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日経1437円安・原油74ドル急騰、米イラン衝突再激化でリスクオフ

2026-07-08 18:01 日本時間時点

本日のポイント

  • トランプ大統領がNATOアンカラ会議で「米・イランの停火に関する了解覚書(MoU)は終わった」と宣言。米軍はイラン国内の80以上の標的を攻撃し、イランはクウェートとバーレーンの米軍基地を反撃。ホルムズ海峡の脅威レベルが「深刻(severe)」に引き上げられた
  • WTI原油は前日安値68.58ドルから74.56ドルへ急騰(+5.85%)し、前日高値72.51ドルを大きく上回った。ブレント原油も78.62ドルと約6%上昇。欧州株(STOXX600 -1.6%、DAX -2.0%)と米先物(ナスダック100先物 -1.14%)が軟化
  • 日経平均は半導体株安が続き3日続落し、1,437円安の66,819円で取引を終えた。韓国KOSPIは6月高値比23%超の下落で弱気相場入り
  • 香港ハンセン指数は702.57点高の24,199(+2.99%)と大幅反発。韓国株安が嫌気され資金が本土系テック株に向かい、アリババが12%超上昇した
  • 今夜9日03:00(日本時間)にFOMC議事要旨が公表予定。中東緊迫化と原油高によるインフレ懸念が今夜のNY入り後の主要テーマとなる

マーケットスナップショット

指標水準前日比
ドル円162.48+0.23%
ユーロドル1.1412+0.03%
日経平均(終値)66,819-2.11%
ハンセン指数(終値)24,199+2.99%
ダウ先物52,605-1.11%
S&P500先物7,490.25-0.81%
ナスダック100先物29,056-1.14%
NY金先物4,075.80-1.96%
WTI原油74.56+5.85%
ビットコイン61,949-2.16%
米10年債利回り4.529%+5.0bp

外国為替市場 — 円安基調続くも介入警戒が上値を抑制

ドル円は162.48円(+0.23%)で推移し、前日高値162.50円に迫る水準にある。中東緊迫化を受けたリスク回避のドル買いが支援材料となっているが、当局の為替介入への警戒感が一方的な上昇を制している。人民元の対ドル16時30分(北京時間)の終値は6.7993元と3日続落した。今夜のNY入り後は原油高によるインフレ懸念とFOMC議事要旨の内容次第で米金利が変動し、ドル円は162.50円付近を軸に神経質な展開が見込まれる。

株式市場 — アジアまだら、欧州は中東懸念で一段安

日経平均は3日続落で1,437円安の66,819円と引けた。韓国KOSPIは6月高値比23%超の下落で弱気相場入りした一方、香港ハンセン指数は702.57点高の24,199(+2.99%)と大幅反発し、アリババが12%超上昇した。台湾加権指数は台積電に支えられ45,734.41(+0.56%)と小幅続伸、上海総合は3日続落で3,970.88(-0.49%)と軟調、欧州ではトランプ発言後に下落が拡大した。明日の東京市場はNY先物の下落を引き継ぐ可能性があり、寄り付きは慎重スタートが見込まれる。

マクロ経済 — NZ中銀3年ぶり利上げ、日本長期金利30年ぶり高水準

NZ中銀(RBNZ)は8日に政策金利を25bp引き上げ2.50%とし、3年ぶりの利上げを実施した。日本の長期金利は2.87%と約29年ぶりの高水準に上昇しており、中東情勢悪化に伴うインフレ懸念が国内金利にも波及している。今夜9日03:00(日本時間)にFOMC議事要旨の公表が予定されており、6月会合での議論内容や追加利上げの検討程度に注目が集まっている。今夜のFOMC議事要旨でタカ派的な見解が示されれば、米金利上昇がドル高を促し、明日の東京でのドル円と日本株の双方に影響を与えよう。

コモディティ — WTI急騰+5.85%、金は利回り上昇に押されて下落

WTI原油はトランプ発言を受けて前日安値68.58ドルから74.56ドルへ急騰(+5.85%)し、前日高値72.51ドルを大きく上回った。ブレント原油も78.62ドルと約6%の上昇で、ホルムズ海峡の通航量はタンカーへの相次ぐ攻撃を受けて減少が報告されている。一方、金先物は4,075.80ドル(-1.96%)と前日安値4,107.20ドルを下回って軟化し、金利上昇とドル高が重荷となった。今夜のNY入り後は中東情勢の展開次第でWTIがさらに上昇するリスクがあり、インフレ懸念と金利への波及を注視したい。

国際情勢 — 米・イラン軍事衝突が再激化、ホルムズ海峡に深刻な緊張

トランプ大統領は8日、アンカラで開催中のNATO首脳会議の場で「イランとの停火に関する了解覚書(MoU)は終わった」と明言し、「イランとの交渉は時間の無駄」と述べた。米中央軍(CENTCOM)によると米軍はすでにイラン国内の80以上の標的を攻撃しており、イランはクウェートとバーレーンに駐留する米軍基地を反撃したと発表した。米国はイランへの石油輸出許可も取り消し、経済・軍事の両面で圧力を強化している。ホルムズ海峡の脅威レベルは「深刻(severe)」に引き上げられ、タンカーへの攻撃を受けて同海峡の通航量が減少している。NATOの場でトランプ氏は500億ドル規模の防衛関連契約への合意を示す一方、スペインとの貿易完全切断を示唆するなど、盟友・敵対国双方に対して予測困難な姿勢を維持している。今夜のNY入り後は中東情勢の一段の悪化と原油の動向が焦点で、リスク資産への下押し圧力が続く展開に注意が必要だ。

今後の注目イベント

日時(日本時間)国/地域イベント注目点
07/09 01:40スイスSNB Chairman Schlegel SpeaksSNBの次の一手に関する発言
07/09 03:00FOMC Meeting Minutes6月会合での追加利上げ議論の深度と通貨政策の方向性
07/09 21:30新規失業保険申請 (予想 218K)雇用の底堅さを確認
07/10 21:30Employment Change (予想 11.2K)カナダ雇用の動向
07/10 21:30失業率 (予想 6.6%)雇用市場の健全性を確認