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トランプ氏「停戦は終わった」米イラン激突・WTI急騰7.8%、日経3日続落

2026-07-09 01:00 日本時間時点

本日のポイント

  • 米軍がイラン南部(バンダル・アッバース、ブシェール周辺)の軍事・港湾施設を追加攻撃。トランプ大統領がNATO首脳会議(アンカラ)で停戦「終わった」と宣言し、WTIが+7.86%の75.98ドルへ急騰、ブレントは一時80ドルを突破
  • 日経平均は前日比1,437円安の66,819円(3日続落)。サムスン電子決算失望の半導体売りに地政学リスクが重なり、欧州株もDAX -2.22%と総崩れ
  • 日本の10年国債利回りが一時2.87%へ上昇し、1997年5月以来約30年ぶりの高水準に
  • ハンセン指数は+2.99%の24,199と逆行高。アリババが12%超急騰し、南向き資金(北水)が約142億元流入
  • 本日03:00のFOMC議事録(6月16〜17日分・ウォーシュ議長初会合)が最大の焦点

マーケットスナップショット

指標水準前日比
ドル円162.66+0.34%
ユーロドル1.1399-0.09%
日経平均(終値)66,819-2.11%
ハンセン指数(終値)24,199+2.99%
ダウ先物52,371-1.55%
S&P500先物7,479.25-0.95%
ナスダック100先物29,090-1.02%
NY金先物4,044.80-2.71%
WTI原油75.98+7.86%
ビットコイン61,646-2.64%
米10年債利回り4.593%+6.4bp

外国為替市場 — ドル強含み継続、ドル円は約40年ぶり高水準付近

ドル円は162.66円(+0.34%)と推移し、前日の高値162.71円に迫っている。米軍によるイラン追加攻撃を受けた安全資産へのドル買いが強まる一方、ユーロドルは1.1399と前日レンジ(1.1395〜1.1434)の下限近辺に位置する。日本の10年国債利回りが一時2.87%(1997年5月以来の高水準)に上昇したが、金利差縮小期待を通じた円買いは限定的だった。原油急騰がインフレ懸念を高め、米10年債利回りは4.593%(+6.4bp)へ上昇。FOMC追加利上げ観測が再浮上している。NYの引けにかけてFOMC議事録(03:00)の内容が鍵となり、ウォーシュ議長の利上げ志向が確認されればドル円は162円台後半を固める展開が見込まれる。

株式市場 — 日経3日続落・NY場中は先物軟調、香港のみ逆行高

日経平均は1,437円安の66,819円(-2.11%)で3日続落を記録した。前日のサムスン電子Q2決算失望で始まった記憶半導体関連株の売りが続き、ホルムズ海峡封鎖リスクも重なった。欧州株もDAX -2.22%(24,903)、STOXX600 -1.65%と軒並み下落。NY市場は場中でダウ先物52,371(-1.55%)、S&P500先物7,479.25(-0.95%)と軟調を維持している。対照的に、ハンセン指数は702ポイント高の24,199(+2.99%)と大幅反発。アリババが12%超急騰して時価総額2兆元の水準を回復し、南向き資金(北水)が約142億元流入した。NYの後半に向けてFOMC議事録への警戒から様子見姿勢が続き、東京寄り前の先物水準がアジア株の方向感を示す。

マクロ経済 — 米インフレ再燃リスク高まる、FOMC議事録待ち

IMFは2026年の世界経済成長率見通しを3.0%へ小幅下方修正した。中東情勢の長期化とエネルギー価格上昇が主因とされる。ADBもアジア新興国の2026年成長率を4.9%(前年比低下)と下方修正した。本日03:00に公表されるFOMC議事録は、ケビン・ウォーシュ議長就任後初の会合(6月16〜17日)での金利路線に関する議論を明らかにする。原油急騰が米債利回りを押し上げており、市場はECBと英中銀それぞれで年内50bp(2回25bp)の追加利上げも織り込み始めた。FOMC議事録が利上げ再開を示唆する内容であれば、東京寄り前にドル全面高と株先物の下押し圧力が強まる可能性がある。

コモディティ — WTI急騰・ブレント80ドル突破、金はドル高と利回り上昇で反落

WTI原油は75.98ドル(+7.86%)へ急騰し、前日高値72.51ドルを大きく上回った。ブレントは一時1バレル80ドルを突破した。米軍によるバンダル・アッバース・ブシェール周辺施設への攻撃後、イランは「ホルムズ海峡を全面封鎖し、攻撃の少なくとも2倍の規模で報復する」と警告。ロシアも製造業向け軽油の輸出を7月31日まで禁止し、米軽油先物は場中に13%急騰した。NY金先物は4,044.80ドル(-2.71%)と大幅下落し、前日高値4,167.20ドルから急落した。ドル高・利回り上昇が安全資産需要を上回る構図だ。原油高は短期的に継続するとみられ、アジア序盤の資源株・エネルギー株には下支えとなる一方、インフレ懸念を通じた幅広い売りにも注意が必要だ。

国際情勢 — 米イラン軍事衝突が停戦崩壊の局面に

米軍は8日(現地時間)、イラン南部のバンダル・アッバース・ブシェール周辺の軍事・港湾施設に打撃を加え、イラン側は軍人8名が死亡したと発表した。トランプ大統領はNATO首脳会議(トルコ・アンカラ)で「停戦は終わった」と語り、「今夜再び強打する可能性がある」と述べた。イランは「ホルムズ海峡を全面封鎖し、2倍の規模で反撃する」と警告し、NPT脱退や核戦略見直しも議題に上がっていると報じられた。NATOは2026年にウクライナへ700億ユーロの軍事支援を行う方針を首脳宣言に明記し、トランプ氏もウクライナ国内でのパトリオット生産認可を表明した。英首相スターマー氏は停戦の再建とホルムズ解放を呼びかけた。ホルムズ海峡の通航状況がアジア序盤の原油・エネルギー市場を左右する最大のリスク因子となっている。

今後の注目イベント

日時(日本時間)国/地域イベント注目点
07/09 01:40スイスSNB Chairman Schlegel Speaks
07/09 03:00FOMC Meeting Minutes
07/09 21:30新規失業保険申請 (予想 218K)
07/10 21:30Employment Change (予想 11.2K)
07/10 21:30失業率 (予想 6.6%)