日本初の票利率4%付き30年国債入札は応札倍率が7年ぶりの高水準となったが、価格は入札後に下落に転じた
  • ドル円は161.90で小幅円高(−0.10%)。前日高値162.18を超えられず、介入警戒が上値を抑える構図が続く
  • WTI原油は$69.48(+1.36%)。イラン軍がホルムズ海峡でLNGタンカーを含む商業船にミサイルを発射したとの報道が原油相場を押し上げた
  • 今夜はBOEベイリー総裁の発言(19時30分)、8日にRBNZ政策金利(予想2.50%)、9日深夜3時にFOMC議事録と重要イベントが続く

マーケットスナップショット

指標水準前日比
ドル円161.90-0.10%
ユーロドル1.1431-0.14%
日経平均(終値)68,257-2.12%
ハンセン指数(終値)23,497-0.51%
ダウ先物53,482+0.21%
S&P500先物7,581.50-0.13%
ナスダック100先物29,689-0.84%
NY金先物4,138.60-0.69%
WTI原油69.48+1.36%
ビットコイン63,010-1.54%
米10年債利回り4.479%-0.6bp

外国為替市場 — 介入警戒が162円台への定着を阻む

ドル円は18時時点で161.90付近。前日高値162.18・安値161.66のレンジ内で、162円ライン前後に介入警戒の壁が立ちはだかっている。財務省の為替担当高官(三村氏)が韓国当局と汇率変動について緊密に連絡を取り合っているとの報道もあり、当局の姿勢は引き続き警戒モードを示す。在岸人民元の対ドル16時30分(北京時間)終値は6.7956元と続落。ユーロドルは1.1431(−0.14%)と前日安値1.1429に迫り、ホルムズ情勢を受けた安全資産需要がドルを底堅くしている。市場では「24年夏型の円安反転」を意識する見方も浮上しているが、現時点では根拠となる国内材料に乏しい。明日の東京では162円台の定着を試みる動きが想定されるが、当局のけん制発言が強まれば急激な巻き戻しリスクも残るため、162円超での買いは慎重に見極めが必要だ。

株式市場 — サムスンショックが半導体株に連鎖安

韓国KOSPIは一時サーキットブレーカーを発動する急落を演じた。サムスン電子の第2四半期営業利益は前年同期比約19倍と記録的だったが、今後の設備投資の積み増しと需要持続性への懸念が重荷となり、三星株は6%超の下落で引けた。東京市場ではキオクシア株が11%超下落するなど半導体・記憶素子関連に売りが集中し、日経平均は1,480円安の68,257円で引けた。主力セクションの東京市場は既に終了しており、香港ハンセン指数は4日ぶりの反落で23,497(−0.51%)となった。ダウ先物は+0.21%と下値は堅く、今夜のNY入り後はバリュー株へのローテーションが焦点となりそうだ。今夜のNY入り後に米株が半導体の下落を吸収して値を保てるかどうかが、明日の東京市場の方向性を大きく左右する。

マクロ経済 — 日本国債利回りが約29年ぶり高水準、9日のFOMC議事録に注目

日本の長期金利は一時2.850%と約29年ぶりの高水準に達した。日本初の票利率4%付き30年国債の入札は応札倍率が2019年以来最高となり、需要の強さを示したが、財政拡大と日銀の利上げペース不足への懸念は根強く、30年金利もその後反転して上昇した。国内では5月の景気動向指数が3か月連続で上昇し、基調判断「改善」が維持された。ECB理事会メンバーのパネッタ・イタリア中銀総裁は「通胀の上振れリスクと成長の下振れリスクが共存する」と発言し、最近のエネルギー衝撃を一時的なものと片付けるべきではないと警告した。7月9日深夜3時(日本時間)に公表される6月FOMC議事録が最大の焦点で、6月雇用統計が予想を下回った中、議事録がどこまで利上げに慎重な姿勢を示すかによって、今後の円金利・米金利の方向感が変わる。

コモディティ — ホルムズリスクが原油を前日高値超えまで押し上げ

WTI原油は$69.48(+1.36%)と、前日高値$69.21を上回る水準まで上昇した。イラン軍がホルムズ海峡を通行するLNGタンカーを含む商業船にミサイルを発射したとの報道がエネルギー供給リスクへの懸念を呼んだ。前日の下値は$67.82まで達していたが、ミサイル攻撃の報道でリスクプレミアムが急浮上した。NY金先物は4,138.60(−0.69%)と小幅安で、米10年債利回りの4.479%への上昇と米ドルの底堅さが重しとなった。前日高値の4,199.70・安値4,134.20のレンジを踏まえると、現値は下端付近での推移となっている。

国際情勢 — ホルムズ再緊張、NATOと欧州の地政学リスク

イランによる商業船へのミサイル攻撃報道がエネルギー市場に直撃した。イラン外相は「外部からの脅威が続けば最終的な核合意交渉に入らない」と表明し、停戦交渉の先行きに暗雲が垂れ込めている。トルコ・アンカラではNATOサミットが開催中で、トランプ大統領が防衛費負担を巡り欧州同盟国に圧力をかけており、米欧間の摩擦が続く。フランス・マクロン大統領がシリアを訪問中、その宿泊ホテル付近で爆発事件が発生し18人が負傷したが、マクロン氏は無事で訪問継続を表明した。ロシアはNATOサミット前夜にウクライナの首都キーウへ大規模な弾道ミサイル攻撃を実施しており、欧州の地政学リスクは高止まりしている。

今後の注目イベント

日時(日本時間)国/地域イベント注目点
07/07 19:30BOE Gov Bailey Speaks利下げペースへの言及
07/07 23:00Ivey PMI (予想 59.1)北米需要の強弱
07/08 11:00NZOfficial Cash Rate (予想 2.50%)RBNZの政策方針
07/08 12:00NZRBNZ Press Conference決定後のフォワードガイダンス
07/09 03:00FOMC Meeting Minutes6月会合での利上げ議論の詳細
07/10 21:30Employment Change (予想 11.2K)北米雇用の方向性確認