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日米協調介入で円乱高下、日経反落・香港続伸 今夜ISM待ち

2026-08-03 18:00 日本時間時点

本日のポイント

  • ドル円は日米協調円買い介入の余波で乱高下し、日本時間10時過ぎに一時155円台前半まで急伸した後、17時時点では156.94円(前日比-0.29%)まで値を戻した。片山財務相とベッセント米財務長官はさらなる協調対応も辞さない考えを共同で示した。
  • 日経平均は円急伸を嫌気した輸出関連株売りで前日比-0.94%(607円安)の63,755円と3日ぶりに反落。一方、香港のハンセン指数は+0.48%の26,009円に値を伸ばし、アリババは新AIモデル「千問3.8-Max」発表を受けて7%超上昇した。
  • 米国株先物は中東情勢の緊張緩和と好調な決算を追い風に上昇(ダウ先物+0.64%・S&P500先物+0.47%・ナスダック100先物+0.49%)。原油はイラン情勢緩和とOPEC+増産で続落し、WTIは80.63ドル(前日比-4.77%)。
  • トランプ大統領は3日にイランとの新たな協議を開始すると改めて表明したが、イラン外務省報道官は代表団の受け入れ・派遣の予定はないと述べ、実現時期は不透明なままだ。
  • 円買い介入を受け、日銀の追加利上げ観測は9月に前倒しする動きも出ている(SMBC日興証券は10月説)。

マーケットスナップショット

指標水準前日比
ドル円156.94-0.29%
ユーロドル1.1526-0.01%
日経平均(終値)63,755-0.94%
ハンセン指数(終値)26,009+0.48%
ダウ先物52,970+0.64%
S&P500先物7,554.25+0.47%
ナスダック100先物28,543+0.49%
NY金先物4,115.70+0.21%
WTI原油80.63-4.77%
ビットコイン62,464-1.63%
米10年債利回り4.745%+8.2bp

外国為替市場 — 介入警戒でもみ合い

ドル円は日本時間10時過ぎに一時155円台前半まで急伸し、その後は徐々に値を戻して17時時点では156.94円(前日比-0.29%)で推移している。片山財務相とベッセント米財務長官は3日、投機的な円売りに対しさらなる協調介入も辞さない考えを共同で表明し、市場は次の介入タイミングを引き続き警戒している。円買い介入を受けて日銀の追加利上げ観測も9月に前倒しする向きが出ており(SMBC日興証券は10月と予想)、日米の金融政策格差縮小観測が円の下支えとして意識されている。ユーロドルは1.1526(-0.01%)とほぼ横ばいで小動きにとどまった。今夜の米ISM製造業景況感指数を受け、NY入り後のドル円は156円台を軸にした一段のもみ合いが見込まれる。

株式市場 — 円高で反落、香港底堅い

日経平均は円急伸を受けた輸出関連株中心の売りで前日比-0.94%(607円安)の63,755円と3日ぶりに反落した。香港のハンセン指数は+0.48%の26,009円(恒生科技指数+0.96%)に値を伸ばし、アリババが新AIモデル「千問3.8-Max」発表を受けて7%超上昇したことが支えとなった。半導体株安を背景に韓国コスピは4%超下落し、サムスン電子・SKハイニックスは9%近く下げた。明日の東京では、円高一服とハイテク買いの持続力が焦点となりそうだ。

マクロ経済 — 決算堅調、金融政策に注目

三菱UFJの4-6月期純利益は前年比48%増の8094億円、SMBC日興も同90%増の371億円と大手金融機関の決算は総じて堅調だった。熊本地震の影響ではトヨタが国内4工場の稼働を停止したほか、日産も九州工場の一部で生産に影響が出た(影響台数約5000台)ものの、同社の4-6月期純利益は37.6億円の黒字に転換した。Verisk社の推計では今回の地震による保険損失は2,200億〜3,400億円規模に上る見通しだ。今夜の米ISM待ちの中、NY入り後もドルの方向感は定まりにくい展開が続きそうだ。

コモディティ — 原油続落、金は底堅い

WTI原油は80.63ドル(前日比-4.77%)と、前日安値81.06ドルをも下回る水準まで売られている。トランプ大統領のイラン攻撃中止表明とOPEC+の9月増産合意が引き続き重荷となった。NY金先物は4,115.70ドル(+0.21%)と前日高値4,102.40ドルを上回る水準で底堅く推移し、地政学リスクへの逃避需要が根強いことを示した。NY入り後は、イラン協議の行方を見極めつつ原油はレンジ内の値動きが続きそうだ。

国際情勢 — 米イラン協議は不透明

トランプ大統領は3日、イランとの新たな協議を今週開始する考えを改めて表明し、大規模な軍事攻撃は見送る方針を示した。一方でイラン外務省報道官は同日、「ここ数日は」代表団の受け入れ・派遣の予定はないと述べており、協議実現の時期はなお不透明だ。ホルムズ海峡ではウクライナによるイラン商船への攻撃(ウクライナ側は事故と説明)を巡り、イラン側が意図的な攻撃だったとの見方を示し、責任追及の構えを見せている。明日の東京では、米イラン協議の行方と原油・株式市場への波及を見極める展開になりそうだ。

今後の注目イベント

日時(日本時間)国/地域イベント注目点
08/03 23:00ISM製造業景況感 (予想 54.0)インフレ圧力・需要動向を確認
08/05 07:45NZEmployment Change q/q (予想 0.1%)NZ雇用の底堅さを確認
08/07 21:30Employment Change (予想 15.0K)カナダ雇用統計
08/07 21:30平均時給(前月比) (予想 0.3%)賃金インフレ圧力を確認
08/07 21:30非農業部門雇用者数 (予想 88K)利下げ観測を左右する重要指標
08/07 21:30失業率 (予想 4.2%)労働市場の減速度合いを確認