金・銀・プラチナ・パラジウムの世界生産量と価格
米国地質調査所(USGS)が毎年公表する国別の鉱山生産量と、Titan FX の価格(日足)を1つの画面にまとめました。どの国が供給を握っているのか、生産の増減と価格の動きを比べて確認できます。
4つの貴金属の今
タイルかすぐ下のボタンで金属を選ぶと、その金属のグラフと表に切り替わります- 金の2025年(推計)の世界生産量は 3,300トン(前年比 +0.6%、2018年比 ±0.0%)。
- 上位3か国(中国・ロシア・オーストラリア)で世界の 29% を占めます。
- 前年から最も増えたのは中国(+3トン)、最も減ったのはオーストラリア(−4トン)。
- 価格(XAUUSD)は 9/29 時点で 4,154.58ドル、1年前比 +8.4%(2025年の平均は 3,444.47ドル)。
金の生産量と価格の推移
生産量と価格の動きを、同じ時間軸で比べます国別の生産量(年)と価格(日足)
生産量と価格はどれだけ変わったか
最初の年を100として、世界の生産量と年平均価格の変化を比べます(単位の違う2つを同じ物差しで見るため)。価格データが1年分そろわない年は、年平均を出していません。
金はどの国で生産されているか
金・USGS の国別データ国別の生産量とシェア
年を切り替えると、その年の順位になります。USGS の表に個別に載らない国は「その他」に含まれます。
国別生産量の推移(データ表)
金・単位:トン
← 左右にスクロールすると過去の年を見られます(最新年から表示しています)
| 国 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025e | 2025年シェア | 前年比 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 中国 | 401 | 380 | 365 | 329 | 372 | 375 | 377 | 380 | 11.5% | +0.8% |
| ロシア | 311 | 305 | 305 | 320 | 310 | 313 | 310 | 310 | 9.4% | ±0.0% |
| オーストラリア | 315 | 325 | 328 | 315 | 314 | 296 | 284 | 280 | 8.5% | −1.4% |
| カナダ | 183 | 175 | 170 | 223 | 206 | 198 | 200 | 200 | 6.1% | ±0.0% |
| 米国 | 226 | 200 | 193 | 187 | 173 | 170 | 163 | 160 | 4.8% | −1.8% |
| ガーナ | 127 | 142 | 125 | 88 | 88 | 126 | 149 | 150 | 4.5% | +0.7% |
| メキシコ | 117 | 111 | 102 | 120 | 120 | 127 | 140 | 140 | 4.2% | ±0.0% |
| カザフスタン | 100 | 107 | 63 | 116 | 115 | 133 | 130 | 130 | 3.9% | ±0.0% |
| ウズベキスタン | 104 | 93 | 101 | 100 | 104 | 120 | 129 | 130 | 3.9% | +0.8% |
| ペルー | 143 | 128 | 87 | 97 | 97 | 100 | 108 | 110 | 3.3% | +1.9% |
| その他 | 1,273 | 1,335 | 1,188 | 1,197 | 1,160 | 1,292 | 1,286 | 1,260 | 38.2% | −2.0% |
| 世界合計(USGS) | 3,300 | 3,300 | 3,030 | 3,090 | 3,060 | 3,250 | 3,280 | 3,300 | 100% | +0.6% |
はじめての方へ:貴金属の「生産量」の見方
数字の意味と、価格と並べて見るときのポイント貴金属の「生産量」とは?
その年に、鉱山から新しく掘り出された量のことです。金・銀・プラチナ・パラジウムは掘り出せる量が限られた資源で、米国地質調査所(USGS)が各国政府や企業の報告をもとに、国別の生産量を毎年まとめています。生産が伸び悩む中で需要が増えれば需給は引き締まりやすく、特定の国に生産が偏っていれば、その国の事情が供給全体に響きやすくなります。
市場に出回る量の内訳
リサイクルや需要の内訳は、ワールド・ゴールド・カウンシル(金)やシルバー・インスティテュート(銀)が公表しています。
4つの金属の横顔
金
XAU- 宝飾品
- 投資(地金・ETF)
- 中央銀行
生産国が分散。偏りは4金属で最も小さい
銀
XAG- 太陽光パネル
- 電子部品
- 宝飾・銀器
- 投資
多くが銅・鉛・亜鉛などの「副産物」。銀の値段だけでは増減しにくい
プラチナ(白金)
XPT- ディーゼル車の触媒
- 宝飾品
- 化学・ガラス
- 燃料電池
南アフリカに集中。電力不足や操業トラブルが響きやすい
パラジウム
XPD- ガソリン車の触媒
需要の大半がガソリン車の触媒で、EV化が焦点。産出はロシアと南アフリカに集中
※ シェアは USGS の2025年(推計)の値(世界の鉱山生産量に占める割合)です。
グラフを読む3つのステップ
用語の解説
米国地質調査所(USGS)
米国内務省の機関。「Mineral Commodity Summaries」で約90種類の鉱物について、世界の国別生産量などを毎年公表しています。
推計値(e)
その年の生産量を、年が明けてすぐに見込みで出した値。翌年以降の版で実績値に置き換わり、数値が変わることがあります。
トン(t)
生産量の単位。1トン=1,000kg。プラチナ・パラジウムは原資料では kg 単位のため、このページではトンに換算しています。
トロイオンス(oz)
貴金属の価格の単位(1トロイオンス=約31.1g)。1トンは約32,150トロイオンスです。XAUUSD などの価格は1トロイオンスあたりの米ドル。
白金族金属(PGM)
プラチナ・パラジウムなど性質の似た6つの金属の総称。同じ鉱石から一緒に採れるため、USGS も1つの資料にまとめています。
シェア
世界の生産量に占める、その国の割合。上位数か国のシェアが高いほど、供給が特定の国に偏っていることを示します。
各年の生産量は、実績値が載る翌々年版の数値を使い、最新年のみ推計値(e)。プラチナ・パラジウムは原資料の kg をトンに換算。世界合計は USGS の公表値(丸め値)のため、国別の数値の足し上げとはわずかに異なる場合があります(グラフの「その他」は、上位国以外の国と USGS の「その他」の合計)。当日分の価格は取引中の値です。
データ更新:2026/9/29 21:50:15(日本時間)