Titan FX(タイタンFX)

米イラン緊迫でNY3日続落、東京は金利高警戒

2026-09-01 08:00 日本時間時点

本日のポイント

  • NY株式市場は31日、米国とイランの攻撃応酬再燃を受けたリスク回避で3営業日続落。NYダウは前日比374.09ドル(-0.69%)安の53,185.90ドルで終えたが、8月月間では5カ月連続の上昇となった。
  • 原油(WTI)はホルムズ海峡の緊張再燃を警戒した買いが続き86ドル台前半へ続伸。NY金はFRBウォーシュ議長のタカ派発言を受けた利上げ観測の強まりを背景に続落した。
  • 米長期金利は一時4.76%まで上昇し、4.75%台で約1年7カ月ぶりの高水準。日本の長期金利(新発10年債利回り)も一時2.95%まで上昇し、約29年10カ月ぶりの高水準を付けた。
  • ドル円は一時160.10円まで値を切り上げたが、ベッセント米財務長官が日本政府・日銀の円高に向けた措置に自信を示したと伝わると159.48円まで反落し、東京朝方は159円台後半で推移。
  • G20財務相・中央銀行総裁会議で日米財務相が為替動向を協議、片山財務相は投機的な為替の動きへのG20としての注視を訴えた。

マーケットスナップショット

指標水準前日比
ドル円159.79-0.15%
ユーロドル1.1618+0.27%
日経平均(終値)66,312-0.14%
ハンセン指数(終値)25,567-0.07%
ダウ先物53,273+0.06%
S&P500先物7,700.75+0.02%
ナスダック100先物29,496-0.06%
NY金先物4,495.60+0.31%
WTI原油86.24+0.56%
ビットコイン78,534+1.08%
米10年債利回り4.758%+3.8bp

外国為替市場 — 円は上値の重さ変わらず

ドル円は31日、G20を控えたベッセント米財務長官の発言を睨みながら一時160.10円まで値を切り上げたが、同氏が日本政府・日銀の円高措置に自信を示したと伝わると159.48円まで押し戻された。東京朝方は159.79円で推移し、ユーロドルは1.1618までじり高。片山財務相はG20の場で投機的な為替の動きへの警戒を表明している。本日の東京では159円台後半でのもみ合いが軸となり、上は160円台前半、下は159.48円が意識されやすい。

株式市場 — NY続落も8月は5カ月連続高、東京は上値重い

NY株式市場は31日、米国とイランの攻撃応酬再燃を受けたリスク回避で3営業日続落となった。NYダウは前日比374.09ドル(-0.69%)安の53,185.90ドルで終え、アマゾンやハネウェルの下げが指数を押し下げた一方、ナスダック100はエヌビディアなど半導体関連の底堅さでわずかにプラス圏を維持した。もっとも8月月間ではNYダウは5カ月連続の上昇となり、地政学リスクの高まりの中でも底堅さを示している。シカゴ日経平均先物は大阪比560円安の6万5890円と軟調で、本日の東京市場は米金利上昇と地政学リスクを警戒した売りが先行しやすい。本日の東京では前日終値66,312円を挟んだ一進一退から、シカゴ先物の重さを受けて下値模索の展開が想定される。

マクロ経済 — 米金利上昇、日本の長期金利も約30年ぶり高水準

米10年債利回りは31日、原油高を背景とした利上げ観測の高まりから一時4.76%まで上昇し、4.75%台で終えた。約1年7カ月ぶりの高水準となる。FRBウォーシュ議長がジャクソンホール会議でタカ派姿勢を示して以降、9月の利上げ観測が強まっており、市場では利上げの有無が最大の焦点となっている。日本でも長期金利(新発10年債利回り)が一時2.95%まで上昇し、約29年10カ月ぶりの高水準を付けた。本日は日本時間23時に8月の米ISM製造業景況感指数(予想55.2)とJOLTS求人件数(予想7.33M)が発表される。今夜の米ISM待ちで、日米双方の金利上昇を意識した神経質な展開が続きそうだ。

コモディティ — 原油続伸、金は続落

原油(WTI)はホルムズ海峡での緊張再燃を受けた買いが続き、31日は86ドル台前半まで続伸して取引を終えた。NY金はFRBウォーシュ議長のタカ派発言を受けた利上げ観測の強まりが重荷となり続落、清算値4,500.34ドルを下回る4,495ドル台で推移している。原油高・金安のコンビネーションは、地政学リスクと金利上昇が同時に効いている構図を映しており、今夜にかけても持続しやすい。

国際情勢 — 米イラン攻撃応酬が再燃、ホルムズ海峡リスクが浮上

米国とイランは31日、約1カ月ぶりに攻撃の応酬を再燃させた。トランプ大統領は対イランへの強い対応を示唆したと報じられている。ホルムズ海峡では英海事貿易活動機関(UKMTO)がタンカーへの飛翔体着弾疑いや機雷関連の事案を複数報告し、サウジ籍大型タンカーが南航路で拿捕されたと伝えられるなど、原油輸送路を巡る緊張が高まっている。イラン革命防衛隊は「現時点の重点は抑止であり、戦争や交渉ではない」としている。地政学リスクの高まりは当面、原油高・質への逃避(米金利には上昇圧力)という組み合わせを通じて市場心理を左右しそうだ。

今後の注目イベント

日時(日本時間)国/地域イベント注目点
09/01 18:00コアCPI(前年比) (予想 2.5%)
09/01 23:00ISM製造業景況感 (予想 55.2)
09/02 11:00NZOfficial Cash Rate (予想 2.75%)
09/02 22:45Overnight Rate (予想 2.25%)
09/04 21:30Employment Change (予想 15.1K)