GOOG vs GOOGL:どちらのGoogle株を買うべきか?

GOOGとGOOGLの違いは議決権の有無です。 GOOGL(クラスA株)は1株1票の議決権を持ち、GOOG(クラスC株)には議決権がありません。株価はGOOGLがわずかに高い傾向がありますが、配当・企業価値は同一のため、議決権を必要としない個人投資家にはGOOGのほうがコスト効率が良い選択肢になります。
本記事では、Alphabet(Google親会社)のDual Class株式構造、クラスA・B・Cの違い、配当政策、そして投資判断のポイントを解説します。
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1. GOOGとGOOGLの違い早見表
GOOGとGOOGLはどちらもAlphabet Inc.の株式ですが、株式クラスが異なります。以下の比較表で主な違いを確認できます。
| 項目 | GOOGL(クラスA) | GOOG(クラスC) |
|---|---|---|
| 正式名称 | Alphabet Inc. Class A | Alphabet Inc. Class C |
| 議決権 | 1株1票 | なし |
| 上場市場 | NASDAQ | NASDAQ |
| 株価の傾向 | わずかに高い(議決権プレミアム) | わずかに低い |
| 流動性 | やや低い | やや高い(個人投資家に人気) |
| 配当 | 同一(2024年初配当開始) | 同一 |
| S&P 500 構成銘柄 | 対象 | 対象 |
| 投資適性 | 議決権を重視する株主 | コスト重視の個人投資家 |
GOOGLとGOOGの株価差は通常1%未満で、Alphabetは裁定取引メカニズムを通じて価格の長期的な乖離を防いでいます。実際の投資判断では、議決権の有無と取得コストが主な検討ポイントとなります。
2. Alphabet(Google)のあゆみ
Googleは1998年にラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏によって設立されました。スタンフォード大学の博士課程の学生だった2人は、カリフォルニア州メンロパークのガレージで検索エンジン事業を開始しました。
IPOから企業再編へ
2004年8月、Googleは1株85ドルでIPO(新規株式公開)を実施し、約16.7億ドルを調達、時価総額230億ドルでスタートしました。その後、YouTube買収(2006年、16.5億ドル)やAndroidの普及、Chrome・Google Cloud・Google Adsなどの展開を経て、検索エンジン以外の事業が急速に拡大しました。
2015年、Googleは持株会社Alphabetを設立し、企業再編を行いました。この狙いは以下の2点です。
-
収益事業と研究開発の分離: Google(検索・広告・YouTube・クラウド)は利益の最大化に集中し、Waymo(自動運転)、Calico(寿命研究)、DeepMind(AI研究)などの次世代事業はAlphabet直下の独立子会社として長期的な技術革新に専念
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財務の透明性向上: 各事業の収益性を株主に明確に開示し、研究開発投資への批判を回避
「Alphabet」の名称に込められた意味
「Alphabet」は英語で「アルファベット(文字体系)」を意味し、言語の基本構成要素を象徴しています。創業者のペイジ氏は、この命名について「AからZまであらゆるイノベーションを支える企業でありたい」という思いを込めたと語っています。
GOOGL株価の推移
グローバルテクノロジー企業のリーダーとして、Alphabet(GOOGL)の株価動向は市場から常に注目されています。AI、クラウドサービス、デジタル広告事業の成長とともに、株価の変動は投資家の将来見通しを反映しています。

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3. なぜ2つの株式シンボルがあるのか?
2014年、Googleは株式をクラスA(GOOGL)とクラスC(GOOG)に分割しました。もともとGoogleの株式シンボルは「GOOG」のみでしたが、この株式分割により2つのシンボルが誕生しました。
株式分割の背景
Googleが成長するにつれ、新株発行や従業員報酬による株式希薄化が進み、創業者の議決権が徐々に低下するリスクがありました。創業者のペイジ氏とブリン氏はGoogleの長期的ビジョンを維持するために、議決権のないクラスC株を新設しました。
これにより、新株発行や従業員ストックオプションにはクラスC株(GOOG)を使用し、既存のクラスA株主(GOOGL)の議決権が希薄化されない仕組みが確立されました。この構造は2015年のAlphabet設立後も引き続き採用されています。
4. クラスA・B・Cの詳細比較
Alphabet には3種類の株式クラスが存在します。
| 株式クラス | シンボル | 議決権 | 一般投資家の購入 |
|---|---|---|---|
| クラスA | GOOGL | 1株1票 | 可能 |
| クラスB | 非公開 | 1株10票 | 不可(創業者専用) |
| クラスC | GOOG | なし | 可能 |
クラスB株とは?
クラスB株は創業者のラリー・ペイジ氏、セルゲイ・ブリン氏、および元CEOエリック・シュミット氏が保有する特別株で、クラスA株の10倍の議決権を持ちます。一般には公開されていません。
この構造により、ペイジ氏とブリン氏は合計で議決権の過半数を保持し、Alphabetの重要な経営判断に対して実質的な拒否権を持っています。これはDual Class構造(複数議決権構造)と呼ばれ、Meta(旧Facebook)やBerkshire Hathawayなどの企業でも採用されています。
5. Alphabetの配当政策
Alphabetは2024年に設立以来初めての現金配当を開始しました。これはAlphabetが高成長型テクノロジー企業から成熟企業段階へと移行していることを示す重要な節目であり、安定したキャッシュフローと収益力の表れです。
配当はAlphabetの全株式クラス(GOOGL / GOOG / クラスB)に同額で支払われるため、GOOGとGOOGLの間に配当面での違いはありません。
配当履歴(2026年4月時点)
| 権利落ち日 | 基準日 | 支払日 | 1株あたり金額(米ドル) |
|---|---|---|---|
| 2026年3月9日 | 2026年3月9日 | 2026年3月16日 | $0.210 |
| 2025年12月8日 | 2025年12月8日 | 2025年12月15日 | $0.210 |
| 2025年9月8日 | 2025年9月8日 | 2025年9月15日 | $0.210 |
| 2025年6月9日 | 2025年6月9日 | 2025年6月16日 | $0.210 |
| 2025年3月10日 | 2025年3月10日 | 2025年3月17日 | $0.200 |
| 2024年12月9日 | 2024年12月9日 | 2024年12月16日 | $0.200 |
| 2024年9月9日 | 2024年9月9日 | 2024年9月16日 | $0.200 |
| 2024年6月10日 | 2024年6月10日 | 2024年6月17日 | $0.200 |
配当は四半期ごとに支払われています。2024年の初配当は$0.200/株で開始し、2025年Q2から$0.210/株に増額されました(年間$0.84/株)。今後の配当スケジュールは 配当カレンダー で確認できます。
6. GOOGとGOOGLの選び方
GOOGとGOOGLのどちらに投資するかは、投資目的と戦略に応じて判断できます。
議決権を重視する場合
GOOGL(クラスA)を選びます。1株1票の議決権があり、株主総会で議案に投票できます。ただし、創業者がクラスB株で議決権の過半数を保持しているため、個人投資家の1票が経営に大きな影響を与えることは現実的には難しい点に留意が必要です。
コスト・流動性を重視する場合
GOOG(クラスC)を選びます。GOOGはGOOGLよりもわずかに安い傾向があり(通常0.5〜1%の差)、取引量も多いため流動性に優れています。配当と企業価値は同一であるため、議決権にこだわらない投資家にとってはGOOGのほうがコスト効率の良い選択肢です。
長期投資の観点
長期保有を前提とする場合、GOOGとGOOGLの差は最小限です。どちらの銘柄もAlphabetの同一の事業価値を反映しており、株価の動きも連動しています。より低い取得コストを優先するならGOOG、ポートフォリオ内で議決権の有無を分散させたいなら両方を保有する戦略も有効です。
その他の考慮要素
- 市場環境: テクノロジー株は金利やインフレに敏感であり、エントリータイミングがリターンに影響する
- 企業のファンダメンタルズ: Alphabetの収益構造、AI投資の成果、クラウド事業の伸びを注視
- 株式分割: GOOGとGOOGLは分割時に比例配分されるため、権利面での本質的な違いは生じない
選び方まとめ
| 考慮要素 | 推奨 | 理由 |
|---|---|---|
| 議決権 | GOOGL | 投票権あり。長期参加者向け(ただし影響力は限定的) |
| コスト効率 | GOOG | 株価がやや低く、取引量が多い |
| 長期投資 | GOOG | 経済的権利は同一で、取得コストが低い |
| その他 | 状況次第 | 市場環境・決算内容・分割動向等を総合判断 |
7. 投資前の注意事項
Alphabet株への投資を検討する際は、以下のポイントを事前に確認しておくことをおすすめします。
決算と競合環境のリサーチ
Alphabetの主な収益源は広告、YouTube、クラウド、Androidなどのコア事業です。投資前にこれらの部門の成長見通しを分析するとともに、AI・自動運転などの新興領域への取り組みも確認しましょう。また、Amazon、Microsoft、Metaなどの競合他社との競争環境の変化も重要な判断材料です。
リスク許容度の確認
テクノロジー株は市場ニュースや金利政策に連動して値動きが激しくなる場合があります。短期的な損失に耐えられる資金的・心理的な余裕があるか確認し、単一銘柄への集中投資を避けるために適切なポジションサイズを設定しましょう。
リアルタイム価格のチェック
GOOGとGOOGLの株価は高い相関性がありますが、市場の急変時やボラティリティが高まる局面では価格差が一時的に拡大することがあります。注文前に最新の株価を確認し、エントリータイミングを判断しましょう。
専門家への相談
Alphabetの事業構造や株式クラスの選択について判断が難しい場合は、資格を持つ金融アドバイザーへの相談を検討してください。自身の投資目標とリスク特性に合った戦略を立てることが重要です。
8. Titan FXでの米国株CFD取引
従来の証券会社でGOOGやGOOGLの現物株を売買する方法に加え、株式CFD(差金決済取引)を活用した取引も選択肢の一つです。CFD取引には以下の特徴があります。
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ロング・ショート両方向の取引: 株価の上昇局面だけでなく、下落局面でもショート(空売り)で利益を狙える
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レバレッジ取引: 米国株CFDは最大1:20のレバレッジに対応しており、証拠金5%で建玉可能
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現物株の保有不要: CFDは差金決済のため、株式の保有・管理コストが不要
Titan FXでは、Alphabetを含む100銘柄以上の米国株CFDを MT4 / MT5 プラットフォームで取引できます。

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よくある質問
GOOGとGOOGLの違いは何ですか?
GOOGはAlphabetのクラスC株で議決権がなく、GOOGLはクラスA株で1株1票の議決権があります。配当、企業価値へのエクスポージャー、上場市場(NASDAQ)は同一です。株価はGOOGLがわずかに高い傾向がありますが、差は通常1%未満です。
アルファベットのクラスAとクラスCの違いは何ですか?
クラスA(GOOGL)は議決権あり、クラスC(GOOG)は議決権なしです。これに加え、創業者のみが保有するクラスB(非公開)があり、1株あたりクラスAの10倍の議決権を持ちます。3クラスとも配当は同額です。
Google株はGOOGとGOOGLのどちらを買うべきですか?
議決権が不要で取得コストを抑えたい場合はGOOG、株主総会での投票権を持ちたい場合はGOOGLが適しています。ただし、Alphabetの場合、創業者がクラスB株で議決権の過半数を持っているため、個人投資家の議決権の影響力は限定的です。
GOOGとGOOGLの株価はなぜ違うのですか?
議決権のプレミアムが株価差の主因です。GOOGLには議決権がある分、機関投資家やファンドの需要が高く、GOOGよりわずかに高い価格で取引されます。ただし、両者は同じ企業の株式であるため、長期的な値動きはほぼ連動しています。
AlphabetにはなぜDual Class構造が採用されているのですか?
創業者のラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏が、短期的な株主利益よりも長期的な技術革新を優先するために導入しました。クラスB株(1株10票)を保有することで、新株発行後も議決権の過半数を維持し、AI研究やWaymo(自動運転)などの長期プロジェクトへの投資を継続できる体制を確保しています。
まとめ
GOOGとGOOGLの違いは議決権の有無に集約されます。
- GOOGL(クラスA): 1株1票の議決権あり。株主総会への参加を重視する投資家向け
- GOOG(クラスC): 議決権なし。わずかに割安な価格で取引され、コスト重視の投資家向け
- クラスB(非公開): 創業者専用。1株10票で経営の最終決定権を保持
配当・企業価値は3クラス共通で、株価の長期的な動きも連動しています。どちらの銘柄を選んでも、Alphabetの検索・広告・クラウド・AI事業の成長に投資することになります。
投資目的と議決権の必要性を考慮して、自身に合った銘柄を選びましょう。