円157円台に急伸、介入観測で乱高下 日経4%高・原油高【週間まとめ】
2026-08-01 08:00 日本時間時点
本日のポイント
- 今週はドル円が30日に前日高値160.84円まで円安が進んだあと一変、政府・日銀とみられる断続的な円買い介入で31日のNY時間に一時157円24銭まで急伸し、157.40円(前日比-1.38%)で終えた
- 日銀は31日、政策金利を1%程度で据え置くと決定。植田総裁は会見で物価の上振れリスクを意識する姿勢を示した
- 米国ではFOMCが政策金利を据え置いたものの、利上げを主張する当局者3人が「インフレを放置すれば将来の政策コストが増す」との声明を出し、米10年債利回りは4.745%(+8.2bp)まで上昇した
- 日経平均は31日、AI・半導体関連への買いで前日比+4.03%と大幅続伸し64,362円で終了
- 中東ではイランがホルムズ海峡でタンカーを攻撃したと伝わり、トランプ大統領が週末にも新たな対イラン攻撃を命じたと米WSJが報道。原油(WTI)は+3.84%の86.80ドルに上昇、金は-1.49%の4,098.60ドルに反落した
マーケットスナップショット
| 指標 | 水準 | 前日比 |
|---|---|---|
| ドル円 | 157.40 | -1.38% |
| ユーロドル | 1.1527 | -0.02% |
| 日経平均(終値) | 64,362 | +4.03% |
| ハンセン指数(終値) | 25,884 | +0.10% |
| ダウ先物 | 52,524 | +0.27% |
| S&P500先物 | 7,503.50 | +0.41% |
| ナスダック100先物 | 28,287 | +0.17% |
| NY金先物 | 4,098.60 | -1.49% |
| WTI原油 | 86.80 | +3.84% |
| ビットコイン | 62,887 | -2.84% |
| 米10年債利回り | 4.745% | +8.2bp |
外国為替市場 — 介入警戒で乱高下、来週は雇用統計待ち
今週のドル円は30日に160.84円の高値をつけたあと流れが一変した。NHKによれば31日のNY時間には1時間足らずで約5円という急激な値動きが観測され、共同通信は一時157円24銭までの急伸を伝えた。テレビ朝日系(ANN)は介入規模を6~9兆円程度と報じたが、財務省は「ノーコメント」としている。ブルームバーグは円が対ドルで1%超上昇し157円40銭まで戻したと伝え、当局による連日の円買い介入と報じた一方、コラムでは植田総裁のハト派的な会見メッセージが介入効果を弱めたとの見方も紹介された。ユーロドルは1.1527と前日比-0.02%でほぼ横ばい。来週にかけては、160円台回復の芽と157円割れ定着の綱引きが続き、7日の米雇用統計を待つまではドル円の底堅さを見極める展開になりそうだ。
株式市場 — 日経は半導体主導で急伸、NYも続伸
AI・半導体関連への買いが東京市場を押し上げ、日経平均は31日の大引けで前日比+4.03%の64,362円と大幅続伸した。決算を発表したキオクシアなども買いを支える材料となった。ハンセン指数は+0.10%の25,884とほぼ横ばい。NYダウは31日終値で276ドル高の52,485.03ドルと続伸した一方、アップルは売上見通しへの失望と半導体不足を背景に一時10%安となった。今週は日米ともに半導体・AI関連が相場のけん引役となり、来週も決算発表と個別材料が物色の軸になりそうだ。
マクロ経済 — FOMCはタカ派3人が利上げ主張、日銀は据え置き
FOMCは今回、政策金利の据え置きを決定したが、利上げを主張する当局者3人が「インフレを放置すれば将来の政策コストが増す」との声明を出した。これを受け米10年債利回りは4.745%(+8.2bp)まで上昇し、一時約1年半ぶりの高水準となった。ウォーシュFRB議長はFOMCの開催頻度を減らす案を検討していると米NYTが報じた。日銀は政策金利を1%程度で据え置き、植田総裁は物価の上振れリスクを意識する発言をした。週明けは、3日の中国財新PMIや米ISM製造業を経て、7日の米雇用統計に向けて利上げ・利下げ双方の思惑が交錯する週になりそうだ。
コモディティ — 中東緊迫で原油高、金はドル持ち直しで反落
WTI原油は前日比+3.84%の86.80ドルまで上昇した。イランがホルムズ海峡でタンカーを攻撃したと伝わったことに加え、対ロシア制裁への警戒も買い材料となった。金(NY金先物)は4,098.60ドルと前日比-1.49%の反落。ドルの持ち直しと利上げ観測の再燃が重しとなった。今週を振り返ると、中東発の供給不安が原油を押し上げる一方、金利上昇観測が金の重荷となる対照的な値動きとなった。
国際情勢 — ホルムズ海峡の緊張、週末の対イラン攻撃観測
イランがホルムズ海峡でタンカーを攻撃したと伝わる中、トランプ大統領が新たな対イラン攻撃を命じたと米WSJが報じ、早ければ週末にも実施される可能性があるという。これが週末にかけての原油や金など市場のリスク警戒要因となっている。台湾では野党・国民党のトップが10年ぶりに訪中し、習近平国家主席と会談した。来週にかけては、中東情勢の展開次第で原油相場のボラティリティが高まりやすい地合いが続きそうだ。
今後の注目イベント
| 日時(日本時間) | 国/地域 | イベント | 注目点 |
|---|---|---|---|
| 08/03 10:45 | 中国 | 財新製造業PMI(7月) | 対米関税環境下の内需・輸出動向、中国景気を確認 |
| 08/03 23:00 | 米国 | ISM製造業景況指数(7月) | 拡大・縮小の分岐点50を割れる状態が続くか |
| 08/05 10:45 | 中国 | 財新サービス業PMI(7月) | 内需サービス消費の強弱を確認 |
| 08/05 23:00 | 米国 | ISM非製造業(サービス)景況指数(7月) | 米景気の底堅さと利下げペースへの影響 |
| 08/07 21:30 | 米国 | 雇用統計(7月、非農業部門雇用者数) | 来週最大の材料、利下げ回数・ペースを左右 |