米中間選挙控え方向感乏しく、原油急落・アジア株まちまち
2026-11-02 18:00 日本時間時点
本日のポイント
- 東京市場は日経平均が続落(-0.33%の63,082円)。香港は+0.42%・上海は政策支援への期待で反発するなど、アジア株は地域差が目立った。
- 11月3日は文化の日で東京市場は休場。米国市場はISM製造業景況感(予想54.5)と中間選挙を迎える。
- 欧州市場はロンドン・独・仏株が反落で始まり序盤軟調。米国株先物はダウ・S&P500・ナスダック100先物がいずれも上昇し、決算・雇用統計・中間選挙を控えた週で反発を試す構え。
- WTI原油は100.04ドル(-3.92%)まで急落し、節目の100ドル付近での値動きに。金は3,913.60ドル(+0.38%)に小反発した。
- 暗号資産大手バイナンスは過去最大規模とされる63億ドルのハッキング被害後も週末に出金を再開、ビットコインは78,185ドル(-0.06%)と底堅さを保っている。
マーケットスナップショット
| 指標 | 水準 | 前日比 |
|---|---|---|
| ドル円 | 157.66 | +0.09% |
| ユーロドル | 1.1226 | +0.54% |
| 日経平均(終値) | 63,082 | -0.33% |
| ハンセン指数(終値) | 23,393 | +0.42% |
| ダウ先物 | 52,100 | +0.35% |
| S&P500先物 | 7,645.00 | +0.41% |
| ナスダック100先物 | 28,762 | +0.80% |
| NY金先物 | 3,913.60 | +0.38% |
| WTI原油 | 100.04 | -3.92% |
| ビットコイン | 78,185 | -0.06% |
| 米10年債利回り | 4.929% | -6.0bp |
外国為替市場 — 選挙待ちで方向感乏しく
ドル円は157.66円(+0.09%)と、前日の高安レンジ(157.88円~156.97円)の範囲内で小幅な値動きにとどまる。ユーロドルも1.1226ドル(+0.54%)まで上伸しているが、米中間選挙とISM製造業景況感を控え、積極的な売買は手控えられやすい。NY入り後は、選挙結果とISM指数を見極めるまでドル円は157円台でのもみ合いが続きそうだ。
株式市場 — アジアは地域差、欧米は反発を試す
東京市場は日経平均が前日比208円安(-0.33%)の63,082円で続落して引けた一方、香港はハンセン指数が+0.42%の23,393で続伸。日経の報道によるとテック株の買い戻しが目立つ中でも本土マネーは14日連続の売り越しとなった。韓国株も半導体株の買い戻しで3営業日ぶりに反発、上海株は資本市場支援策への期待から3日ぶりに反発した。欧州市場ではロンドン株が反落で始まり独・仏株も下落するなど序盤は軟調。米国株先物はダウ・S&P500・ナスダック100先物がいずれも上昇し、決算・雇用統計・中間選挙を控えた一週間に反発を試す構え。休場明けとなる11月4日の東京は、本日のアジア引けと米株の反応を引き継ぐ形になりやすい。
マクロ経済 — 中間選挙とISM製造業指数が焦点
11月3日の米中間選挙は、民主党が上下両院の少なくとも一方を奪還するとの見方が大勢で、AI監督強化・国防予算・暗号資産法制の行方を左右するとしてブルームバーグは株式・債券市場のボラティリティ上昇要因に挙げている。FRBは今夜のISM製造業景況感(予想54.5)を見極めつつ12月のFOMCに向けたフォワード・サイレンス期間に入っており、追加利上げの可能性を残す姿勢を崩していない。日銀も前回会合で政策金利を据え置いたものの、物価目標2%への到達を「ひとつの節目」と位置づけ利上げ路線の継続を示している。11月4日のJOLTS求人統計など雇用関連指標も相次ぐ一週間となる。今夜の米指標を受け、ISM製造業景況感の結果と中間選挙の行方が材料不足のドル・米金利の次の一手を左右しそうだ。
コモディティ — 金は小反発、原油は急落
NY金先物は3,913.60ドル(+0.38%)の小反発で推移している。WTI原油は100.04ドル(-3.92%)まで急落し、節目の100ドル付近での値動きとなっている。ブルームバーグは、中東の戦争リスクや輸送費の上昇、在庫減少などを背景に原油が100ドル近辺で高止まりしてきたと指摘している。今夜のNY入りにかけては、原油の値動きが相場全体のセンチメントにも影響しやすい。
国際情勢 — 中東と東アジアの両リスクを注視
イスラエルのネタニヤフ首相が、トランプ米大統領に対し米中間選挙直後の対イラン攻撃再開を求めたと米メディアが報じられている。一方、中国共産党の第5中全会が閉幕し、台湾の識者からは「2027年の台湾有事シナリオが遠のいた」との見方も出ている。選挙結果や会議の具体的な政策内容が明らかになるまで、市場は両地域のリスクを見極める展開になりそうだ。米中間選挙の結果と中東・東アジアの地政学リスクの行方次第で、週末にかけてのエネルギー・為替市場は振れやすい。
今後の注目イベント
| 日時(日本時間) | 国/地域 | イベント | 注目点 |
|---|---|---|---|
| 11/03 00:00 | 米 | ISM製造業景況感 (予想 54.5) | 拡大・縮小の境目(50)超えが続くか |
| 11/03 12:30 | 豪 | Cash Rate (予想 4.85%) | 5回目の利上げとなるか、豪ドルの反応に注目 |
| 11/04 00:16 | 米 | Congressional Elections | 議会の勢力図次第でAI規制・財政路線に影響 |
| 11/04 19:00 | 欧 | CPI(前年比) (予想 4.0%) | インフレ動向次第でECBの政策スタンスに影響 |
| 11/05 21:00 | 英 | BOE政策金利 (予想 4.00%) | 追加利上げの有無とBOEの声明内容に注目 |