Titan FX(タイタンFX)

バルサラの破産確率シミュレーター

勝率・損益率(リスクリワード比)・1トレードあたりのリスク資金比率から、資金が破産ラインまで減る理論上の確率を計算します。EAや裁量手法の成績を入力して、いまのロットサイズが過大になっていないかを点検できます。

条件を入力

全トレードのうち利益で終わる割合
%
平均利益 ÷ 平均損失
損切り時に失う資金の割合
%
資金が初期の何%まで減ったら「破産」とするか
%
リスクの取り方

定額:初期資金に対する一定金額を毎回リスクにさらす前提で計算します。

この条件での破産確率
0%1%10%50%100%
0.03%
✔ 安全圏(1%未満)
期待値/1トレード
+0.25 R
連敗の許容回数
25 回
安全圏の上限リスク%
〜3.6%

破産確率ヒートマップ

勝率 × 損益率/リスク資金比率・破産ラインは現在の入力値で固定
勝率5%刻み × 損益率の代表値で全体像を表示しています。
勝率\損益率0.20.40.60.81.01.251.52.02.53.0
90%0000000000
85%0.6000000000
80%100000000000
75%1000.200000000
70%10010000000000
65%1001003.50000000
60%1001001000.6000000
55%1001001001000.700000
50%1001001001001000.70000
45%10010010010010060.71.6000
40%1001001001001001001000.80.10
35%10010010010010010010028.91.30.2
30%10010010010010010010010037.14.0
25%100100100100100100100100100100
20%100100100100100100100100100100
15%100100100100100100100100100100
10%100100100100100100100100100100
0%100% 現在の入力に最も近いセル(クリックで条件に反映)

読み方:色が薄いほど破産確率0%、濃い赤ほど100%。薄い色と濃い赤がくっきり分かれる境目が、資金管理上の「崖」です。

リスク資金比率と破産確率の関係

勝率・損益率・破産ラインは現在の入力値で固定
0%25%50%75%100%0%5%10%15%20%1トレードのリスク資金比率破産確率

読み方:曲線が急に立ち上がる手前が、余裕をもって取れるリスク%の上限です。

Tutorial / 使い方ガイド

このツールの見方・使い方

破産確率という考え方の基本から、数字の読み解き方、日々の資金管理への落とし込みまでを順番に解説します。

1はじめに知っておきたい4つの言葉

本ツールを使う前に、基本となる4つの言葉を押さえておきましょう。

① 勝率

全トレードのうち利益で終わった割合です。100回中45回勝ちなら勝率45%。高いほど良いと思われがちですが、それ単体では手法の良し悪しを決められません。次の損益率とセットで初めて意味を持ちます。

② 損益率(リスクリワード比)

平均利益 ÷ 平均損失。1回の勝ちで得る利益が、1回の負けで失う損失の何倍かを示します。いわゆる「損小利大」なら1.0を超えます。勝率が低くても損益率が高ければ、トータルでは十分に勝てます。

③ リスク資金比率

1回のトレードで損切りになったときに失う資金の割合(%)です。ロットサイズと損切り幅で決まります。勝率や損益率と違い、自分の意思で今日から変えられる唯一の変数であり、破産確率を最も大きく左右します。

④ 破産確率

同じ条件でトレードを続けたとき、資金が破産ラインまで減ってしまう理論上の確率です。ナウザー・バルサラ(Nauzer J. Balsara)が著書で示した考え方が広く知られており、上の3つの数字と破産ラインだけで決まります。

FIGURE 1

破産確率は「なだらかな坂」ではなく「崖」

リスク資金比率を上げていくと、破産確率は少しずつ増えるのではなく、ある境界を境に一気に跳ね上がります。この形を知っておくことが、資金管理でいちばん大事なポイントです。

100%0%1トレードのリスク資金比率 →安全圏ほぼ確実に破産崖=境界余裕のある設定崖っぷち

※ 概念図です。境界の位置は勝率・損益率・破産ラインによって変わります。いま安全圏でも、勝率が数%下がるだけで崖の向こう側に移ることがあります。

2このツールで分かる3つのこと

0.03%安全圏

いまのロットが過大か即判定

3つの数字を入力するだけで理論上の破産確率と4段階の判定を表示。ロットサイズが過大かどうかが数秒で分かります。

現在地

崖のどちら側にいるか把握

勝率×損益率の組み合わせを色で一覧化。自分の手法が境界からどれだけ離れているか、余裕を一目で確認できます。

上限

適正なリスク%を逆算

リスク%と破産確率の関係を曲線で表示。破産確率が跳ね上がる境界を見ながら、そこから適正ロットを逆算できます。

3判定の読み方 — 4段階のシグナル

計算結果には破産確率の水準に応じた判定が表示されます。ヒートマップの色は、薄いほど0%、濃い赤ほど100%に近いことを意味します。

判定破産確率意味と取るべき行動
✔ 安全圏1%未満長期継続の目安とされる水準です。現在の資金管理を維持しましょう。
△ 要注意1〜10%連敗が重なると現実的に破産し得る水準です。リスク%の引き下げを検討してください。
▲ 危険水域10〜50%数字の上では「数回に1回は資金が尽きる」水準です。ロットサイズを中心に、損切りルールを含めた資金管理全体の見直しをおすすめします。
✖ 極めて危険50%以上このまま続けると高い確率で資金を失う水準です。リスク%を下げるだけでは改善しないことも多いため、勝率や損益率、つまり手法そのものの改善もあわせて検討しましょう。
⚠️ 破産確率は「崖」のように変化します破産確率はなだらかに増えるのではなく、ある境界を超えると一気に100%へ跳ね上がります。ヒートマップで薄い色と濃い赤がくっきり分かれているのはこのためです。いま安全圏でも、勝率が数%下がっただけで崖を越えることがあります。境界ギリギリではなく、余裕を持った設定を心がけましょう。

4覚えておきたい4つのパターン

入力値とヒートマップを見比べると、自分の資金管理の問題点がどこにあるかを特定できます。

PATTERN A

期待値はプラスなのに「危険」と出る

見極め方:期待値(R)はプラスなのに、判定が危険水域以上になっている。

意味:手法は悪くないのに、1回のリスクが大きすぎてロット過大になっている典型例です。

戦略:リスク%を1〜2%まで下げる(それだけで劇的に改善)
PATTERN B

崖っぷちの安全圏

見極め方:自分のセルは0%なのに、ヒートマップですぐ隣(勝率−5%)のセルが100%。

意味:成績が少しブレただけで危険域に転落する、余裕のない設定です。

戦略:隣接セルまで安全圏になるようリスク%を調整
PATTERN C

低勝率でも安全圏

見極め方:勝率30%台なのに、損益率が2.5以上あり判定は安全圏。

意味:損小利大のトレンドフォロー型手法の典型です。勝率の低さ自体は問題ではありません。

戦略:勝率だけで手法を評価せず、この組み合わせを維持
PATTERN D

何をしても100%から動かない

見極め方:リスク%をどれだけ下げても破産確率が100%のまま。

意味:期待値がゼロ以下(例:勝率50%×損益率1.0)。資金管理では救えない領域です。

戦略:ロット調整ではなく手法そのものを改善する
💡 資金管理の黄金ルール破産確率を下げる最速の手段は、勝率でも損益率でもなく「リスク資金比率を下げること」です。勝率と損益率は相場と手法次第ですが、リスク%だけは今日から自分の意思で変えられます。プロの多くが「1トレードのリスクは資金の1〜2%まで」を守っているのはこのためです。

55ステップの使い方

このツールは「未来の予言」ではなく、ロットサイズが適正かを点検する定期健診として使うのがコツです。月に一度のルーティンにしましょう。

1
直近の成績を集計する取引履歴(またはEAのフォワードテスト結果)から、直近50〜100回分の勝率と平均利益・平均損失を計算します。回数が少ないと誤差が大きくなります。
2
3つの数字を入力する勝率・損益率・現在のロットでのリスク資金比率を入力します。破産ラインは「ここまで減ったら退場」と自分で決めている水準に設定してください。
3
判定を確認する安全圏(1%未満)ならそのまま継続。要注意以上なら次のステップへ進みます。
4
曲線を見ながらリスク%を調整する「リスク資金比率と破産確率の関係」の曲線で、破産確率が1%未満に収まるリスク%を探します。そこから逆算したロットサイズが、あなたの適正ロットです。
5
月に一度、再チェックする勝率や損益率は相場環境とともに変化します。月次で成績を集計し直し、同じ手順で点検しましょう。EAならフォワードテストの最新数値で確認します。

6やるべきこと・避けるべきこと

✔ リスク%は「損切りまでの距離」から計算するロット数だけでは決まりません。損切り幅 × ロット = 想定損失額 を口座資金で割った値を入力してください。
✘ 破産確率0%を「絶対に安全」と読まない勝率・損益率が一定という仮定の理論値です。相場環境の急変・スリッページ・スプレッド拡大は含まれていません。
✔ 保守的な数字で入力する勝率は実績より少なめに、損益率も低めに見積もりましょう。バックテストの数字は実運用より良く出がちです。
✘ 少ないトレード回数の成績で判断しない10回程度では勝率の推定誤差が大きすぎます。最低50回、できれば100回以上の実績で計算してください。
✔ 破産ラインは現実的に設定する実際に資金ゼロまで取引を続ける人はいません。「半分になったらやめる」など、自分の退場ラインで計算する方が実態に合います。
✘ 「危険」と出たのにロットを維持しない「今まで大丈夫だったから」は根拠になりません。破産確率は「まだ起きていないだけ」のリスクを数値化したものです。
✔ EAのフォワードテスト結果と組み合わせる勝率とプロフィットファクターから損益率を見積もれば、導入前に自分の資金・ロットでの破産リスクを点検できます。
✘ ナンピン・マーチンゲールにそのまま適用しない「1回のリスクが一定」という前提が崩れるため計算が当てはまりません。実際の破産確率は表示よりさらに高くなります。

7よくあるご質問

なぜ破産確率を計算する必要があるのですか?

期待値がプラスの優れた手法でも、1回のリスクが大きすぎると連敗の間に資金が尽きて退場になるからです。長期で勝つための条件は「期待値がプラスであること」と「破産しないこと」の2つで、本ツールは後者を点検します。

「定額」と「定率」はどちらで計算すべきですか?

毎回同じロット数で取引するなら「定額」、資金の増減に合わせてロットを変える複利運用なら「定率」を選んでください。定率では資金が減るとリスク額も自動的に小さくなるため理論上は破産しにくくなりますが、そのぶんリスク%を上げすぎると複利のマイナス効果で逆に破産確率が跳ね上がります(次の項目を参照)。

定率なのに、リスク%を上げると破産確率が100%になるのはなぜですか?

複利では損失の影響が利益より大きく効くためです。たとえば50%失うと、元に戻すには100%の利益が必要になります。この非対称性のせいで、1回あたりのリスクを上げすぎると1トレードの期待値がプラスでも資金は長期的に減り続ける状態になります。その境目を超えると破産は理論上ほぼ確実になり、本ツールも100%と表示します。「賭けすぎ(オーバーベット)」と呼ばれる現象で、定率運用で特に注意すべき点です。

破産ラインはいくつに設定すればいいですか?

「これ以上減ったら取引をやめる」と自分で決めている水準に合わせるのが正解です。決めていない場合は、まず20〜50%で試してみてください。0%(全損)は理論上の最も甘い設定で、現実の退場はもっと手前で起こります。

プロフィットファクター(PF)から損益率を出せますか?

できます。PF = 総利益 ÷ 総損失 なので、損益率 = PF × (1 − 勝率) ÷ 勝率 で逆算できます。例えば PF 1.5・勝率60% なら、1.5 × 0.4 ÷ 0.6 = 1.0 です。EAのフォワードテスト結果の数値がそのまま使えます。

ヒートマップが0%と100%ばかりで、中間の値がほとんど出ないのはなぜですか?

それが破産確率の本当の姿だからです。破産確率は境界を挟んで急激に変化する「崖」型の性質を持ち、中間の値が出るのは境界のごく近くだけです。だからこそ「崖から十分離れた側にいるか」の確認が重要になります。

勝率や損益率はトレードのたびに変わりますが、いつの数字を使えばいいですか?

直近50〜100回の成績を使い、月に一度更新するのがおすすめです。固定の数字ではなく「定期健診」として繰り返し使うことで、成績の変化がロットの過大化につながっていないかを早期に発見できます。

8用語集

期待値
1トレードあたりに見込める平均損益。R単位では「勝率 × 損益率 −(1 − 勝率)」。プラスでなければ、どんな資金管理でも長期では勝てません。
R(アール)
1回のトレードでリスクにさらす金額を1とする単位。「+2R」は損切り幅の2倍の利益を意味します。
プロフィットファクター(PF)
総利益 ÷ 総損失。1.0を超えていれば利益体質です。
ポジションサイジング
1回のトレードのロット数を、資金量と許容リスクから決めること。破産確率を左右する最重要スキルです。
ドローダウン
資金のピークからの最大落ち込み幅。破産確率と並ぶ資金管理の代表的な指標です。
連敗確率
勝率pでn連敗する確率は (1−p)ⁿ。勝率50%でも10連敗は約1,000回に1回起きます。連敗は「異常」ではなく「必ず来るもの」です。
複利運用 / 単利運用
資金の増減に応じてロットを変える運用/常に同じロットの運用。本ツールの「定率」「定額」に対応します。
オーバーベット
期待値がプラスの手法でも、1回のリスクを上げすぎて複利効果がマイナスに転じ、長期的に資金が減っていく状態のことです。

算出方法:「確率 p で +k 単位、確率 1−p で −1 単位」のランダムウォークを仮定し、方程式 p·x^(k+1) − x + (1 − p) = 0 の (0,1) における解 θ を求め、破産ラインまでの許容損失単位数 n に対して破産確率を θⁿ として計算しています。定額モードでは n =(1 − 破産ライン)÷ リスク資金比率、定率モードでは対数資金で評価し、1勝を log(1 + k×リスク)、1敗を −log(1 − リスク) として換算した実効的な損益率と単位数を用います。

前提と限界:本ツールは勝率・損益率が期間を通じて一定であることを前提とした理論値を表示します。スリッページ、スプレッドの拡大、相場環境の急変、ナンピン・マーチンゲール等のロット可変手法は考慮していません。実際の破産確率は表示値より高くなり得ます。

Titan FX 取引戦略研究所は、利用者に対して情報および教育を目的としたコンテンツを提供するものであり、投資、法律、金融、税務、その他いかなる種類の個別アドバイスも行うものではありません。本ツールは特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではなく、将来の損失や運用成果を保証・予測するものでもありません。取引に関する最終的な判断はご自身の責任において行ってください。