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円安160円台定着、FRBタカ派発言で金利上昇 東京は上値重く

2026-08-31 01:00 日本時間時点

本日のポイント

  • 前週末(8月28日)の米国市場は、ウォーシュFRB議長がジャクソンホール会合でインフレ警戒を強調してタカ派色を強め、ダウ平均は9.45ドル安とほぼ横ばいで終えた一方、ナスダック総合は同日終値で0.5%安まで失速した。米10年債利回りは4.720%(+4.8bp)に上昇した。
  • ドル円は160.04(前日比+0.42%)まで水準を切り上げ、日米協調為替介入後としては初めて160円台で定着しつつある。7〜8月の政府・日銀による市場介入は合計で約15兆円規模に達したとされる。
  • NY金は前週末に大幅反落し、200日移動平均線が位置する4,530ドル近辺の4,529.90まで値を崩した。米利上げ観測とドル高が重しとなった。
  • イラン情勢を巡っては、米国の対イラン軍事作戦開始から半年が経過する中でホルムズ海峡を回避する代替輸送ルートの構築が進むと報じられ、米財務省はイラン制裁の一環でエジプト大手銀行のUAE支店への制裁を発表した。
  • 週明けの東京市場では、大阪取引所の夜間取引で日経平均先物が前週末比620円安の65,830円まで軟化しており、寄り付きは上値の重い展開が意識される。

マーケットスナップショット

指標水準前日比
ドル円160.04+0.42%
ユーロドル1.1587-0.62%
日経平均(終値)66,406+0.41%
ハンセン指数(終値)25,585+0.07%
ビットコイン78,807+0.73%
米10年債利回り4.720%+4.8bp

外国為替市場 — 円安持続、160円台定着

ドル円は160.04(前日比+0.42%)まで値を上げ、前日高値160.05にほぼ並ぶ水準で推移している。前週末のNY市場ではウォーシュFRB議長のタカ派発言と米金利上昇を受けてドル買いが優勢となり、160.00の節目を上回って取引を終えた。ユーロドルは1.1587(-0.62%)まで値を落とし、前日高値1.1656から水準を切り下げている。米財務長官は「円の無秩序な動き」に警戒感を示しており、介入観測はくすぶるものの金利差を意識した円売りの地合いは崩れていない。ドル円は160円台前半で高止まりし、東京寄り前にかけて上値を試す展開が続きそうだ。

株式市場 — まちまち、東京は上値重く

前週末28日のNY市場では、ダウ平均が9.45ドル安とほぼ横ばいで着地した一方、ナスダック総合は0.5%安まで失速し、主要指数の中でも軟調な値動きとなった。ウォーシュ議長のタカ派発言を受けて9月利上げ観測が強まったことが重しとなった。東京市場では日経平均が66,406円(+0.41%)と小幅高で終えたが、半導体株の買いが一巡し上げ幅を縮小、ハンセン指数も25,585(+0.07%)とほぼ横ばいで引けた。週明けは大阪取引所の夜間取引で日経平均先物が620円安の65,830円まで下げており、東京市場は寄り付きから上値の重い展開が予想される。アジア序盤の日経平均は、NY株の軟調地合いを引き継ぎ戻りを試す展開になりそうだ。

マクロ経済 — タカ派傾斜が継続

ウォーシュFRB議長はジャクソンホール会合で「物価安定の実現」を最優先課題と位置づけ、追加利上げの可能性を排除しない考えを示した。あわせて、米国の雇用者数が7万9千人下方修正されたことも明らかになった。日銀では氷見野副総裁が「これまで以上に物価上振れリスクを意識する」と述べており、9月の追加利上げ観測がくすぶる。金融政策はタカ派傾斜が続き、週内のISM・雇用関連指標待ちの神経質な相場が続きそうだ。

コモディティ — 金は大幅反落、原油はもみ合い

NY金は前週末に大幅反落し、200日移動平均線が位置する4,530ドル近辺の4,529.90まで値を崩した。米金利上昇とドル高が重しとなった。WTI原油は83.40ドルまで反落し、前週の安値80.65ドル〜高値84.27ドルのレンジ内で推移している。金は200日線を巡る攻防が続き、原油はホルムズ海峡の動向次第の一進一退が見込まれる。

国際情勢 — 中東緊張は高止まり

イラン情勢では、米国による対イラン軍事作戦の開始から半年が経過する中、ホルムズ海峡を回避する代替輸送ルートの構築が進んでいると報じられた。米財務省はイラン制裁の一環としてエジプトの大手銀行のUAE支店への制裁を発表し、ドル建て取引の遮断に動いている。フランスのマクロン大統領は高市首相との会談で、イランの停戦とホルムズ海峡の自由航行の確保を求めた。また、ネパールと中国の国境付近で発生した大規模な土石流では、日本人観光客を含む数百人が依然行方不明となっている。中東の緊張と物流リスクへの警戒は続き、原油・安全資産動向への波及を見極める必要がある。

今後の注目イベント

日時(日本時間)国/地域イベント注目点
09/01 23:00ISM製造業景況感 (予想 55.2)
09/02 11:00NZOfficial Cash Rate (予想 2.75%)
09/02 21:15ADP雇用統計 (予想 47K)
09/02 22:45Overnight Rate (予想 2.25%)
09/03 23:00ISM非製造業景況感 (予想 54.1)
09/04 21:30Employment Change (予想 15.8K)