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日銀据え置きも円は乱高下、日経平均は3%超急伸

2026-07-31 13:00 日本時間時点

本日のポイント

  • 日銀は31日午前、政策金利を1.0%で据え置き(8対1、高田創審議委員は利上げを主張し反対)。成長率見通しを引き上げる一方、2026年度下期の物価上振れリスクを指摘し、市場では10月追加利上げの観測が強まった
  • 円は木曜のNY時間に覚しき為替介入で前日比3.3%高と2023年12月以来の値幅で急伸した(157円台まで円高が進んだとの報道もある)が、31日午前にその半分超を吐き出し、ドル円は160円台半ばへ戻している
  • 日経平均は米ハイテク株高を追い風に一時3400円超上昇して6万5000円台を回復、現在は前日比+3.76%の水準で推移。ソフトバンクGなどAI関連株が急反発した
  • 中国本土市場は創業板指が+5%超と急伸する一方、7月の製造業PMIは49.2と予想(50.0)を下回り、実体経済の減速が意識された
  • 中東では米軍がイランへの攻撃を再開してヨルダンやクウェートなど中東全域に戦火が拡大し、ホルムズ海峡では衛星電波妨害による混乱も伝えられるなど、地政学リスクが金・原油の下支え要因になっている

マーケットスナップショット

指標水準前日比
ドル円160.60+0.62%
ユーロドル1.1517-0.10%
日経平均(取引中)64,191+3.76%
ハンセン指数(取引中)25,818-0.16%
ダウ先物52,552+0.33%
S&P500先物7,494.00+0.29%
ナスダック100先物28,436+0.70%
NY金先物4,133.80-0.64%
WTI原油82.47-1.34%
ビットコイン64,278-0.69%
米10年債利回り4.663%+4.1bp

外国為替市場 — 円は乱高下、160円台半ばへ戻す

木曜のNY時間には日本当局による覚しき為替介入が観測され、円は一時前日比3.3%高と2023年12月以来の値幅で急伸、157円台まで円高が進んだとの報道もある。三村財務官は「米側からは精神的支援を超える支援」を得たと述べる一方、介入の有無への言及は避け、留任も明らかにした。木原官房長官も介入の有無へのコメントを控えている。31日午前の日銀会合後、円は前日の急伸分の半分超を吐き出し、ドル円は160.59円(前日比+0.62%)まで戻し、前日レンジ(159.35〜160.88円)の上限付近で推移している。アジア時間の残りは160円台半ばでの一進一退が続きやすく、日銀の追加利上げ観測と覆面介入への警戒が上値を抑える。

株式市場 — 日経大幅高、AI関連が牽引

日経平均は米ハイテク株高を受けた半導体・AI関連株買いで一時3400円超上昇し6万5000円台を回復、現在は64,191円(前日比+3.76%)で推移している。ソフトバンクGなどAI関連株がストップ高となるなど急反発し、アドバンテストなど半導体関連にも買いが波及した。ソニーグループは通期純利益見通しを上方修正(17%増益)し、後場にプラス圏へ浮上している。中国本土では創業板指が前引けで+5.04%、上海総合指数は+0.76%高で午前を終え、AI応用・半導体関連が軒並みストップ高となった一方、香港ハンセン指数は▲0.16%とほぼ横ばいで推移している。後場・欧州序盤にかけては、日銀会見後の円相場の反応を睨みながら値固めの動きになりやすい。

マクロ経済

木曜のNY市場はダウ平均が613ドル高となるなどAI投資懸念の後退で反発し、アマゾンはクラウド部門(AWS)の増収加速を好感して時間外で上昇した一方、アップルは四半期決算で増収を確保したものの部材不足を理由とする先行き見通しの弱さが嫌気され時間外で下落した。FOMCは29日に政策金利を据え置いたが、利上げを主張する委員の反対票が出るなど内部対立が意識されている。中国の7月製造業PMIは49.2と予想(50.0)を下回り、活動縮小が続いている。国内ではデンソーの4〜6月期純利益が14%減となるなど、中東情勢や熊本地震が企業業績の重荷になっている面もあり、熊本地震の死者は35人に増え約7万9千戸で断水が続いている。今夜のNY入りまでは、月末の米雇用コスト指数や消費者信頼感などの発表を睨んだ持ち高調整が中心になりそうだ。

コモディティ

NY金は現在4,133.80ドル(前日比▲0.64%)で推移している。ドル指数の反発や月末の利益確定売りが重荷となる一方、中東の地政学リスクが下支えしている。WTI原油は82.47ドル(同▲1.34%)とやや軟化しているが、米・イラン間の軍事衝突再燃を背景に月間では大幅高となっている。この後のアジア時間も、ホルムズ海峡情勢の緊迫化が値動きの主導役であり続けそうだ。

国際情勢 — 中東で緊張再燃

米軍がイランへの攻撃を再開し、ヨルダンやクウェートなど中東全域に戦火が拡大していると報じられている。トランプ大統領は対イラン攻撃の再開を巡ってジレンマに直面しているとされる一方、ハマスの武装解除を巡ってガザ地区の情勢では合意に達したとも伝えられる。ホルムズ海峡では衛星情報への電波妨害により航行の混乱がさらに広がっているという。フランスのマクロン大統領は高市首相に対し、イラン情勢の停戦とホルムズ海峡の航行の自由を求めたと報じられている。アジア時間の残りも、中東の地政学リスクが金や原油の下支え要因であり続けよう。

今後の注目イベント

日時(日本時間)国/地域イベント注目点
07/31 14:30BOJ Press Conference植田総裁が追加利上げの時期を示唆するかが焦点
07/31 18:00CPI(前年比) (予想 2.9%)ECBの据え置き路線を裏付けるか確認
07/31 21:30GDP(前月比) (予想 0.2%)カナダ中銀の先行き判断材料に
07/31 21:30Employment Cost Index q/q (予想 0.8%)賃金インフレの高止まりを確認
07/31 23:00ミシガン大消費者信頼感 (予想 53.9)物価高・関税への消費者心理を確認
07/31 23:00ミシガン大期待インフレ率家計のインフレ期待の高止まりに注目