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ドル円160円台、ウォーシュ議長発言とイラン攻撃で原油急伸

2026-08-31 08:00 日本時間時点

本日のポイント

  • 週末にかけ米軍がホルムズ海峡での機雷敷設準備を進めていたイランのロケット発射装置を1カ月ぶりに攻撃したと伝わり、WTI原油は84.93ドル(+1.83%)まで急伸、一時ブレントは90ドルを上回った。
  • ドル円は160.11(前日比+0.05%)で推移。週明けの取引ではウォーシュFRB議長のタカ派発言を意識した買いが続き、一時160.20まで値を上げる場面があった。ユーロドルは1.1587(-0.62%)まで下げ、ドル全面高の構図。
  • 米株価指数先物はイラン情勢の緊迫と半導体株安を受け下落スタート。ダウ先物53,511(-0.14%)、S&P500先物7,707.50(-0.19%)、ナスダック100先物29,441(-0.17%)がいずれも軟調で、シカゴ日経平均先物も大阪取引所終値比670円安まで売られている。
  • ウォーシュ議長のタカ派姿勢を受け米10年債利回りは4.720%(+4.8bp)に上昇したが、債券投資家の間では6月・7月に続く9月の据え置きに備える見方も根強い。
  • NY金は米金利上昇とドル高が重しとなり4,508.90ドル(-0.46%)まで軟化。日銀の氷見野副総裁は「これまで以上に物価上振れリスクを意識する」と述べた。

マーケットスナップショット

指標水準前日比
ドル円160.11+0.05%
ユーロドル1.1587-0.62%
日経平均(終値)66,406+0.41%
ハンセン指数(終値)25,585+0.07%
ダウ先物53,511-0.14%
S&P500先物7,707.50-0.19%
ナスダック100先物29,441-0.17%
NY金先物4,508.90-0.46%
WTI原油84.93+1.83%
ビットコイン78,384+0.19%
米10年債利回り4.720%+4.8bp

外国為替市場 — ドル底堅く160円台前半

ドル円は160.11(前日比+0.05%)で推移し、前週末高値の160.05を上回る水準を維持している。週明けの取引ではウォーシュFRB議長のタカ派発言を意識した買いが続き、一時160.20まで値を上げる場面があったが、その後は伸び悩んでいる。ユーロドルは1.1587(-0.62%)まで下げ幅を広げ、金利差を意識したドル全面高の構図が続く。寄り付きは160円台前半でのもみ合いが続きそうだ。

株式市場 — NY引けは小幅安、東京は反落含みの寄り付きへ

前週末28日のNY市場ではダウ平均が9.45ドル安とほぼ横ばいで終え、ウォーシュ議長のインフレ警戒発言が重しとなった。週末にかけては米軍が1カ月ぶりにイランの機雷敷設準備拠点を攻撃したと伝わり、中東リスクを織り込む形で31日朝の米株価指数先物は下落スタート。ダウ先物は53,511(-0.14%)、S&P500先物は7,707.50(-0.19%)、ナスダック100先物は29,441(-0.17%)といずれも軟調で、半導体株安も重なりシカゴ日経平均先物は大阪取引所終値比670円安まで売られている。日経平均は前週末66,405円(+0.41%)、ハンセン指数は25,585(+0.07%)で終えており、株探の市場見通しも「米半導体株安を受け売り優勢」としている。本日の東京では、米半導体株安とイラン情勢の緊迫を映し、日経平均は反落含みの寄り付きになりそうだ。

マクロ経済 — ウォーシュ発言とタカ派/据え置き観測の綱引き

ウォーシュFRB議長はジャクソンホール会合後も利上げの可能性を排除しない考えを示し、「金融引き締め的との表現は難しい」としつつタカ派姿勢を再表明した。これを受け米10年債利回りは4.720%(+4.8bp)まで上昇した。もっとも債券投資家の間では利上げ観測に懐疑的な見方も根強く、6月・7月に続き9月も据え置きに備える動きがあるという。日銀では氷見野副総裁が「これまで以上に物価上振れリスクを意識する」と発言、国内では買い手不在で国債利回りが3%に迫る入札不調も伝えられている。今夜からの週初にかけては、今週のISM製造業(9/1)など米指標待ちで、9月FOMCでの追加利上げの有無を見極める展開が続く。

コモディティ — 原油急伸、金は軟化

週末の米軍によるイラン攻撃を受け、WTI原油は84.93ドル(+1.83%)まで急伸し、一時ブレントは90ドルを上回った。前週末の清算値83ドル台からは水準を切り上げている。NY金は米金利上昇とドル高が重しとなり4,508.90ドル(-0.46%)まで軟化した。原油はホルムズ海峡情勢を睨んだ上振れが続く一方、金は金利動向次第で上値が抑えられそうだ。

国際情勢 — ホルムズ海峡を巡る緊張再燃

米軍は8月30日、ホルムズ海峡での機雷敷設準備を進めていたイランのロケット発射装置を1カ月ぶりに攻撃した。この報を受けて原油は週明けに急伸し、ブレントは一時90ドルを上回った。米財務省はイラン制裁を巡り、エジプトの銀行などに対しドル建て取引の遮断を求める新たな措置を発表し、対イラン包囲網の強化に動いている。もっとも「経済的猛攻撃」の実効性についてはイランと中国の取引が続いていることを背景に、早くも限界が指摘され始めている。また、イランがヨルダン駐留の米軍を攻撃したとも伝わっており、事態の推移が見極めにくい状況が続く。中東の地政学リスクは高止まりし、原油と安全資産動向への波及を注視する必要がある。

今後の注目イベント

日時(日本時間)国/地域イベント注目点
09/01 23:00ISM製造業景況感 (予想 55.2)
09/02 11:00NZOfficial Cash Rate (予想 2.75%)
09/02 21:15ADP雇用統計 (予想 47K)
09/02 22:45Overnight Rate (予想 2.25%)
09/03 23:00ISM非製造業景況感 (予想 54.1)
09/04 21:30Employment Change (予想 15.8K)