ドル円157円台に戻す、日経反発・NY株最高値
2026-08-04 18:00 日本時間時点
本日のポイント
- ドル円は前日に157.13円まで売られる場面もあったが、17時時点では157.81円(前日比+0.39%)まで切り返し、日米協調円買い介入後では3営業日ぶりに値を戻す動きとなった。追加介入への警戒は根強い。
- 日経平均は前日比+0.32%の63,957円で反発した。トヨタ自動車が27年3月期の営業利益見通しを3兆4000億円に上方修正したことが支えとなった一方、香港のハンセン指数は利益確定売りで-0.60%の25,853と反落した。
- 月曜のNY市場ではダウ工業株30種が最高値の53,178ドル(前日比+1.32%)まで買われ、トランプ大統領のイラン攻撃見送りと好決算が支援材料となった。火曜の米株先物はダウ+0.04%・S&P500先物+0.10%・ナスダック100先物+0.59%とやや強含みで推移。
- WTI原油は81.86ドル(前日比+1.89%)まで切り返した。トランプ大統領が対イラン協議を「最後のチャンス」と位置付けた一方、イラン側は直接交渉の存在を否定しており、地政学リスクプレミアムが再び意識されている。
- 経団連の最終集計で2026年春季労使交渉の大手企業賃上げ率は5.37%となり、3年連続で5%台を維持した。熊本地震の影響で操業停止が続く工場がある一方、一部で生産再開の動きも出ている。
マーケットスナップショット
| 指標 | 水準 | 前日比 |
|---|---|---|
| ドル円 | 157.81 | +0.39% |
| ユーロドル | 1.1511 | -0.03% |
| 日経平均(終値) | 63,958 | +0.32% |
| ハンセン指数(終値) | 25,853 | -0.60% |
| ダウ先物 | 53,355 | +0.04% |
| S&P500先物 | 7,636.00 | +0.10% |
| ナスダック100先物 | 29,061 | +0.59% |
| NY金先物 | 4,113.10 | +0.55% |
| WTI原油 | 81.86 | +1.89% |
| ビットコイン | 63,503 | +0.06% |
| 米10年債利回り | 4.686% | -5.9bp |
外国為替市場 — ドル円、介入の反動で戻り試す
ドル円は前日に157.13円まで売られる場面もあったが、17時時点では157.81円(前日比+0.39%)まで切り返し、前日高値157.84円に接近する水準まで買い戻された。日米協調円買い介入直後の急激な円高進行が一服し、持ち高調整のドル買い・円売りが優勢になっている。市場では追加介入への警戒が根強く残る一方、欧米為替筋の間では「下げ渋り」との見方も出ている。ユーロドルは1.1511(-0.03%)とほぼ横ばいで推移した。今夜の米指標を受け、ドル円は157円台を軸にしたもみ合いが続く見通しだ。
株式市場 — 日経反発、香港は利益確定売り
日経平均は前日比+0.32%の63,957円で反発した。トヨタ自動車が27年3月期の営業利益見通しを3兆4000億円に上方修正したことが支えとなった一方、香港のハンセン指数は利益確定売りで-0.60%の25,853と反落し、恒生科技指数は+0.21%に踏みとどまった。月曜のNY市場ではダウ工業株30種が最高値の53,178ドル(前日比+1.32%)まで買われており、火曜の米株先物もダウ+0.04%・S&P500先物+0.10%・ナスダック100先物+0.59%とやや強含みで推移している。明日の東京では、好決算銘柄への物色継続と円安一服の綱引きが焦点となりそうだ。
マクロ経済 — 賃上げ5%台定着、復旧は道半ば
経団連の最終集計によると、2026年春季労使交渉における大手企業の賃上げ率は5.37%となり、3年連続で5%台を維持した。熊本地震の影響で操業停止が続く工場がある一方、一部で生産再開の動きも出ており、サプライチェーンの正常化が段階的に進んでいる。米10年債利回りは4.686%(-5.9bp)に低下し、今夜のJOLTS求人件数(予想744万件)を控えて様子見ムードも出ている。今夜の米指標を受け、NY入り後の金利・ドルの方向感が試される展開になりそうだ。
コモディティ — 原油反発、金は高値圏で堅調
WTI原油は81.86ドル(前日比+1.89%)まで切り返した。トランプ大統領が対イラン協議を「最後のチャンス」と位置付けた一方でイラン側が直接協議の存在を否定したことを受け、地政学リスクプレミアムが再び意識されている。NY金先物は4,113.10ドル(+0.55%)と前日高値4,102.40ドルを上回る水準で底堅く推移した。明日の東京では、イラン情勢の緊迫化を受けた原油・金への逃避需要の持続が焦点となりそうだ。
国際情勢 — イラン協議に暗雲、対中警戒も浮上
トランプ大統領は対イラン協議について「最後のチャンス」と改めて強調したが、イラン側は米国との直接交渉の存在を否定しており、事態収拾の時期はなお見通せない。イスラエルとレバノンの間では8月4日、ローマで7回目となる協議が開始された。日本の防衛白書は中国とロシアによる爆撃機・艦艇を用いた共同活動の活発化に「重大な懸念」を表明し、中国軍による日本の排他的経済水域(EEZ)内での機関銃射撃訓練についても木原官房長官が「船舶にとって危険」と述べた。NY入り後は、イラン協議の行方と地政学リスクの再燃度合いが市場心理を左右しそうだ。
今後の注目イベント
| 日時(日本時間) | 国/地域 | イベント | 注目点 |
|---|---|---|---|
| 08/04 23:00 | 米 | JOLTS Job Openings (予想 7.44M) | 求人件数から労働需給の緩みを確認 |
| 08/05 07:45 | NZ | Employment Change q/q (予想 0.1%) | NZ雇用の底堅さを確認 |
| 08/05 23:00 | 米 | ISM非製造業景況感 (予想 54.5) | サービス業の景況感・雇用動向を確認 |
| 08/07 21:30 | 加 | Employment Change (予想 14.8K) | カナダ雇用統計 |
| 08/07 21:30 | 米 | 非農業部門雇用者数 (予想 85K) | 利下げ観測を左右する重要指標 |
| 08/07 21:30 | 米 | 失業率 (予想 4.2%) | 労働市場の減速度合いを確認 |