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日経4日ぶり反発・長期金利29年ぶり高水準、今夜は米失業保険申請に注目

2026-07-09 18:00 日本時間時点

本日のポイント

  • 日経平均が4日ぶりに反発、924円高の67,744円で引けた。AI・半導体関連が中東リスクを跳ね返し、前場は一時1,600円超の上げ幅を記録したが後場は伸び悩んだ
  • 日本の長期金利(10年債)は2.87%台と1997年5月以来の高水準に達し、木原官房長官は「きわめて高い緊張感をもって注視」と発言した
  • ドル円は162.40円と前日終値比-0.10%の小動き。前日高値162.61円・前日安値162.24円のレンジ内に収まり、当局の介入警戒が上値を抑えている
  • 米軍は2日連続でイランを空爆。イラン保健省は計14名死亡・78名負傷を発表し、イスラム革命防衛隊(IRGC)は報復を示唆。ホルムズ海峡の船舶通航はほぼ停止状態
  • 今夜21時30分の米新規失業保険申請件数(予想21.8万件)が焦点。昨夜公表されたFOMC議事録でタカ派少数派の存在が示されたなか、労働市場の強弱が次の金利判断材料となる

マーケットスナップショット

指標水準前日比
ドル円162.40-0.10%
ユーロドル1.1430+0.07%
日経平均(終値)67,744+1.38%
ハンセン指数(終値)24,030-0.70%
ダウ先物52,644+0.04%
S&P500先物7,542.50+0.18%
ナスダック100先物29,646+0.60%
NY金先物4,119.30+0.90%
WTI原油72.86-0.90%
ビットコイン62,804+0.92%
米10年債利回り4.569%+4.0bp

外国為替市場 — 介入警戒で上値重い162円台前半

ドル円は18時時点で162.40円と小動き。前日の高値162.61円には届かず、前日安値162.24円が下値を支えるレンジ内で推移した。中東情勢の悪化によるリスク回避が円買い圧力となる一方、日米金利差の構造的な拡大が円安基調を維持させており、方向感に欠けた展開となっている。木原官房長官が市場を口頭でけん制したことで、上値が一段と重い状況だ。欧州時間には162.70円付近が戻り売りの目安となっている。NY入り後は米新規失業保険申請の結果次第で、162.24〜162.61のレンジが維持されるか改めて試される局面となる。

株式市場 — AI主役で4日ぶり反発、後場は長期金利上昇が重し

日経平均は924円高の67,744円で4日ぶりに反発。前場に一時1,600円超の上昇で東証が沸いたが、長期金利の上昇と中東リスクを意識した後場の売りで上値を削り、上ひげの長い陽線で引けた。半導体・AI関連が主役となる「AI一極集中」の展開で、景気敏感株は出遅れた。香港のハンセン指数は24,030(前日比-0.70%)と反落し、中国6月消費者物価指数(CPI)の前年比+1.0%という弱い結果が中国景気への不安を高めた。一方、上海総合指数は65点強上昇した。米株先物はダウ+0.04%・ナスダック100先物+0.60%と欧州序盤はナスダックが優位。明日の東京は、今夜の欧米市場の動向と米失業保険申請の結果を受けて寄り付きの方向が定まる。

マクロ経済 — 日本長期金利29年ぶり高水準・FOMCタカ派少数派を確認

昨夜発表されたFOMC6月会議議事録では、少数の委員が6月会合での利上げを主張したほか、AI投資ブームが新たなインフレ圧力になるとの認識が示された。多数派は「インフレが続くなら利上げは必要」との立場を維持した。米10年債利回りは4.0bp上昇し4.569%。日本では10年国債利回りが2.87%台と1997年5月以来の高水準に上昇し、木原官房長官が「きわめて高い緊張感をもって注視する」とけん制した。日銀は「さくらレポート」で全国9地域の景気判断を据え置いた。中国では6月のCPIが前年比+1.0%と予想を下回る一方、生産者物価指数(PPI)は3年11か月ぶりの高水準となり、コスト高の転嫁が進まない状況が改めて浮かび上がった。ファーストリテイリングは今期(26年8月期)の営業利益予想を7,300億円(従来7,000億円)に上方修正した。今夜の米新規失業保険申請が予想(21.8万件)を大幅に下回れば、Fed利上げ観測が再燃し米長期金利とドルが上昇する可能性がある。

コモディティ — WTI前日高値から急落、金は前日高値水準に回復

WTI原油は72.86ドル(-0.90%)と前日高値76.08ドルから大幅に下落した水準で推移している。ホルムズ海峡がほぼ停止状態にもかかわらず、トランプ大統領が「イランは取引を望んでいる」と発言したことでリスクプレミアムが剥落した。NY金先物は4,119.30ドル(+0.90%)と前日高値4,120.30ドルの水準まで回復し、底堅さを示している。NY入り後は中東の新たなヘッドライン次第でWTIが前日高値水準に向けて再急騰するリスクが残る。

国際情勢 — ホルムズほぼ停止、欧州がトランプとの温度差を露わに

米軍は9日早朝(日本時間)、2日連続でイランへの攻撃を実施し、南部沿海州の複数拠点と東部マシュハドへの鉄道橋梁2か所を標的にしたとされる。イラン保健省は2日間の攻撃で計14名死亡・78名負傷(うち47名が入院中)と発表した。IRGC地上部隊指揮官は「先手を打つ形で敵に反撃する」と示唆した。ホルムズ海峡では電子妨害も確認され船舶通航がほぼ停止状態となっており、サウジアラビアのペルシャ湾からの原油輸出再開にも暗雲が立ち込めている。トルコ・アンカラで開催されたNATO首脳会議では、トランプ大統領が「停戦は終わった」と宣言。欧州各国はトランプ氏のイラン政策に距離を置き始め、マクロン仏大統領と高市首相もホルムズ海峡の自由航行確保を求めると確認した。今夜のNY入り後は米イランの追加ヘッドライン次第で原油・円・金が連動して動く展開が続く。

今後の注目イベント

日時(日本時間)国/地域イベント重要度
07/09 21:30新規失業保険申請 (予想 218K)
07/10 21:30Employment Change (予想 11.2K)
07/10 21:30失業率 (予想 6.6%)