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RCI(順位相関指数)とは?見方・計算式・9/26/52の設定と売買手法、MT4/MT5での表示方法

RCIとは?カバー画像
RCI(Rank Correlation Index、順位相関指数)は、一定期間の「日付の順番」と「価格の高さの順番」がどれだけ一致しているかを比べ、-100から+100の数値でトレンドの方向と強さを示すオシレーター系のインジケーターです。

RCIは日本のFXや株式のトレーダーに人気があり、短期・中期・長期の3本を同時に表示する使い方が定番です。価格の「順位」から計算し、値幅そのものは直接計算しないため、トレンドが続いているかどうかの判断によく使われます。

この記事では、RCIの計算式と見方、9・26・52の期間設定、RCIを使った売買手法、張り付きやダマシへの対処、他のインジケーターとの組み合わせ、そしてMT4/MT5でRCIを表示する方法を解説します。

この記事のポイント
  • RCIはスピアマンの順位相関係数を使い、日付の順位と価格の順位の一致度を-100から+100で示す
  • +80以上は上昇トレンドが強く、-80以下は下降トレンドが強い状態。0ラインはトレンドの向きが変わる目安になる
  • 期間は9・26・52が定番。一目均衡表の基本数値と同じで、短期・中期・長期の流れを同時に確認できる
  • 売買手法には、±80からの折り返し、クロス、3本の並び(パーフェクトオーダー)、ダイバージェンスなどがある
  • 強いトレンドでは±80の外に張り付きやすいため、移動平均線やボリンジャーバンドとの組み合わせが有効
  • MT4/MT5にはRCIが標準搭載されていないため、カスタムインジケーターが必要。Titan FXでは2種類を無料で提供している

1. RCIとは?

RCIはRank Correlation Indexの略で、日本語では順位相関指数と呼ばれます。一定期間のローソク足に2種類の順位を付けます。1つは日付の順位(新しいほど上位)、もう1つは終値の順位(高いほど上位)で、この2つの順位の相関を計算します。

  • 新しいローソク足ほど価格が高ければ、2つの順位はほぼ一致し、RCIは+100に近づきます

  • 新しいローソク足ほど価格が低ければ、2つの順位は逆になり、RCIは-100に近づきます

  • 価格が上下を繰り返して方向がなければ、2つの順位に関係がなく、RCIは0付近になります

RCIはオシレーター系のインジケーターで、RSIやストキャスティクスと同じく一定の範囲で上下しますが、計算に使うのは値幅ではなく順位です。

2. RCIの計算式

RCIは統計学のスピアマンの順位相関係数をもとにしており、計算式は次のとおりです。

計算式:RCI =(1 − 6 × Σd² ÷(n ×(n² − 1)))× 100

nは計算期間(ローソク足の本数)、dは各ローソク足の「日付の順位」から「価格の順位」を引いた値です。

5本のローソク足を使った簡単な例で、計算の流れを見てみましょう。

条件:期間n=5、終値は古い順に100、102、101、104、105

手順1:日付で順位を付ける。最新の105が1位、最も古い100が5位

手順2:価格で順位を付ける。最も高い105が1位、最も低い100が5位。102は3位、101は4位、104は2位

手順3:各ローソク足の順位の差dを求める。100、104、105は2つの順位が同じなのでd=0。102は日付が4位、価格が3位なのでd=1。101は日付が3位、価格が4位なのでd=−1

手順4:Σd²=0+1+1+0+0=2。計算式に当てはめると、RCI=(1 − 6 × 2 ÷(5 × 24))× 100=90

この5本は途中で1日だけ小さく下げていますが、全体としては安定して上昇しているため、RCIは+90になります。

順位の付け方はプラットフォームによって少し異なる場合があります。たとえば同じ価格が並んだときの順位の扱いが違うため、同じ値動きでもRCIの数値にわずかな差が出ることがあります。

3. RCIの見方:±80と0ライン

RCIを見るときは、±80のラインと0ラインの2つを基準にします。

RCIの数値の見方:+80以上は上昇トレンドが強い、0付近は方向感がない、-80以下は下降トレンドが強い
  • +80以上:直近の価格の順位が高い位置に集まっており、上昇トレンドが強い状態です。ただし、この後必ず下がるわけではありません

  • -80以下:直近の価格の順位が低い位置に集まっており、下降トレンドが強い状態です。ただし、この後必ず反発するわけではありません

  • 0付近:価格にはっきりした方向がなく、レンジ相場でよく見られます

±80は「行き過ぎ」を見る目安で、0ラインは「トレンドの向き」を見る目安です。RCIがマイナスからプラスに転じれば直近の価格が上向き始め、プラスからマイナスに転じれば下向き始めたことを示します。

4. RCIの期間設定:9・26・52が定番の理由

RCIでよく使われる期間は9・26・52で、Titan FXのRCIインジケーターもこの3つを初期設定にしています。この3つは一目均衡表の基本数値と同じで、日本では短期・中期・長期の区切りとしてなじみのある組み合わせです。

期間用途特徴
9(短期)直近の値動きの勢いを見て、エントリーや決済のタイミングを探る反応が速く、シグナルが多い
26(中期)短期から中期のトレンドを見る短期と長期の中間
52(長期)中長期のトレンドの方向を見る反応が遅く、シグナルは少ないが安定している

期間の単位はローソク足の本数です。1時間足なら期間9は直近9時間、日足なら直近9日を意味します。

3本のRCIを同じウィンドウに表示すると、短期の勢いと中長期の方向を同時に確認できます。チャートをすっきりさせたい場合は、9と26の2本だけを使う方法もよく使われます。

短期・中期・長期の3本のRCIを同じサブウィンドウに表示した例

5. RCIを使った売買手法

RCIを使った代表的な売買手法は次の5つです。

① ±80の外側からの折り返し

RCIが+80以上に入った後、+80を下回って戻ってきたら、上昇の勢いが弱まり始めたサインです。売りや利益確定の目安にできます。-80以下から-80を上回って戻ってきた場合はその逆で、買いの目安になります。

RCIが+80以上から戻るとき、-80以下から戻るときの売買シグナルの例(期間26)

② 短期RCIと長期RCIのクロス

短期RCIが長期RCIを上から下に抜けたら上昇の勢いが弱まり、下から上に抜けたら下落の勢いが弱まったサインです。考え方は移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスと似ています。

期間26と期間52のRCIがクロスしたときの売買シグナルの例

③ 3本のRCIのパーフェクトオーダー

上から短期・中期・長期の順に並び、3本とも上向きの状態をパーフェクトオーダーと呼び、上昇トレンドが強いことを示します。上から長期・中期・短期の順に並び、3本とも下向きなら下降トレンドが強い状態です。長期RCIが上向きのまま短期RCIが-80付近から反転するところは、押し目買いの目安としてよく使われます。

④ ダイバージェンス

価格が高値を更新しているのにRCIの高値が切り下がっている状態をダイバージェンスと呼び、上昇の勢いが弱まっているサインと考えられます。安値でも同じで、価格が安値を更新してもRCIの安値が切り上がっていれば、下落の勢いが弱まっている可能性があります。考え方はモメンタムのダイバージェンスと同じです。

⑤ 上位足で方向、下位足でタイミング

複数の時間足を組み合わせる方法です。たとえば4時間足のRCIで大きな流れの方向を確認し、その方向に沿って1時間足や15分足のRCIでエントリーのタイミングを探ります。上位足が上昇トレンドなら、下位足では買いのシグナルだけを使うと、トレンドに逆らう取引を減らせます。

6. RCIの弱点:張り付きとダマシ

RCIは便利なインジケーターですが、次の弱点を知っておく必要があります。

  • 強いトレンドでは張り付く:トレンドが強いと、RCIは+80以上や-80以下に長くとどまります。これを「張り付き」と呼び、±80だけを根拠に早めに逆張りすると損失につながりやすくなります

  • レンジ相場ではダマシが増える:トレンドがないとRCIは0付近を行き来し、クロスのシグナルが外れやすくなります

  • 値幅はわからない:RCIは順位しか見ないため、価格がどれだけ動いたかはわかりません

張り付きやダマシを減らすには、RCIだけで判断せず、トレンドラインやサポート・レジスタンス、移動平均線やボリンジャーバンドなどのインジケーターとあわせて確認するのが基本です。

7. RCIと移動平均線・ボリンジャーバンドの組み合わせ

RCIは、トレンドの方向やボラティリティを見るインジケーターと組み合わせると使いやすくなります。

  • 移動平均線:移動平均線の傾きでトレンドの方向を確認し、その方向に合ったRCIのシグナルだけを使います。たとえば移動平均線が上向きのときは、RCIが-80付近から反転する押し目買いのシグナルを中心に見ます

  • ボリンジャーバンド:価格がボリンジャーバンドの+2σに沿って動くバンドウォークのときは、RCIも+80以上に張り付きやすくなります。バンドウォークが続いている間はRCIの売りシグナルを見送り、バンドから価格が離れてきたかを確認してから判断すると、張り付きによる早すぎる逆張りを避けやすくなります

8. RCIとRSI・ストキャスティクスの違い

RCI、RSI、ストキャスティクスはどれもオシレーター系ですが、計算の元になるものが違います。

インジケーター計算の元数値の範囲特徴
RCI日付の順位と価格の順位の相関-100〜+100順位から計算し、トレンドの継続を見るのに向く
RSI一定期間の上昇幅と下落幅の比率0〜1001日の大きな値動きの影響を受ける
ストキャスティクス一定期間の高値と安値の間で終値がどこにあるか0〜100反応が速く、短期の転換をとらえやすい

たとえばある日に価格が大きく上がると、RSIはその上昇幅に応じて大きく上昇します。RCIはその日の価格が期間内で何位になったかを見るため、上昇幅の大きさそのものは数値に直接は表れません。ただし価格の順位が変われば、RCIも変化します。反応の速さは計算期間によっても変わります。

9. MT4/MT5でRCIを表示する方法

MT4とMT5にはRCIが標準搭載されていないため、カスタムインジケーターをインストールする必要があります。Titan FXでは2種類のRCIインジケーターを無料で提供しており、どちらもMT4版とMT5版がありますが、Titan FXのWindows版MT4/MT5でのみ動作します。

Titan_RCI:3本のRCIを同時に表示

Titan_RCIは、サブウィンドウに短期・中期・長期の3本のRCIを表示します。初期設定の期間は9・26・52で、期間や線の色は変更できます。3本のRCIの位置やクロスを自分で確認したい人に向いています。

チャート上にTitan_RCIの3本のRCIを表示した例
Titan_RCIをダウンロード

Titan_perfectorder_RCI:パーフェクトオーダーと傾きを知らせる

Titan_perfectorder_RCIは、3本のRCIが順番に並んだとき(短期が上・長期が下、またはその逆)に矢印を表示し、3本のRCIが同じ方向に傾いたときにマークを表示します。アラートを設定することもできます。3本の線をずっと見ていなくても、マークとアラートで並びの変化を知りたい人に向いています。

Titan_perfectorder_RCIがチャート上に3本のRCIの並びと傾きを表示した例
Titan_perfectorder_RCIをダウンロード

ダウンロードしたら、インジケーターのファイルをMT5の「MQL5」フォルダ内の「Indicators」フォルダ(MT4は「MQL4」内の「Indicators」)に入れ、プラットフォームを再起動します。その後、ナビゲーターの「インディケータ」からチャートにドラッグすれば表示されます。詳しい手順はMT5のカスタムインジケーターのインストールとMT4のカスタムインジケーターのインストールで確認できます。

10. RCIに関するよくある質問

Q1. RCIはどの時間足で使えますか?

どの時間足でも使えます。期間の単位はローソク足の本数なので、同じ期間9でも、5分足なら直近45分、日足なら直近9日を見ることになります。短期売買なら5分足から1時間足、中長期の取引なら4時間足や日足がよく使われます。

Q2. RCIは2本と3本のどちらで使うのがよいですか?

目的によって選びます。9と26の2本はチャートがすっきりして、クロスを確認しやすいのが利点です。9・26・52の3本は、短期・中期・長期の流れがそろっているかを確認できるので、パーフェクトオーダーを使う場合に向いています。

Q3. RCIは株式や金、株価指数にも使えますか?

使えます。RCIは価格データだけで計算できるので、FX、株式、金、株価指数のどれにも使えます。ただし銘柄によって値動きの特徴が違うため、まずデモ口座でその銘柄でのRCIの動きを確認しておくと安心です。

Q4. MacやスマートフォンのMT5でRCIは使えますか?

スマートフォン版のMT4/MT5にはRCIが標準搭載されていません。Titan FXのTitan_RCIとTitan_perfectorder_RCIは、Titan FXのWindows版MT4/MT5でのみ動作するため、Macやスマートフォンでは使えません。

11. まとめ

RCIは、一定期間の日付の順番と価格の順番がどれだけ一致しているかを、-100から+100で示すインジケーターです。±80で行き過ぎを、0ラインでトレンドの向きを判断し、9・26・52の3本で短期から長期の流れをまとめて確認できます。

売買には、±80からの折り返し、クロス、パーフェクトオーダー、ダイバージェンスがよく使われますが、強いトレンドでは張り付きやすいため、移動平均線やボリンジャーバンドとあわせて判断しましょう。MT4/MT5にはRCIが標準搭載されていないため、Titan FXの無料のRCIインジケーターを使うと便利です。


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✏️ 著者について

Titan FX Research チーム。外国為替・コモディティ(原油・貴金属・農産物)・株価指数・米国株・デジタル資産まで幅広い金融商品を対象に、投資家向けの実践的で根拠あるコンテンツを制作しています。


主な出典(カテゴリ別)
  • 計算方法:スピアマンの順位相関係数の統計的な定義
  • Titan FXの資料:Titan_RCIとTitan_perfectorder_RCIの紹介ページ、MT4/MT5のカスタムインジケーターのインストール方法、一目均衡表の解説記事