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来週はドル円160円台前半で攻防、日米金融政策と中東リスクが焦点

2026-08-30 18:00 日本時間時点

本日のポイント

  • ドル円は前日高値160.05に迫る160.04まで値を切り上げ、160円台での底堅さを維持して越週した。7〜8月に実施された15兆円規模とされる政府・日銀の市場介入は、実施から約4週間で効果が陰り始めていると報じられている。
  • 米ウォーシュFRB議長はジャクソンホール会合の講演で、現在の金融政策運営について「金融引き締め的と表現は難しい」と述べ、利上げの可能性を排除しない考えをにじませたと伝えられた。米長期金利は4.720%まで上昇。
  • 日銀の氷見野副総裁は物価の上振れリスクをこれまで以上に意識していると発言したと伝えられ、9月の追加利上げ観測が市場でくすぶっている。
  • 日経平均は66,406円(+0.41%)、ハンセン指数は25,585(前日比ほぼ横ばい)でそれぞれ週を終え、来週は米ISM関連指標や雇用統計、NZ・カナダの中銀会合が焦点となる。
  • 中東ではホルムズ海峡を巡る混乱や対イラン制裁の拡大が伝えられ、原油相場の下支え要因として意識されている。

マーケットスナップショット

指標水準前日比
ドル円160.04+0.42%
ユーロドル1.1587-0.62%
日経平均(終値)66,406+0.41%
ハンセン指数(終値)25,585+0.07%
ビットコイン78,063-0.22%
米10年債利回り4.720%+4.8bp

外国為替市場 — 円安一服も上値試す

ドル円は前日高値160.05に迫る160.04まで値を伸ばし、160円台の高値圏を維持したまま週を終えた。7〜8月に総額15兆円規模とされる政府・日銀の協調介入が実施されたにもかかわらず、その効果は実施から約4週間で陰りが見え始めていると報じられている。米財務当局からは「円の無秩序な動き」を警戒する声も伝えられており、当局間の綱引きが続く構図だ。ユーロドルは前日安値1.1596を下回る1.1587まで軟化し、対ドルでの上値の重さが目立った。週明けの寄り付きは160円台前半での攻防が続き、追加介入への警戒からドル円の上値は重くなりやすいとみられる。

株式市場 — 高値圏でもみ合い

日経平均は66,406円(前日比+0.41%)で週を終えた。半導体関連銘柄への買いが一巡して上げ幅は縮小したものの、底堅さは維持した。ハンセン指数は25,585とほぼ横ばいで越週した。株価指数先物については、25日移動平均線と75日移動平均線に挟まれたレンジからの放れが意識されるとの見方も伝えられている。NY株式市場では28日、ダウ平均が9.45ドル安とほぼ横ばいで終了し、FRB議長のインフレ懸念発言が重しとなった。週初は25日線・75日線のレンジ上限を試す展開になるかが焦点となる。

マクロ経済 — 日米金融政策の分岐点

米ウォーシュFRB議長はジャクソンホール会合で、現在の政策運営を「金融引き締め的と表現は難しい」と述べ、利上げの可能性を排除しない考えを示唆したと伝えられた。米長期金利は4.720%(前日比+4.8bp)まで上昇した。一方、日銀の氷見野副総裁は物価の上振れリスクをこれまで以上に意識していると発言したと伝えられ、9月の追加利上げ観測が市場で意識されている。政府・日銀による7〜8月の市場介入(15兆円規模)の効果薄れも重なり、日米金融政策の方向感の違いが為替・金利の両面で焦点となっている。米側では与党議員から関税の撤回を求める声が上がっていることも伝えられた。来週のマクロでは、米ISM製造業・非製造業やADP雇用統計、NZ・カナダの中銀会合を通過しながら日米の政策金利差の行方を見極める展開になりそうだ。

コモディティ — 原油下値堅く金は調整

WTI原油は前日高値84.27ドル・安値80.65ドルのレンジを経て83.40ドル前後で推移しており、28日のNY市場では反落して83ドル台で終了したと伝えられた。中東での供給不安がくすぶるなか、下値は堅めとみられる。NY金先物は前日高値4,609.70ドルから調整し、直近では4,529.90ドル前後で推移している。米国の財政懸念を背景にドルからの分散先として貴金属関連への物色が強まっているとの報道もある。来週は中東情勢の緊迫度合いが原油の下値を、米金利の動向が金の戻りの強弱を左右しそうだ。

国際情勢 — 中東リスクが下支え

中東では、米国によるイラン関連の軍事作戦の開始から半年が経過するなか、ホルムズ海峡を回避する代替輸送ルートの構築が進んでいると伝えられた。同海峡では衛星測位情報への電波妨害によって航行の混乱がさらに広がっているとも報じられ、米財務省はイラン制裁の一環としてエジプトの大手銀行とのドル取引を遮断する方針を示した。フランスのマクロン大統領は高市首相との間で、イランの停戦とホルムズ海峡での航行の自由を求めたと伝えられている。東アジアでは台湾の野党・国民党トップが10年ぶりに中国を訪問し習近平国家主席と会談したことも報じられ、台湾海峡情勢は引き続き市場のテールリスクとして意識される。週明けはホルムズ海峡を巡る地政学リスクが原油相場の底値を支える構図が続きそうだ。

今後の注目イベント

日時(日本時間)国/地域イベント注目点
09/01 23:00ISM製造業景況感 (予想 55.2)利上げ観測下の企業マインドを確認
09/02 11:00NZOfficial Cash Rate (予想 2.75%)NZ中銀の利下げ打ち止めを見極め
09/02 21:15ADP雇用統計 (予想 47K)米雇用の底堅さを確認
09/02 22:45Overnight Rate (予想 2.25%)カナダ中銀の据え置き・利下げ判断
09/03 23:00ISM非製造業景況感 (予想 54.1)サービス部門の減速有無を確認
09/04 17:50BOE Gov Bailey Speaks英中銀総裁発言で追加ヒントを探る