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日銀・FRB同時利上げでドル円乱高下、来週は米中首脳会談が焦点

2026-09-19 08:00 日本時間時点

本日のポイント

  • 日銀は18日、政策金利を1.25%に引き上げ(7対2の賛成多数)。約31年ぶりの速さとなる利上げペースで、植田総裁は「政策の局面が変化した」とタカ派姿勢を示した
  • ただし「タカ派として不十分」との受け止めから、ドル円は決定直後に157円台後半まで円安が進行。財務省・日銀のレートチェック観測が伝わると急速に巻き戻し、週末時点は156.85前後で着地する乱高下となった
  • FRBも16日のFOMCで3年ぶりとなる利上げを決定、ドットプロットは年内のもう一段の利上げを示唆。米10年債利回りは週末に4.998%まで上昇し5%に接近、週間でダウは3月以来最悪の下落幅を記録した
  • バフェット氏がバークシャー・ハサウェイの会長を退任、名誉会長へ移った。61年に及ぶ経営体制の転機
  • 金は週間+0.68%高、ビットコインは週末時点8万ドル台を回復し週間+6.31%高。原油は中東供給懸念の後退で週間軟調、来週は24日の米中首脳会談(習近平氏訪米)が最大の焦点

マーケットスナップショット

指標水準前日比
ドル円156.85+0.58%
ユーロドル1.1489+0.08%
日経平均(終値)65,019+1.38%
ハンセン指数(終値)24,751+0.15%
ダウ先物52,138-0.16%
S&P500先物7,725.00+0.23%
ナスダック100先物29,955+0.71%
NY金先物4,415.90+0.37%
WTI原油95.47-1.81%
ビットコイン81,169+6.31%
米10年債利回り4.998%+5.1bp

外国為替市場 — 日銀・FRB同時利上げでドル円は乱高下

日銀は18日の金融政策決定会合で政策金利を1.25%に引き上げた。7対2の賛成多数での決定で、約31年ぶりの速さとなる利上げペース。植田総裁は会見で「政策の局面が変化した」と述べ追加利上げに前向きな姿勢を示したものの、市場では「タカ派として不十分」との受け止めが先行し、ドル円は決定直後に157円台後半まで円安が進行した。その後、財務省・日銀によるレートチェック実施の観測が伝わると急速に巻き戻し、週末時点では156.85前後、週間の高値158.00・安値156.12というレンジ内で着地した。ユーロドルは1.1489で週間+0.08%とほぼ横ばい。来週の東京では、ドル円は156円台後半を中心としたレンジでのもみ合いが続き、介入警戒が上値を抑える公算。

株式市場 — 日経は利上げを消化し上昇、米株は金利高が重荷に

日経平均は18日終値65,019円(+1.38%)と、日銀の利上げ決定を無難に消化する形で上昇幅を拡大した。恒生指数も24,751(+0.15%)で週を終えた。一方、米国では16日のFOMCでの3年ぶり利上げとタカ派ドットプロットを受けて長期金利が上昇、ダウ平均は18日終値51,682.64ドル(前日比95.40ドル安、-0.18%)と反落し、週間ではダウが3月以来最悪の週間成績となった。半面、AI関連銘柄の物色が続きナスダックは続伸(+0.4%前後)。バフェット氏はバークシャー・ハサウェイの会長を退任し名誉会長へ移った。来週は米中首脳会談を控え、AI・半導体株の値動きが指数全体の方向を左右しやすい局面が続く見通し。

マクロ経済 — 日米同時利上げも、実体指標はまだら模様

FRBは16日のFOMCで3年ぶりとなる利上げを決定、ドットプロットは年内のもう一段の利上げ余地を示唆する内容となった。この結果、米10年債利回りは18日終値4.998%(週間+2.9bp、週間レンジ4.918〜5.039%)と5%に接近、2年債利回りも4.743%(週間+11.8bp)まで上昇し2024年4月のピーク(5.0434%)に迫った。一方、18日発表の8月鉱工業生産は前月比横ばいと予想(+0.3%)を下回り、タカ派利上げと軟調な実体経済指標が併存する構図となっている。英国では消費者物価指数が3.1%まで上昇し、イングランド銀行は政策金利を3.75%に据え置いた。来週にかけては、米中首脳会談を控えたリスク選好と、FRB・日銀の追加利上げ観測のせめぎ合いが金利市場の主戦場となる。

コモディティ — 金は堅調、原油は供給懸念後退で軟化

NY金先物は週末時点4,415.90ドル(前日比+0.37%)、現物金も週間+0.68%高の4,377.73ドルとなった。16日のFOMC後、FRB議長会見の終了時には一時4,235.59ドルまで急落する場面があったが、その後切り返した。WTI原油は週末時点95.47ドル(前日比-1.81%)と週間で軟化、サウジアラビアの原油パイプライン復旧観測を受けて中東供給懸念が後退したことが背景。ビットコインは週末時点81,169ドル(週間+6.31%)と8万ドル台を回復した。来週にかけては、原油は中東供給リスクの後退を受け上値の重い展開が続きやすい。

国際情勢 — グリーンランド協定と米中首脳会談が来週の焦点

トランプ大統領は18日、デンマーク・グリーンランドとの間で安全保障協定に合意したと表明した。デンマーク首相府も協定の存在を認めており、米国がグリーンランドの安全保障で長期的な関与権限を得る内容で、正式署名は来週の国連総会期間中となる見通し。同日、トランプ氏はロシア・イラン制裁法案にも署名した。中東情勢を巡っては、サウジアラビアの原油パイプライン復旧観測が原油相場の重荷となる一方、緊張自体は残る。来週最大の焦点は24日の米中首脳会談(習近平氏訪米)で、対中関税・台湾向け武器売却などが議題に上る見通し。

今後の注目イベント

日時(日本時間)国/地域イベント重要度
09/24米/中米中首脳会談(習近平氏訪米)