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NY株反発・ドル円162円台維持、東京は69000円台乗せへ

2026-07-10 08:00 日本時間時点

本日のポイント

  • 9日のNYダウが前日比139ドル高の52,487ドルと3日ぶりに反発。ナスダック総合は1.3%高、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3%超上昇と半導体株が主導
  • 米軍とイランの軍事衝突が限定的との見方が広がり原油が反落、インフレ懸念の後退が米株上昇の主な背景
  • ドル円は162円34銭と前日比ほぼ横ばい。日本政府・日銀による介入警戒が根強く、前日高値162円57銭の更新に至らず
  • 日経225先物(シカゴ)は大阪終値比1,210円高の69,010円で引け、本日の東京株式市場は69,000円台乗せを試す展開
  • CME FedWatchでは7月会合での据え置き確率74.9%。米イランの技術協議は継続中だが停戦の正式合意はなく、情勢は流動的

マーケットスナップショット

指標水準前日比
ドル円162.34-0.01%
ユーロドル1.1436+0.12%
日経平均(終値)67,744+1.38%
ハンセン指数(終値)24,030-0.70%
ダウ先物52,751-0.02%
S&P500先物7,586.75-0.03%
ナスダック100先物29,923-0.05%
NY金先物4,130.60-0.25%
WTI原油71.84-0.33%
ビットコイン63,157+1.48%
米10年債利回り4.539%-3.0bp

外国為替市場 — 介入警戒がドル円の上値を抑制

ドル円は9日のNY市場で162円35〜45銭に小反発したが、日本政府・日銀の為替介入への警戒感が根強く前日高値162円57銭を上抜けることなく引けた。現在は162円34銭前後で横ばい推移。ユーロドルは1.1436と+0.12%と底堅く、ECBの追加利上げ観測が下支え材料となっている。離岸人民元(CNH)は9日のNY終値時点(北京時間4:59)で対ドル6.7950と前日の6.8067近辺から113ポイント値上がり(元高)し、日中の取引レンジは6.7933〜6.8067だった。長期金利の上昇(日本10年債利回りが一時2.9%と1996年11月以来の高水準)も円相場を圧迫している一方、政府・日銀の介入警戒がドル円の頭を抑える構図が続く。本日の東京市場では、ドル円は162円前半での横ばい推移が見込まれる。前日高値162円57銭を明確に上回れるかどうかが短期の焦点となる。

株式市場 — NY反発が牽引、東京は69000円台試しへ

9日のNY市場はダウ工業株30種平均が139ドル高の52,487ドルと3日ぶりに反発、ナスダック総合は1.3%高、SOX指数は3%超の上昇と半導体株が主導した。米・イランの衝突が限定的との見方から原油が2%程度反落し、インフレ懸念の後退で買いが広がった。個別ではマイクロンが米国内の半導体設備投資計画を40兆円超に拡大すると発表し5%近く上昇。SKハイニックスのADRが1株149ドルで値付け(超額認購7倍超)され、本日ナスダックに上場予定。香港市場の恒生指数は169点安の24,030で引け、アジア株は高安まちまちだった。シカゴ日経先物は大阪終値比1,210円高の69,010円で引け、大取の夜間取引でも69,060(+1,140)を示した。ファストリが2026年8月期の純利益予想を5,000億円に上方修正したことも追い風。本日の東京株式市場の寄り付きは69,000円台乗せが視野に入る。その後はETF換金売りの影響とファストリ株の反応次第で上値の伸びが試される局面となろう。

マクロ経済 — 米金利低下と国内長期金利の上昇が対比

9日のNY債券市場では10年債利回りが4.539%と前日比約3bp低下。原油高一服によるインフレ懸念の後退と、30年債入札(落札利回り5.058%)後の需要一巡が背景。米国の2026財年前9か月間の連邦赤字は累計約1.4兆ドル(前年同期比350億ドル増)と財政圧力が続く。一方、国内では政府の「骨太の方針」に日銀の独立性への尊重が明記される見通しで、長期金利は一時2.9%(1996年11月以来約29年8か月ぶりの水準)に上昇した。ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は9日の会合で政策金利を25bp引き上げ、英国のBOE主席エコノミスト・ピル氏も「来年の利上げが必要」と言及するなど、グローバルな利上げ圧力が意識されている。CME FedWatchでは7月の据え置き確率74.9%、9月までの25bp利上げ確率は51.1%と利上げ織り込みが高まりつつある。今夜21:30発表予定のカナダ雇用統計(就業者数変化の予想+11.2千人、失業率予想6.6%)待ちで、北米の雇用環境が米連邦準備制度の政策見通しに与える影響が注目される。

コモディティ — 原油は中東一服で反落、金は4130ドル台で底堅い

WTI原油は現在71.84ドル(-0.33%)。9日のNY市場では米・イラン衝突が限定的との見方から約2%反落し、前日の中東緊張高まりによる急騰(前日高値76.08ドル)の反動が出た。ホルムズ海峡ではタンカー通過の鈍化が報告されており、カタールは自国タンカーへの攻撃を受けてLNG生産再開計画を一時停止している。IEA月次石油市場報告が本日(北京時間16:00)公表予定で、需給見通しに注目が集まる。NY金先物は4,130.60ドルと前日COMEX清算値4,133.10ドルをわずかに下回る水準。SPDR Gold Trustの保有量は前日比3.14トン増の1,005.6トンと積み上がりが続き、地政学リスクを背景とした機関投資家の実物需要は堅調。停戦交渉の進捗次第で原油・金ともに本日の市場で上下いずれにも振れる余地がある。

国際情勢 — 米イラン停戦崩壊、仲介国が交渉継続を模索

トランプ大統領は「停火は終わった」と宣言し、米軍は48時間でイランの軍事目標を170か所以上攻撃。イランは米軍基地に反撃した。イランのハメネイ最高指導者は先の米・イスラエルによる攻撃で死去しており、9日に聖地マシュハドで埋葬式が行われた。同市では10日未明に銃撃事件が発生し2名が死亡したと報じられた。一方、トランプ氏は「イランが電話してきた、協議を望んでいる」と発言し、カタール・パキスタン・トルコ・エジプト・サウジアラビアの仲介当局者が水曜日に米・イラン双方と複数回交渉を実施。米当局者は「技術的な協議は継続しており、解決策を追求している」と確認した。ガザではハマス代表団がエジプト当局者と会談し、ガザ停戦協議第2段階の実施に向けて統治権移譲に同意したと伝えられた。また、台風9号が沖縄の先島諸島に接近しており、気象庁が厳重警戒を呼び掛けている。停戦交渉の帰趨によっては今後の原油価格と市場のリスクセンチメントが大きく変動しうる。情勢は1〜2日または数週間単位で変化する可能性があると米当局者は指摘している。

今後の注目イベント

日時(日本時間)国/地域イベント注目点
07/10 21:30Employment Change (予想 11.2K)予想上振れなら利上げ織り込みが強まる可能性
07/10 21:30失業率 (予想 6.6%)北米雇用の強弱が米連邦準備制度の政策見通しに波及